『MAKING MAKE プロトタイプの制作絵巻』を見た

MAKING MAKE プロトタイプの制作絵巻

デジティミニミに行く前に見てきた。山中研究室の研究展示これまで見逃し続けてて残念だったんだけど今回初めて。東大駒場リサーチキャンパスは平日の研究施設っぽく静かで(平日の研究施設なんだけど)その雰囲気もよかった。

サブタイトルの「Picture Scroll of Prototype Making(プロトタイプの制作絵巻)」というのがちょっと変わっているなと気になっていたところ、展示を見たら文字通りで試作を繰り返して少しづつ前進していくものづくり研究の過程をまだ完結しない絵巻物のひとくだりとして示すというのがコンセプトのようで、ロールから引き出された長いクラフト紙のうえにいくつものプロトタイプが置かれ、それに沿って制作のドキュメントや鉛筆描きの設計スケッチが描かれているというたいへんに凝った展示になっていた。クラフト紙のうえに置かれた3Dプリンタの出力物はまったく安っぽくなくひたすらかっこよく見えるのもいい(それが狙いなんだと思うけど)。それぞれのプロジェクトの内容も興味深かったけど展示が印象に残ったな。


『雑貨展』と『MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事』を観た

週末に一人行動の時間があったので、そろそろ終わる展覧会を2つ見てきた。

21_21 DESIGN SIGHT - 企画展「雑貨展」 - 開催概要 

雑貨というテーマに対して扱いやら役割の変遷、材料やフォーマットの変遷などデザイン面の切り口はいくらでもありそうなもんだけど、そういうのではなくて雑貨の「雑」の部分をそのまま展示しようという意図だったのかな。マガジンハウスの雑誌の特集をそのまま空間にしたような展示になっていて、雑貨屋っぽいけど触れないし買えないのでとりあえず写真を撮るしかない。もういいってくらいiPhoneのシャッター音を聞いた。

菅さんが出していた今和次郎の生活調査と対応する現在の生活調査を並べた比較考現学のパネルはもっと見てみたかった。あとはWE MAKE CARPETSの作品はメイキングのスライドショーも含めておもしろく見た。

MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事 @ 国立新美術館

ファッション門外漢でも魅力やすごさが伝わる充実した展示になってて見てよかった。


『GAME ON~ゲームってなんでおもしろい?』を観た

企画展「GAME ON~ゲームってなんでおもしろい?」公式ホームページ

週末は混んでるだろうと思ったけどとりあえず行ってみた。結論としては、やっぱりあらためて平日に来ないとあんまり観た気分になれないなと思った。会場設計的に展示されているゲームを順に見ていく形になっていない(年代・テーマ別に3つに別れたスペース(「ステージ」と呼ばれていた)の壁沿いにたくさんゲームが並んでいて、順路がない)ので、プレイの順番待ちの人だかりの後ろを通ってどういうゲームがどういったセレクションで展示されているのかを確認するのも(子連れなのもあるけど)なかなか大変で、体験としてはいくつかの列に並んでいくつかの(古い)ゲームをプレイしたというだけにとどまるなーという感じだった。ゲームマニアでもない人が古いゲームをあらためてプレイして十分おもしろいことを確認する機会がある事自体は素晴らしいことではあるけど。

「ゲームってなんでおもしろい?」部分の映像資料もあんまり長く見れなかったのであらためて行くことにする。

「あそぶ! ゲーム展」


『第19回メディア芸術祭 受賞作品展』を観た

第19回文化庁メディア芸術祭

いちおう行った。例によって子連れで満足に観れず歯がゆい。group_inou 「EYE」くらいしか全編見れたものなかったけど、これはよかった(MVは公開当時は知らなかった)。

あと会場のビデオ再生にソニーが今度出すポータブル超短焦点プロジェクター(LSPX-P1)が多用されてて目を引いた。あのくらいの暗さの会場であの明るさなのは家庭で昼間に使うのはきびしそうだなー。

