マッドマックスはとりあえず二回観た。IMAX 3D字幕と2D字幕。IMAX 2Dがあるならもう一度くらい見たい。ここ10年くらいでここまでノックアウトされるような映像体験はなかったように思う。
過去3作はぜんぜん見てないのであれなんだけど、この作品の過去作がこれまで、とくに日本だと漫画をはじめとするバイオレントな異世界を描く文化にどういう影響を与えてきたのかは分かるし、そしてこの30年の「バイオレントな異世界」を完全に総括する作品なのも明らかだと思う。この作品がファーストインパクトになった世代がこの作品に植えられた種が次世代に芽を出していくんだろう。そういうことに立ち会う(witness)ような作品。
Happinet(SB)(D) (2012-11-02)
売り上げランキング: 39,244
うつらうつらしながら観たらぜんぜん話がわからなかった…(ちゃんと起きて寝ててもわからなかったかもしれないけど)もう一回観よう。
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2015-02-04)
売り上げランキング: 472
iTunesストアのGWセールで100円レンタルしていたので観た。一分の隙もなくオールディーズの世界になってて2014年の作品じゃないみたいだった。
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2015-04-24)
売り上げランキング: 1,460
レンタルが開始されたので観てなかった奥さんといっしょに観たんだけど…やっぱりなんだかこの作品はあまり好きになれないみたいだ。ぜんぜん嫌いではないしよくできてるなと思うんだけど、描かれてること以上のイマジネーションを受け取れないというか。
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2015-02-04)
売り上げランキング: 4,118
前作観たのいつだったか忘れた(おもしろかったのは覚えている)くらいの感じでの続編視聴で、ひじょうに安定感のあるおもしろい作品だったけど、でも前作のほうが盛り上がった気がするな―という感じだった。創世記のほうももう一度観ようかな。
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2014-04-09)
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なんとなく期待値が下がっていたんだけど観たらそんなに悪くはなかった(トロン・レガシーよりは…)。
映画『イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密』オフィシャルサイト
映画の日に見てきた。TOHOシネマズ渋谷では小さめのシアターにぼちぼちの入り。
アラン・チューリングが主人公の話、というくらいの事前情報だけで観にいったんだけど、思ってたよりずっとおもしろいエンターテイメント作品になっていた。フードを買って入ったのに目が離せず口にせずじまい。やたらとチューリング役のベネディクト・カンバーバッチのうなじが撮されるのが印象的だった。
平倉圭×細馬宏通 司会:畠山宗明「ゴダール、3D、そして運動――映画にとって「深さ」とはなにか?」@hirakurakei @kaerusan @gilledwhale | Peatix
楽しみにしていたトークイベントだけど、期待どおりすごく面白かった。平倉圭さん(不勉強ながら僕は今回初めて知ったのですが)がゴダールの映画のディテールやそれに対する細馬さんの分析について、本当に楽しくてたまらない、興奮が抑えられないというかんじの話しかたをされる方で、その平倉さんの熱狂を空回りさせないで絶妙のコメントでテンションをつなてていく細馬さんと司会の畠山さん三者のトークがほんとうに息があっていて音楽のライブのような快感があった。
同一カットでの複数の運動を多層化させることで現実とは異なるリアリティを構築するという映画の歴史が獲得した撮影と編集の技法を(3D以前でさえも)徹底的に推し進めたゴダールが、カメラや観客の視覚体験そのものが多層化された3D映画において何をしているのか。何がどう変で、どこまで意図されているのか。現実世界では同じような平面として認識される鏡とモニターが、3D映画のなかではまったく異なる「深さ」を持つことをさまざまなかかたちで見せているという指摘がすごくおもしろかった。後半の物語にまつわるメタファーの展開(犬・フランケンシュタイン・映画/自然・テクノロジー・編集)も圧巻だった。
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2014-06-04)
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半分寝ながら観てたのであんまり記憶がないんだけど、なんか間抜けな絵が多い映画だったような…
GEIDAI ANIMATION 06 DAWN 東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻第六期生修了制作展
いつ行こうかなとおもったのだけど、榊原澄人さんのトークがあるという最終日にした。最終日だからか劇場は満席。ひさしぶりにアニメの上映会に来た感じがあった。
作品もなんというか「いいもの観た感」がある作品が多くて幸せな気分になった。好みでいうと、坂上直「その家の名前」(廃墟になった日本家屋の畳や障子、襖たちが自らを解体していくピクシレーション!)、幸洋子「ズドラーストヴィチェ!」(タイトルがどうしても覚えられない。奇妙なおじさんとの出会いを描いた明るく自由なアニメーション)、中谷由紀恵「I’m here」(音楽環境創造科の上水樽 力さんとの共同監督だそう。音楽と動きが協同するアブストラクトアニメーション。5.1ch版も聴いて/観てみたい)などが好きだった。
榊原澄人さんのスペシャルトークはちょっと短くて拍子抜けな感じではあった。新作シリーズの「É in MOTION No.2」は円周パノラマスクリーンでのループ上映のための作品とのことでタナカカツキさんの「イエス☆パノラーマ!」を思い出していたらちょうどカツキさんと対談したという告知もしてた。