『ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて』を見た

水戸芸術館|美術|ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて


時間取って行こうと思ってたらもう今日以外時間が取れないじゃんとなってしまったので平日朝から強行してきた。水戸芸術館ってそこそこ決断しないと行けない場所なので鑑賞が行くまでのドラマ性込みの体験になってしまうなといつも思うけど、まあそういうもんだな。なので今回もそれ込みの体験として楽しんだ。エキソニモの部屋の圧倒的なスペクタクル(なんとなくデビルマンぽいものを感じた)はもちろん、セシル・B・エヴァンス『溢れだした』のなんだかふわふわした感覚にも魅力があった。

今日しか行けないので見てきたハローワールド

kotaro tanakaさん(@doppac)がシェアした投稿 -

今日のaddress

kotaro tanakaさん(@doppac)がシェアした投稿 -


「MEDIA PRACTICE 17-18 東京藝術大学 大学院映像研究科 メディア映像専攻 年次成果発表会』を見た

MEDIA PRACTICE 17-18 東京藝術大学 大学院映像研究科 メディア映像専攻 年次成果発表会


毎年行けないなーと思っていたMEDIA PRACTICE初めて行けた。考えてみたらそもそも美大の卒制展そのものも最近見てなかったな。面白い作品多くてよかった。それと修了生の作品と各研究室の座談会をまとめたプログラム(アンケートに答えるともらえた)がとてもよくできていてびっくりした。座談会どれもおもしろい。

作品ではやっぱり早川翔人さんの作品がいちばんぐっときた(『誰にでも』は「田中さん」と呼びかけられる作品でもありベストマッチだった)んだけど、プログラムのほうでまとまられていた自作の狙いとアプローチの変遷もとてもクリアでそれもよかった。


『大島智子 個展 パルコでもロイホでもラブホでもいいよ』を見た

大島智子 個展 パルコでもロイホでもラブホでもいいよ


見てきた。大島さんやその作品はtwitterなりtumblrなり、あるいはtofubeats『No.1』MVでの被写体なりである時期以降のインターネットにふわふわと漂っているものだったなという思いはありせど僕自身はそれほど好んだり追いかけたりしていなかったつもりだったので、個展があると聞いて行くでしょという気持ちになったところが自分でいちばん新鮮に思えた。

男性にとっての生理の話題みたいなもので彼女の作品を軽々しくいいとかわかるとか言うのは危険だという感覚があるけど、今回の展示は完成作品と彩色前の原画が並べてあったことと、フォントで組まれた(きわめて繊細で理知的に見える)テキストと(こういってはなんだが、とてもつたなく見える)彼女直筆の文字が重ねられた画集冒頭のページにつながりがあるように思えたのが発見だった。

それはそれとして『No.1』のMVはいまだに強度あるなー


『第20回メディア芸術祭 受賞作品展』を見た

開催概要 | 文化庁メディア芸術祭


Unlimited Corridor は体験しておきたいなと思って駆け込みで朝から行ってきた。11時の開場ごろにはもう6人ほどの順番待ちになっていて、30分ほど待つと体験できた。僕の番のときはシステムのトラブル正直万全の体験というわけではなかったんだけど、まあそれも含めて貴重な体験だったなと。ある意味意図的に主観視点を回転させていくシステムなので、体験開始の時点で視点の角度にズレがあると直線(に見せかけた円筒沿い)を歩いているとどんどんズレが拡大していっちゃう感じだった。そしてこのズレは原理的に(本人が表明する以外では)検知できないんだと思うのでVRでユーザーをイリュージョンに導くシステムをつくるのはほんとに大変なんだろうなと。

いっしょに並んでた人

kotaro tanakaさん(@doppac)がシェアした投稿 -

メディア芸術祭の受賞作品展もけっこう長らく見ているけど、オペラシティでICC/アートギャラリー両方を使った展示という今回はかなり新鮮で(オペラシティの近くに以前住んでたので個人的に勝手なホーム感もあり)近年では楽しく見れた。今回の大賞作品『君の名は、』でロケハンされていた場所に近くて展示された映像や背景画展示に自動的な聖地巡礼感というかAR感みたいなのが生まれてるのもおもしろかった(ちょっと狙ってたのかな)。

あと受賞作品のなかでは『培養都市』が面白かった。


『クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム―』を観た

クエイ兄弟 The Quay Brothers|松濤美術館


クエイってQuayって綴るんだな。そしてもともと東欧出身なのだろうと思ってたらペンシルベニア出身でフィラデルフィアの芸術大学を卒業後にRCAに進学したという経緯なのだそう。

アニメーション制作に使った小道具を再構成してジオラマにした「デコール」という展示が多数あって、それがおもしろかった。とくにレンズがはめ込んであってのぞき込むとマペットと舞台が迫ってくるタイプのがすごかった。ちょっとVRの感覚に近かった。

ストリート・オブ・クロコダイル

kotaro tanakaさん(@doppac)がシェアした投稿 -


『AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展』を見た

AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展 | 汐留ミュージアム | Panasonic


Panasonic汐留ミュージアムって初めて行ったな。展示はとてもよくて、深澤さんのデザインした製品の気持ちのよさと各展示に対するコメントの精度の高さを再認識した。(当然だけど)作品が触れないのが残念。

