CliftonStrengths | Gallup
例年通り社員旅行の最終日は社員によるワークショップとして、今年は各自事前に受けておいたストレングスファインダー®の診断結果をもとに、ゼロベースに集まる人の資質や強みを確認しながら、これからの会社や自分自身のあり方を考えるディスカッションをした。ストレングスファインダー®の診断初めて受けてみて、自分の診断結果を単体で見ても正直うーんこういうもんかなという感じだったんだけど、他の人の結果を比べたり組織の構成員全体の傾向として見るとけっこう興味深いことが浮き彫りになって面白かった。ゼロベースはとにかく競争心がある人がいないことがわかった。

弊社のワークショップファシリテーター五十嵐さんによる興味深い社員全員の強みシート
大地の芸術祭の里 http://www.echigo-tsumari.jp/
ここ数年続いているゼロベースの社員旅行で今年は大地の芸術祭に。越後妻有アートトリエンナーレは行ったことなかったのでうれしい。新潟に入るのも人生初めて…と思ってたんだけど中学生の時にボーイスカウトのジャンボリーで行ってたみたい。

今年もツアーディレクションはイガラシさん GoogleDocsによる労作のしおり
初日は新幹線で越後湯沢駅に到着し、清津峡渓谷トンネルの作品を見た。新潟ほぼ初めてなので清津峡もまったく知らず、このトンネル芸術祭のために作ったの? と一瞬思ったけど当然そんなわけはなく、
かつてあった遊歩道が落石の危険のため閉鎖されたのち、天然記念物である峡谷を破壊せず安全に鑑賞するために峡谷の各観覧ポイントにアクセスするための作られたトンネルを、大地の芸術祭とのコラボリニューアルとしていくつかの作品をインストールしたということらしい。なんかこのトンネル自体がちょっと合理性から離れたものなのではないかという感じがあって(観光用というより土木のにおいがするわりに出口がないとか)、各ポイントに作品が置かれることでトンネル自体がはっきり作品化したことになる今回のリニューアルはよいものだったんじゃないかなと感じた。


二日目はオフィシャルガイドツアー(シャケ川のぼりコース)に参加。各所30分とかスポットによっては16分とかで慌ただしく見回るいわゆる団体バスツアーは久々で新鮮だったものの、やっぱり作品鑑賞としては興を削ぐところは大きいなと思った。シュー・ビン(徐冰)「裏側の物語」とかもっと長く見たかったなー。

うぶすなの家のアニメ美術感すごかった
ホーム | 旭川市 旭山動物園
そして北海道旅行3日目はバスで旭川に移動しての旭山動物園。『動物園にできること』を読んだこともあり、あらためて動物園に、しかも『動物園にできること』でも紹介されていた旭山動物園に行けるのはとても楽しみだった。ちなみに今回のゼロベース社員旅行、動物園ツアーだったせいもあるのか家族参加がとても多く、総勢22人うち子供8人(!)という動物園にバスで乗り付けるのにぴったりの団体行動だった。たまにはこういう遠足感もいいな。
旭山動物園、行ってみてまず知ったのは(正確には直前にバス運転手さんが説明してくれんだけど)、この動物園は名前の通り旭山という山のすその斜面をそのまま生かした施設なのだということで、獣舎がぎゅっと並んでいるというようないわゆる動物園のイメージとは違って空間が抜けてて印象がだいぶ違うんだよね(面積的な余裕があったり遠景がほかならぬ北の大地なのもあるんだろうけど)。入場者も少なめ(ブームの時は大変だったらしいけど)だったしゆったりした気分で園内を歩いているだけでも気分よかった。
動物園としての演出もたしかに絶賛されているとおり素晴らしかった。キリンを見下ろせる展示がやばかったな。
