Oculus Goを買った

Oculus Go | Oculus


PSVRもスルーして、VRヘッドセットはスタンドアロンのDaydreamデバイスが日本で買えるようになってからかな…と内心思っていたんだけど、自分の誕生日プレゼントとしてなにか買おうかなと物色していたタイミングでOculus Goがいきなり販売開始されたを見て衝動買いしてしまった。衝動からの注文だったせいもあり住所はばっちり日本語で入力していたので、雑な機械翻訳で配送先が書かれて配送が混乱しているという話(話題のOculus Goで配送トラブルが発生中 注文の際、住所は「英語」で書くべし(訂正あり) – PANORA)に戦々恐々としていたんだけど、結果的には僕の注文に関しては問題なかった。配送のトラッキング情報をチェックしていたらCHIBA-SHIで「荷受人が留守または休業」というステータスに変わったので、

これは間違った住所に届けられたのか? と思ってFeDexに問い合わせメールを送ったら折返し電話があり、「住所は多少間違っているが問題なくて実住所が不在だっただけ、CHIBA-SHIと表示されているのはFeDexから配送を受け渡した国内業者の営業所が千葉だということを示している」とのことだった。丁寧なサポートでFeDexの好感度上がったけど表示はちょっと工夫してほしいな。あとモバイルビューが日本語対応してないのも。

VRヘッドセットとしての完成度は評判通りで、スマホを触るくらい、とまではまだいかないまでも、ノートパソコンを開くくらいの心理的負荷でVRにアクセスできるのは素晴らしい。変にもったいつけられて期待値が上がらないのでVRコンテンツ自体の驚きも増す気がする。さすがに大きさや現状の用途的に日常持ち歩くデバイスにはならないけど、あと2世代くらいデバイスとソフトの進化が進むとまさに今の「スマホを触るくらい」の感覚で触れるものになっていくんだろうなと思う。

ソフトはまだいろいろ試している段階だけど、いっこ挙げるならSmash Hitかな。Coco VRは出来は悪くないけど期待があったぶんいろいろ残念に思った。評判のvirtual virtural realityもいいんだけど、ゲームシステム的にポジショントラックを前提としているのでGoのコントローラだとどうしても操作のストレスが大きい。HTC Viveとかでちゃんとやりたい。

あとBlade Runner 2049: Memory Lab | Oculusがある意味よかった。これゲームとしてはすごいしょぼくて、グラフィックのクォリティとくにテクスチャの解像度が初代PSくらいな一方で実写ムービーとの合成があったり、総体として1995年のゲームの雰囲気を醸しているだけど、このドレスダウン感が逆にサイバーというか、わざとじゃないんだろうけど「当時のスペックで夢見られたサイバーパンク/VRの世界」を今体験できるというコンテンツになっているのでそういうのが好きな人におすすめ。ただこういう頻繁に周囲を見回して体験するゲームはちゃんと立ってプレイしないと首にとてつもなく負担がかかるというのが翌日わかった。


VRと主観モデル

画面内にバーチャルな「鼻」を表示するとVR酔いが低減される!?―海外研究結果 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

Oculus RiftのようなHMDによるVR体験で起きやすいいわゆる「3D酔い」を低減するために、視界の中央付近に鼻(に見えるもの)を置いておくと効果があるという記事がおもしろいなと思って読んでたんだけど、同じくHMDでの主観体験ゲームを作る際のベストプラクティスについてのGDC2014のセッションをまとめた記事があったのを思い出した。これもおもしろかった。VRゲームで視野にプレイヤーキャラクターの身体が見切れるアニメーションを作るためのベストプラクティスとして「モデルの首から上をなくす(あると視野に干渉するので)」とか「そのモデルの影が出ると首なしになってだめなので出さない」とか他の用途では出てこないノウハウが出てくるのがいい。

[GDC 2014]Oculus VRがRiftの開発キットで得た知見による「バーチャルリアリティ開発のベストプラクティス」 - 4Gamer.net

主観視点のVRゲームってリアリズムの到達点になるようにも思うけど、実際は(すくなくとも現時点では)むしろ嘘をたくさんつく必要があるらしいのが興味深い。