影が床の目地にスナップしてた

kotaro tanakaさん(@doppac)がシェアした投稿 -

汐留から有楽町に移動して『無印良品と明和電機をくらべた展 ナンセンス計測のこころみ』も見た。こっちもよかった。

無印良品 有楽町 ATELIER MUJI「無印良品と明和電機をくらべた展 ナンセンス計測のこころみ」 | イベント | 無印良品


グループ展『Surfin'』を見た

Surfin


授業帰りの雨の火曜昼過ぎに見てきた。特設サイトでの入場申し込みにより会場と入場手段がメールで示されて初めて入場できる…という形式はとりたててそういう趣向というわけではなく、(おそらく企画者の)引き払い直前の住居でグループ展をしてしまうための防犯上やむを得ない形式と見受けたけど、メールの指示に従ってオートロックのある普通のマンションにそこになにがあるかも分からないまま入っていくのはなかなかスリルがあった。ドアを開けると(鍵は開け放してある)、いかにもな間取りのワンルームマンションの廊下で男性が不自然な方向を向いて座り込んでおりぎょっとしたが、もちろんその方も来場者でそこにある長めの映像作品を座って鑑賞しているにすぎなかった。

と最初はぎょっとしたけど、おそらく来場者の多くはほぼ同じ感じの部屋に住んだことがある、もしくはいまも住んでいるであろう既視感のある空間での作品鑑賞はわりと居心地がよく、どの作品もおもしろく見た。たぶん同じ作品をギャラリーで見たらだいぶ印象が違ったと思う。一人だったり(僕が入場したときはつねに他の鑑賞者もいた)夜だったりしたときの感じも確かめてみたかった。


『柳本浩市展 アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの』を見た

柳本浩市展 - ホーム


見に行った。柳本さんなんとなくしか把握してなかったけど展示は興味深く見た。20世紀のデザインカルチャー(とそれと伴走した雑誌カルチャー)の申し子みたいな人で、おそらくはコレクションのほんのはしっこのはしっこの一部でしかないだろう、それでもコレクターの目を感じさせるグッズの数々と、完全に分類されファイリングされた膨大なバインダーが、とにかく気になるモノを集め続けたいという欲望とそれを分類、アーカイブしたいというクールな視線の両方が感じられてよかった。


『こうの史代「この世界の片隅に」原画展』を見た

こうの史代「この世界の片隅に」原画展 東京でもタワレコ渋谷で開催決定 - TOWER RECORDS ONLINE


近くだからでいつでも行けるなと思っていたら最終日になってしまい駆け込むパターン(長男が本格的に漫画を描こうと取り組んでいるので漫画原稿に興味あるかなと誘ってみたんだけど振られてしまった)。渋谷タワレコビルのこのスペース(SpaceHACHIKAI)初めて来た。漫画に限らずこういう版下原稿の展示って印刷物からは消えることが前提の手作業や修正の跡が見られるのが魅力だとおもうけど、その意味でこうの史代の原稿はそこの情報量が多くて見応えがあった。描いている途中か描き上げた後に絵を全面的に修正するために原稿をカッターで切り抜いて、同じ形の紙をはめ込んだあとで描き直したとおぼしき箇所が複数あったけど、その修正箇所の精度が高かったな…あれは切り抜いた破片から切り出すんだと思うけど普通にやってあんなにうまくはまるもんなんだろうか…

そういえば以前細馬さんにタリーズで偶然会って『この世界』の話をしていたとき、呉美術館でのこうの史代展で原画展示といっしょに掲示されていた解説(こうのさんに取材した談話)がひじょうに詳細でそれに気づかされることが多かった、その解説は『「この世界の片隅に」公式アートブック』に収録されている、という話を聞いていたのでこのタイミングで読み直した。たしかにこの解説はほかであんまり突っ込まれてないことがいっぱい書いてあるな。


『ミュシャ展』と『アスリート展』を見た


そろそろ終わってしまいそうなのでまとめて見てきた。

とにかくでかさに感動すると聞いていたチェコ国外初公開だという『スラブ叙事詩』シリーズ19点はたしかに圧巻で、ひとつひとつのでかさと細密さとそれがずらっと並んだ会場構成ふくめて、自分が縮小して巨大になった画集を見ているような気分になった。ミュシャの画風ってアニメ・マンガ・ゲームなどでファンタジックな世界をイメージさせるアートスタイルとしてコピーされまくったわけで、「この画風でキャンバスがでかい」ということにあんまり現実感がなく、むしろ「自分が縮小してイラストが巨大に見えている」というシチュエーションのほうが納得感があったのかも。

アスリート展のほうは、安定のクオリティとも言えるし、既視感が強いとも言えるなという展示のなかではやはりアスリートの世界のスケール感を実感できる「驚異の部屋」がよかった。あとサッカーの試合の戦術分析をインタラクティブに操作できるシステムが展示されていた「戦術とビッグデータ」が意外とおもしろいなと思って見たんだけど、いかんせんサッカーの戦術について明るくないので詳しい人がシステムの見方やなにがわかるかが解説してくれるといいなと思った。