ジョン・キャメロン・ミッチェル『パーティで女の子に話しかけるには』を観た

映画『パーティで女の子に話しかけるには』公式サイト


空いた時間で予備知識なしに飛び込んだ映画だったので、想像してなかったものをみせてもらえてうれしい驚きだった。これはいわゆる、今しか撮れないエル・ファニングを結晶化した純粋な意味でのアイドル映画。この手の映画としてのポイントを押さえつつ(女優に変な格好や突飛な振る舞いをさせるとか、派手な化粧で歌を歌わせるとか)イタさがあんまなくほどほどにオシャレなので老体に深刻なダメージがこなくてよかった。


ケネス・ロナーガン『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を観た

映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』公式サイト


飯田橋ギンレイホール(初めて行った)で『LION/ライオン 25年目のただいま』との二本立てだったけどこっちだけ観てきた。

マンチェスターって聞いてイギリスのマンチェスターのことだと思い込んで観てたんだけど、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」はアメリカの町のほうだった。主人公の人生に起きたことをひじょうにゆったりとした演出で重すぎず軽すぎず描く映画で関心したんだけど、ギンレイホールのお客はなかなかファンキーで上映中最前席で好きに立ち上がったり、トイレなのか何度も席を外すので気がそがれる場面があった。しかもその席を外した場面が、まさに映画の中で主人公がうかつに家を留守にした結果彼の人生に深く影を落とすことになる決定的な出来事が起きるところだったという…



デヴィッド・リーチ『アトミック・ブロンド』を観た

映画「アトミックブロンド」公式サイト


映画の日に見逃してたのを観てきた。角川シネマ満員だった。

前半はなんか聞いてたのよりゆるいなーと思ってたんだけど後半の長回し(実際にはワンカットではないらしいけど)アクションからの恐ろしいほど緊迫感のある展開に顎が落ちた。ふつう前半にもうちょっとピリッとしたシーンがありそうなもんだけど温度差がすごい。


白石和彌『日本で一番悪い奴ら』を観た

映画『日本で一番悪い奴ら』 | 大ヒット上映中!


WOWOWで録画してあったのをようやく観た。テンポもいいしなんというか「リアリティのあるコメディ」として描かれていて最後まで面白く観れたんだけど、このほとんど『土竜の唄』みたいな荒唐無稽な話が道警の手口や経緯に関してはほぼ実話だという現実の重みもあって複雑な気持ちになる。抜けの良さと気持ち悪さがちょうどいいバランス。

公開当時たまむすびに綾野剛と白石監督がゲスト出演した回がおもしろかったのを思い出したので聞き直した。

関係ないけど綾野剛の印象と真鍋大渡さんに近いものを感じる。


ロネ・シェルフィグ『人生はシネマティック!』を観た

映画『人生はシネマティック!』公式サイト


添野知生さんの

というツイートを観て、それ大好物なのでは? と思って観たんだけど果たして大好物だった。『ブレードランナー2048』の鈍重な話し運びにひたっていたのであまりにさくさくと進む序盤の展開にこんなんでいいんだっけと不安を覚えたんだけど、これでいいんだよな!

もちろん狙ってのことだろうけど、ダンケルク撤退についての新作映画を2作も観られるのは今年しかないと思うので観るなら今しかない。「女性と戦争」「女性と専門職」というポイントで『ワンダーウーマン』『ドリーム』にもつながりを感じた。


フランク・パヴィッチ『ホドロフスキーのDUNE』を観た

映画『ホドロフスキーのDUNE』公式サイト


Netflixにあるのを知ってようやく観た。DUNEという作品にもホドロフスキー監督にも思い入れがなくても(僕がそう)映画を見るだけでアガる、そしてホドロフスキーが好きになる作りになっていてドキュメンタリーとしてとてもよくできていた。

ホドロフスキー、弦人さんぽいよね? という話を鍵っ子に振ったら同意してもらえた。


赤堀雅秋『葛城事件』を観た

映画『葛城事件』公式サイト


WOWOWで録画してたやつを観た。陰惨な話だと聞いていたけど想像以上につらかったのは自分が男兄弟の長男で子供も男兄弟なのでまったく他人事に思えなかったから。ため息しか出ない。

とはいえ、問題の見て見ぬふりを続ける家族のありようを過剰な演出なしで日常の延長線上のものとして描ききっているのには感服。


ドゥニ・ヴィルヌーヴ『ブレードランナー2049』を観た

映画『ブレードランナー2049』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ


ブレードランナーはなんというか先輩の映画って感じで、LDで何度も見せてもらったなーという思い出はあるけどあんまり個人的な思い入れはなく、どちらかというとヴィルヌーヴ監督の前作『メッセージ』がよかったのでそっちの期待が大きかった。それでいうと僕は映画としては『メッセージ』のほうが好きかなという感じだけど、とりあえずこの映画の話を先輩としなきゃって感じかな。

ブレードランナー的なヴィジョンは僕なんかはアニメやゲームでおもにインストールしているわけだけど、『ブレードランナー2049』は映画として際立つヴィジョンが提示されてたのはよかったと思う。ラブシーンのとこ3Dで観てみたいのでIMAX3Dやってるうちにもう一度観たい。


ヘンリク・ルンデ、ヤコブ・イェルゲンセン『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』を観た

映画『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』公式サイト


観るでしょと思いつつうかうかしてたら終わりそうだったのであわててUPLINKに行った。UPLINKで映画観るの久しぶりだなあ。椅子がいわゆる映画館の椅子じゃないの忘れててそうだったなーと思った。映画は2008年の「ザ・ニューヨークシティ・ウォーター・フォールズ」の制作を進めるオラファーと彼のスタジオを追うドキュメンタリーで映画そのものも2009年公開のものだそう(オラファーの使っているMacがユニボディ以前のものだったのが時代を感じさせた)。オラファー・エリアソンはトム・クルーズ的と言えそうな(完全な自己プロデュース能力を持っているであろう)ハンサムガイで本人はいままで見たことなかったと思うけど初めて見た気がしなかった。オラファー自身が観客に向かって観客がいま見ている光学現象とその知覚について語るシークエンスもあったりして(原題は『Space is Process』だけど、これは白く四角いだけのスクリーンにオラファーがフレームインしてくることで、平面に見えていたスクリーンに空間が生まれる…という冒頭のシークエンスから取ったもの)気が利いててよかった。