行ったときの北海道は前日けっこうな雨が降った後だったんだけど、それのせいでもうじゅう舎の屋外展示の地面がかなりのぬかるみになっててワイルドだった(トラやライオンの本来に生態環境に近くしてあるんだと思うけど管理も大変そう)。
一昨年の沖縄、去年の長崎に続き、今年のゼロベース社の社員研修ワークショップ兼慰安旅行は北海道に行くことに決めたところ、ちょうど札幌国際芸術祭の会期でもあったので、芸術祭の作品を鑑賞して各自が受け取ったイメージからディスカッションを広げるというアートワークショップをすることになった。芸術祭見れてラッキーと思ったんだけど展示ロケーションの広範さはいかんともしがたく、僕はメイン会場のモエレ沼公園はあえて捨てて札幌芸術の森の展示を見た。
札幌国際芸術祭 – SAPPORO INTERNATIONAL ART FESTIVAL
(もう会期終わりですが…)
札幌芸術の森自体も行ったのは始めてで、旅行で訪れてゆったり過ごすにはぴったりの落ち着いたスポットで気に入ったんだけど(天候不順が残念だった)、芸術祭の展示もよかった。
タクシーで連れて行ってもらおうと思ったのに、迷い込んで山の中で降りることに
∈Y∋の作品『ドッカイドー/・海・』は、けっこうな広さの展示ホールを完全な暗闇にして、床や壁に蓄光塗料で書かれたおびただしい光点の海(・海・=ドッカイドー)を見るという展示で、たぶんだけど、入場タイミングでの塗料の発光の強さで作品の印象がだいぶちがうんじゃないかな。僕は公開時間(1時間ライトで蓄光してその後1時間公開、というローテーションだったみたい)の最後の10分で滑り込んだので、暗闇に目が慣れるまでの異様に長く感じる時間を経てホールの空間に横たわるわずかな光の群れに気づくまでがスリリングだった。蓄光完了直後も見てみたかった。
クリスチャン・マークレーの映像作品もよかった。初期のレコードを物質的に扱うパフォーマンス映像の作品からリサイクル工場の映像シリーズ、最新シリーズだという道路に捨てられたゴミ(ガム、吸い殻、ドリンクのキャップやストロー…)の写真がアニメートされた映像作品まで、芸術祭のテーマと合わせて説得力が生まれる展示になっていた。とくに街路で踏まれて模様のようになったガム跡のラッシュが星空のようにも顕微鏡写真のようにも見え、やがてそのなかのひとつのガムがアメーバのように動き始めたかと思えばクローズアップされていくとフレアを吹き出す恒星のようにも見えていく『Chewing Gum』は最高で、しかもちょうど直前に見た『ドッカイドー』とも関連が感じられて楽しかった。
他の作品もちょっとづつは見れて、芸術の森のを往復してもらったタクシー運ちゃんの語り草になるぼんやりさ加減もあり全体的にとても楽しめた。期待していた毛利祐子さんの展示が当日非公開日だったため(札幌市立大学が受験日だったみたい。なぜこの時期受験?)見れなかったのは残念至極。そんな感じで朝〜午後1時まで芸術祭を見て回って、午後は最近ゼロベースに入社したイガラシさんのファシリテートで、芸術祭や芸術鑑賞の体験を深めるワークショップ。自分で捨てたとはいえモエレ沼公園に行って作品が見られなかったのは悔しかったので、モエレ組の人たちから作品についていろいろ聞けたのがよかった(伊藤隆介さんの『層序学』が評判よかったみたい)。
今回の旅行は昨年のハッカーチャンプルーに続くゼロベースの社員旅行でもあるので、2日めは社員参加のワークショップをした。