それにしても、アート部門の大賞作品は一言でいうとITダジャレなのがもやっとする…


youpy『Rainforest』を観た

SOBO 14th EXHIBITION youpy / Rainforest

金曜日に観たやつ。


まず、入り口はいった付近から小豆が散らばっていた。ギャラリーの入って左半分くらいに散っていて、作品説明の平面図の点とちゃんと位置が対応してるのかなと思ったけど面倒だったので確認しなかった。(ちなみに作品名はなんかランダム生成っぽいコードだった。チラシの余りがなかったのでもらってこなかったけど)小豆はいくつか(鑑賞者によって?)踏み潰されていた。小豆の分布の中央あたりに旅行ガイドブックみたいなの(どこか国内の)がおいてあって、小豆の向こう側の隅には赤い化粧箱が立てかけてあり、その箱に踏み潰された形でなにかの本があり、その上に洗剤かなにかの詰め替えパックが積んであった。そのほか左側スペースの壁にはマスク(ダークナイトの冒頭でジョーカーが被ってたみたいな道化師風の)が壁3面に向い合うように掛けてあり、その1つ(左手突き当りの壁)のマスクの眼の穴にサインペンのフックがひっかけてあった。また左側スペースの空間を横切るように壁から床へとマスキングテープが渡してあり、床側のマスキングテープの端には『ひぐらしのなく頃に』の小説が立ててあった。その付近には新書(なにかビジネス書的な内容だったかな)が寝かせてあり開かれたページに乾燥ひじき(っぽいもの)が挟んであった。右側スペースの角にはなにか土(園芸用の)が盛ってあり(土の下になにか敷いてあった気がするけど思い出せない)、付近に紅芋のちんすこうのお菓子が散らばっていた。いくつかは小袋から出してあり、上にこすったような跡があり、ひとつにはピアスのような金属製のリングが上に置いてあった。もう1方の角には本が2冊重ねてあった(内容はなんだったかな…下はガイドブックみたいなので、上に立ててあったのはビジネス書的な単行本みたいなの)。その2つの中間あたりになにかのネジが立ててS時のような形に並べてあって、その横にもなにかあった(忘れた)。中間のスペースの壁(というか柱)下方にどらえもんのひらがな学習ポスター(幼児向けにお風呂に貼るようなやつ)が貼られ、その下になにか歴史学習用のカルタ?みたいなのがばらばらと散らばっていた。そのもうちょい手前にグリーンのちいさなケースっぽいもの(耳栓のケースっぽい大きさ)が置いてあった。思い出したけどその中央スペースから左奥の化粧箱のある角の間に、赤い厚紙がシュレッダーに掛けられたくらいのサイズの細切りの紙切れが山になっていた。ほかには天井の電源付近に3つの音源(iPodやiPadminiのヘッドフォンジャックにパッシブスピーカーが直挿しされたもの)が常時鳴っていた。ひとつは日本語の歌謡曲っぽいもの?で、のこりはよくわからないインストの曲だったと思う。

というかんじだったかな。あっけからかんとした雰囲気でなかなか愉快だったけど、なにかしら狙いはあったのかしらん。


『ジョン・ウッド&ポール・ハリソン「説明しにくいこともある」』を観た

ICC ONLINE | ジョン・ウッド&ポール・ハリソン 説明しにくいこともある

ほとんど映像作品なので、20以上のモニタ/スクリーンでしかもそれぞれ複数作品が流れるという大規模展示だった。意外とこども耐性もあってけっこう面白がって見ていた。

1つのフィルムで1つのことしか起きないものが連なっているせいか、「絵本みたいだな」と思う瞬間があった。


奥田栄希『悲しいゲーム展』を観た

Takashi Somemiya Gallery

いわゆるファミコンゲームそのものの意匠やインターフェイスを提供しながら(おそらくフリーの開発環境で実際にファミコンで動作するROMを作成して動作させているのだと思う)、実際にコントローラでプレイしてみると通常のゲームに期待される展開やゴールが提供されずいつまでもプレイがつづき、ひたすら宙吊り感に襲われるという「ゲーム」がいくつか展示されていた。この作品そのものはその状況になるように意図的にプログラムされたものではあるんだけど、ゲームのなかでは成立している奇妙な法則性(画面端に消えたキャラクターは反対側の端から現れるとか)は曲げていないところが重要で(「ゴールゲーム」はちょっと微妙ではあるんだけど)、これら「ゲーム」の「悲しさ」は、「悲しくない」ほうのゲームにも含まれている。ファミコンの頃はROMカセットの接触不良やらバグやらで市販ゲームでも「悲しいゲーム」状態になることがわりとよくあったけど、氏のグリッチの作品と同様に、そうした「正常」なデータやプログラムがわずかな狂いによって普段は隠された深淵を覗かせる感覚が参照されているのだと思う。

だいぶ前ガビンさんがやろうとしてた展示で、「既存のシューティングゲームに見えるんだけど、弾が撃てなくしてある」ゲームがプレイできるゲーム展というのがあって、それなどを思い出した(たぶんこの企画が発展して六本木クロッシング2007の「Laxical Shooter Ver. 0.01」になったんだと思う)。

