『赤瀬川原平の芸術原論展』図録を読んだ

展覧会カタログ - 赤瀬川原平の芸術原論展/1960年代から現在まで - 広島市現代美術館

『赤瀬川原平の芸術原論展』図録ようやく読んだ。ウィリアム・マロッティさんの評論『オブジェを持った無産者:1960年代における赤瀬川の政治性ポリティクス』がよかった。赤瀬川の初単行本『オブジェを持った無産者』所収の(千円札作品以前に描かれた)短編「あいまいな海(初出時タイトル「スパイ規約」)」についてその記述にみられる思想の政治性と作品との関係を論じ、つまりいわば赤瀬川がれっきとした“思想犯“であることを明らかにする評論で、なんというかUCLAの研究者の空気を読んでない感じが逆によかったですね。あるいは赤瀬川さんについて語ろうとする人は赤瀬川さんのようであろうとしすぎてしまうきらいがあるかもしれないなと。

 革命的な、あるいは破壊的な効果のたえには、ニセモノをシステム内に流通するだけでは十分ではない。それでは既存の枠組みを複写するにすぎない。肉体を標的にするため、発射音のうるさいピストルであえて自らを露呈するスパイのように、革命的偽造者はその標的――肉体と精神、およびそれらを構築するシステムの一部である紙幣――を露呈するために、あえてニセとわかるニセモノを使い、それによって人々と、彼らをシステムの中に取り込む手段を変革しようとするのだ。

ウィリアム・マロッティ - オブジェを持った無産者:1960年代における赤瀬川の政治性ポリティクス

平和の森公園 フィールドアスレチック

大田区ホームページ:平和の森公園フィールドアスレチック

instagramでフォロアーさんが行ってるのをみてへーと思ったのと、チームラボ展いってないけど最終日の地獄の行列つらいなーというのと、天気がよかったので行ってみた。都内で近くて駅から歩いて行けるわりにかなり本格的なフィールドアスレチック施設。小中学生100円大人360円。本格的なので幼児は遊べないけど、幼児向けの遊具とか長い滑り台があってそっちも楽しい(みたい。ぼくは見てないけど)。小学2年生的には8割くらいの種目が頑張ればこなせる(1割くらいは背が足りないとか体格的に無理)という難易度で本人的にも手応えがあったよう。

大田区ホームページ:大森ふるさとの浜辺公園

浜辺公園のほうもきれいでのんびりできるようなのでまた来よう。


スマートウォッチなしの生活

ゴールデンウィークの移動のどこかでPebbleの充電ケーブルを忘れてきてしまったようで、バッテリーが切れて使えなくなってしまった。去年の12月から基本的に欠かさず身につけていたけど、ケーブルを注文して届くまでしばらく時計をはずすことになった。

もちろんべつにスマートウォッチを身につけなくてもスマートさの欠乏によって死んだりはしない。ただ習慣はおそろしいもので生まれてこのかたほとんどつけたことがなかった腕時計でも半年もつけているといつのまにか時間を確認する手首と眼の動きが身についていて、なにもない手首を見てしまうことが何度かあった。実際問題として一番スマートでなくなるのはアンロックデバイスがなくなることでAndroidスマホが毎回パスコードロックがかかることで、これはもうないとつらいかなという感じがあった。玄関ドアロックとかもウェアラブルデバイスで開けられるとうれしいのかもしれない。両手塞がっててポケットの鍵も出しにくいみたいなことは結構あるし。

ちなみにせっかくなので充電ケーブルといっしょにPebbleに換装できるというNATO規格のナイロンベルトも買ってみた。標準のベルトは汗で密着してやな感じになるのでこれからの季節はこっちのほうがよさそう。


月刊MdN 2015年 5月号『体験する未来、そのメカニズム アート×テクノロジー』を読んだ


MDNって初めて買った気がするな。クリエイターのための雑誌なのにチームラボ展についての記事にクリエイターが全然でてこないのがなんかすごい。まるででてこないので意図的なんだろうけど。


SEGA MARK III版 グラディウス

最近観た勝手に移植もの。BG書き換えを駆使して(?)ファミコン版よりアーケードライクなをSEGA MARK IIIで動かしているというとてつもない作品。

まえ@drepoxyくんと飲んでるときに、最近のこの手のかつての怨念を晴らすようなレトロハードへの力技ゲーム移植ものが活発なのってなんでなのかねという話になって、彼の説ではエミュレータとかの環境が整って開発が格段に楽になったみたいなことももちろんあるんだけど、ハードスペック上は可能なのはわかっていても当時は前準備(たとえばBG書き換えでスムーズスクロールを実現するために全背景チップの組み合わせが1ドットづつズレたBGを用意しておく…みたいな)の手間やコストが現実的でなかったものが今は簡単に準備できるみたいなことで実現に至っているパターンが多いんじゃないかという話だった。

「当時のハードでこんなものが動くなんて軌跡だ!」という感じなんだけど、前処理の部分で未来の時間をつかっているみたいな感じなのかなと。それでいうと、音楽の部分はそういう未来の時間を使えないので今ならではの奇跡の達成みたいなのってあんまりないのかなと。


クリント・イーストウッド『ジャージー・ボーイズ』を観た

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iTunesストアのGWセールで100円レンタルしていたので観た。一分の隙もなくオールディーズの世界になってて2014年の作品じゃないみたいだった。



レナード・サックス『男の子の脳、女の子の脳―こんなにちがう見え方、聞こえ方、学び方』を読んだ

男の子の脳、女の子の脳―こんなにちがう見え方、聞こえ方、学び方
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デミさんが性差についての本でおすすめとして紹介していたのでさくっと図書館で借りたんだけど、あとでツイートを読み直したら似たタイトルの別の本の方だった。リーズ・エリオットのほうも今度読む。

レナード・サックスさんのほうの本は育児というよりは教育関係者むけの内容なのかなという感じで、男性と女性の具体的(解剖学的、神経科学的)な違いとそのエビデンスを紹介して、実際には間違いなく存在する性差をないものとした「平等」な幼児/初等教育は男性・女性の発達の違いを補えずむしろその差を決定的なものとし、結果的にジェンダーを固定化する方向にことを進めていると指摘したうえで、理想的には男女別学で性差を考慮した指導をおこなうべきだという提言をするという本だった。性差の事実はしらないことも多くて興味深かった。

原著はこれかな?
Why Gender Matters | Leonard Sax MD PhD | Physician, Psychologist, and Author


銀座メゾンエルメス フォーラム『線を聴く』展を観た

【アート】「線を聴く」展 | Le Forum | HERMES - エルメス公式サイト

先週の水曜の講義の帰りに観た。授業のため週1で取手に行くのなかなかハードなんだけど、定期的に東京の東側を通る機会ができるので美術館やギャラリーに寄るタイミングになるのはなかなかいい。

展示は美術館の企画展のような(じっさい森美術館『シンプルなかたち展』との共同企画だそうですが)「線」にまつわる想像力をテーマとして時代を問わず集められた作品を見せる展示で、むしろ美術館ほど広くないぶん、なんというのかな、「テーマ疲れ」しないというのかな、作品とその作家にフォーカスしやすくてよかった。作品もどれもよかった(キャプションと作品の位置関係にちょっととまどったけど)。「線を聴く」というタイトルだけど、見えない力と力の干渉が線としてあらわれているような感じ。

関係ないけど、「イベントリスナー」という用語を最初に聞いたのはjavaのプログラミングからだと思うけど、「イベントって聴くものだったのか!」って最初違和感があった気がする。