今回は「コモンウェルス(Commowealth)としてのゼロベースを考える」というテーマで「自助(自分のできること、したいことは)」「互助(個々人が提供しあえることは)」「共助(集団内、集団間が協力できることは)」「公助(各協同フレームワークを支援するグローバルなサービスとは)」という各レイヤーでゼロベースの構成員ができること、したいことを確認しながらディスカッションし具体的な制度を練り上げるというワークショップをした。ひとつの焦点として、現時点で30代中盤から40代という構成員も増えてきたゼロベースという小さな組織が、各個人のリタイアも見据えた資産形成(貯蓄ないし持続的な収益システムへの所属)が目指せる制度をつくり、今から動かしておくべきではということで、それが企業年金運用のようなものなのか、それとも構成員が資金・能力面でコミットして立ち上げる社内ベンチャー的なものなのか、まだ形はおぼろげながらもなかなかできない話を長い時間をかけてディスカッションできる会になった。おもしろいというか、ゼロベースらしいワークショップができたんじゃないかなとおもう。
イベントプログラム – Hackers Champloo
沖縄最終日は、参加していたハッカーズチャンプルーのカンファレンスイベントに参加した。というか昨年までのハッカーズチャンプルーというのはこのカンファレンスイベントのことで、開発合宿企画は今年からの新しい試みなのだそう(知らなかった)。ハッカーズチャンプルーについてはrebuild FM #84のスポンサープロモーションで知って、この回で伊藤直也さんが沖縄のホテルで開発すると気分がよくておすすめ的なトークをしていたのを聴いて興味を持っていたんだけど、そもそも昨年のハッカーズチャンプルーに参加されたなおやさんが開発合宿もあるといいという提案があって今回に至っていたとのこと。なるほど。ビーチパーティで聞いたところだと来年も合宿企画があるかは現時点では白紙とのことだったけど、あるといいな(行きたい)。
開発系のカンファレンスイベント自体も久しぶりだったのでおもしろく聞いてたんだけど(なんかみんなイカid(Splatoonをやってるnnid)をスライドに書いてた気がする)、やっぱり当日最後のLTだった金城裕さんの「一度死んだ話」が素晴らしかった。死んだ話ってなんかのネタなのかなと思ったらリテラルに死んだ話という。すでに話題になっているとおりスライドを見ればわかる大変貴重な知見が語られているわけだけど、これをリゾートでの開発合宿の終えての休日の開発系イベントで聞いたときの味わいというのもあってですね。いろんな意味で沖縄の思い出になったなと。
沖縄2日目。開発合宿といえるものに参加したのは過去1回あって、そっちはいわゆる研修ホテル的な施設でもうちょっと仕事的にするものだったので(当時こういうのもいいなと思ったものだったけど)、今回みたいな完全リゾート環境ででも開発しましょうみたいなのは初めてだった。仕事に取り掛かれなかったりしないかなと思ってたけど、ホテルに泊まりながらそこで開発合宿というのは朝食とか部屋の掃除とか通勤とかいった日常的な些末事に頓着する必要がなくて、単純な話として仕事に投入・集中できる時間が増えるので、わりと優雅に時間を(散歩するとか、ちょっと海で泳ぐとかで)つかったとしても結果的にはわりと成果あがる部分あるなーと思った。というかじっさいは結局散歩も海で泳ぐもしてないので仕事しすぎだった。ふつうにリゾートでも来たい。
ハッカーズチャンプルー2015というみんなで沖縄で各自開発合宿しよう(いちおう最終日にはカンファレンスがあったりするけど)というイベントに参加してみようかという話をしていたところ、毎週の社員ミーティングすらほとんど集まらないゼロベース社員がなぜか全員集まってしまった。ゼロベースは去年で創業10年を超えたところでもありやや慰安旅行感もありつつの沖縄合宿。
他メンバーは水曜から沖縄入りしていたんだけど、僕は授業があったので翌日朝に沖縄に向かった。開発合宿サイトとなるホテルはホテルムーンビーチでたいそうきれいなプライベートビーチのある完璧すぎるリゾートホテルだったけどいちおうまじめに会議(ゼロベースの社内制度をシステム化して公開していこうというプランがあるので、そのためのディスカッション)などした。