あと関係ないけどこの展示見た次の日にたまたま3DSの「電波人間のRPG FREE!」をプレイしたら、最近珍しい感じのグリッチ画面になった。3DSのカメラの映像を背景として表示する仕様なんだけど、プレイした3DSのカメラが壊れているのでこうなったみたい。


大日本タイポ組合『字字字』と谷口暁彦『スキンケア』を見た

まとめて見てきた。

字字字 大日本タイポ組合

そういえばインターネットに触れてWeb経由で最初に「こんな人たちがいるんだ!」と衝撃を受けたのがリトルトーキョーのサイトで公開されていた大日本タイポの作品だったな。

大日本タイポ組合の作品は見ると、日本人でも漢字が読めない外人が「これ読めないけどなんかすごい意味ありそう!」って思う(のであろう)感覚が感じられるというか、ほんらい意味を持つ形の意味をとりのぞいた形のエネルギーだけ伝わってきてすごいのだけど、逆に言うと脳がかなり疲れる。疲れるのはそのせいだけじゃなくて圧倒的な物量のせいもあって、BCCKS関係で(おもに塚田さんに)ふれる仕事にも思うしこの展覧会でもほとんどは新作のようで、どうやったらこれだけのアウトプットができるのか想像もできなくてくらくらした。

SOBO 10th EXHIBITION 谷口暁彦 / スキンケア

ひとつまえの個展(谷口暁彦 個展『滲み出る板』を見た)はいまいちどういう作品だと思えばいいのか戸惑ったのだけど、今回の展示は4つそれぞれの作品のおもしろさとつながりがとらえやすくて、すごく興味深く見た。やっぱりポストインターネットというか、インターネットを介した現実には「圧縮」が関係している気がするな。いちど現実の情報量を極端に減らし、その情報が減ったものから再度構築された現実のような。


『あそぶ!ゲーム展』を見た

あそぶ!ゲーム展 ステージ1:デジタルゲームの夜明け|映像ミュージアム|イベント|SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ

川口のSKIPシティ映像ミュージアムで『あそぶ!ゲーム展』を見てきた。SKIPシティってー度くらいは来たことある気がしていたんだけど、映像ミュージアム常設展はぜんぜん見覚えがなかったな。常設展もわりと充実していて見応えがあった。

ゲーム展は狭いスペースにテーブルゲームがぎゅっと並んでいる昔のゲームセンターそのものみたいな展示になっていて(そのゲームの歴史的な位置づけを説明するボードもわりとあっさりしていて)親しみあるっていうかいいのかこれでと思わなくもなかった。

本当に最初期(TTL基板時代)のビデオゲームが動態展示されているのが目玉の企画展なわけだけど、やっぱりあらためてプレイして新鮮なのもそのへんのゲームで、そのころのゲームはデジタルゲームとはいえ回路はアナログなので操作系や映像の感覚も必然的にアナログであるため、逆に感覚が「昔のゲーム」ぽくないところがある。世界最初のデジタルゲームとして展示されている「Tennis for Two」(復元版)は今回初めてプレイしたんだけど、これけっこうプレイアビリティが高くておもしろいし、操作感は何に似てるって「WiiSports」のテニスなんだよね。あとコンピュータースペースの基板に表示キャラのデータがキャラの形で並べてあるのも知らなかったいい話。

スプライト時代のゲームは『クレイジークライマー』とか『ザクソン』とか、当時よくこれ作ったなーという技術者目線で思いを馳せる感じのがよかった。集めてあるのは当時としては技術的にもゲームとしても飛び抜けてよく出来てるものばかりなので、ここだけ見てると昔のゲームどれもすごいという印象になるわけで歴史というのはこうして作られるだなとも思ったけど。


『NNNNYのエレクトリカル大0界(ダイレーカイ)』を観た

NNNNYのエレクトリカル大0界(ダイレーカイ)

そういえば書き忘れてたけど観に行ってたやつ。「「あの世」をテーマにした
体験型の展示」だというので朝からSOBO Galleryに入ったらひたすら真っ暗で、「こういう展示なのか…?」と思っていたら始まった(そのあとはずっとリピート動作してたので、たぶんその日の最初の客だったのでまだ開始してなかったんだと思う)。いわゆるモンド・ミュージック的なサンプリング(ディープエコー多用)をBGMに回転灯篭やミラーボールが次々回ることによりスペイシーでニルヴァーナな空間が生まれていた。お堂イベントとかでもっとデラックスなやつが観てみたい。

下の階(SOBOのレンタルフォトスタジオ)に赤ちゃんの撮影か何かで集まっていた(階段で上がる時に何台もベビーカーが入っているのが見えた)みたいで、その赤ちゃんの鳴き声がうっすらミックスされていてそれもよかった。