ずっと見逃していたんだけど、奥さんが借りてきてたのを観た。やっぱり死刑執行されたタイミングだからか『A』はすべて貸出中だったとかで『A2』を先に観て、なんかわりとほのぼのしてるなー(上祐出所後の事務所に右翼団体がカチコミに来るとこはちょっとピリッとするけど)と思ったんだけど、あとで借りられた『A』は全然雰囲気が違った。『A』は96年ごろからのドキュメントだからそりゃそうだよね。
ただまあ『A2』の雰囲気のほうが日本のドキュメンタリーという感じがあって嫌いじゃなかったな。
21_21 DESIGN SIGHT | 企画展「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」 | 開催概要 http://www.2121designsight.jp/program/audio_architecture/
見てきた。平日の開館直後だったので人がまばらで堪能できた。真夏の朝から暗い会場に入ってごく短い刺激的な映像作品を立て続けに何本も見続けるという体験は僕からするとアニメーション映画祭(具体的には広島国際アニメーションフェスティバル)に参加したときのそれに近くちょっと懐かしい感じがあり、そう思ってみると参加作家も商業すぎずアートすぎずキャラクター性がありながらも新鮮な「動き」を探求する人たちが集められていてこれはアニメーション映画祭だったのでは? という気がしてきた。
映像作品はほんとにどれもよかったけど(また観に行きたい)、学生時代からその成長を見てきている水尻自子さんの新作を見られたのはうれしかったな。あの風船に風で飛んだティッシュ(?)が引っかかるカットにははっとした。
誰も知らない | 映画 | WOWOWオンライン
WOWOWで録画してあったやつ。観たことないけどと思いつつなんとなく気分が向かなかったけど、この流れでようやく観た。評判どおりこれは名作。持ち味を引き出されている子役もすごいけど母親役のYOUのアトホーム感が(とそのまま帰ってこない感が)すごかった。でも後半の展開はちょっとファンタジックすぎかなーと『フロリダ・プロジェクト』との比較もあって思った。
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GitHub PagesでホストしているこのblogはHTTPS対応していると思いこんでたんだけど、最近自分でアクセスしてみたら警告が表示されたのでげげげと思って対応した。
とりあえずカスタムドメインの GitHub Pages で HTTPS を使うを参考にCloudflareを挟むことで警告を出なくした。5月からカスタムドメインでもHTTPSサポートされたはずでちゃんとすれば特別なことをしなくても警告はでないんじゃないかな…
映画「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」公式サイト 2018年5/12公開
映画の日に。結構なロングランだと思うけどまだ(映画の日とはいえ)けっこう人が入っていた。
まさに夏休み映画というか、永遠に続くような暑い夏にうろうろする子供の時間の感覚がとても自然に描かれていて好ましい。と同時に「フロリダ・プロジェクト」こと夢の国の隣のネオンパープル色の安モーテルでぎりぎりのバランスで保たれていたその平穏が、どうにもならない貧困という現実により無残に終わる様子を映画の2時間を使ってものすごく丹念に描く恐ろしい映画でもあった。僕はどっちかというと後者のほうにチューニングしてしまい胸がつぶれる思いだった。
ことばドリル [国語 小1~2]|NHK for School
小1次男が夕食中急に「国語の授業で見たおもしろい動画が見たい」と言い出してなにそれと思って調べたらこれだった。2014〜6年にNHK教育でやっていた番組みたい。こういうNHK教育のちょっとマニアックな趣味の学習番組昔よく見たけど、対象年齢の子供に見せるのは別の趣があっていいな。ちゃんと子供が番組の狙い通りの反応するのがよかった。
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なぜ「教えない授業」が学力を伸ばすのか - 日経ビジネス 別冊書籍・ムック・増刊のご紹介
ガビンさんと話をしてて山本先生のことが話題に出てきたので買って読んでみた。いわゆるアクティブラーニングの成功ケースが具体的に載っていておもしろい。グループワークの資料を配らずに四方の壁に貼って、資料まで移動して読む→グループで自分が理解した内容を説明するという活動にすることで「他人のために自分が動く」という動機を授業に組み込む方法(ジグソー法というらしい)はなるほどと思った。
ただこういう授業スタイルをプログラムの授業に持ち込むのはどうしたらいいのかなー。ペアプロとかはちょっと検討したこともあるけど、ほぼ何もできない二人でペアプロはちょっと無理っぽいよなーと思っている。ほかになにかやり方があるかな。
リウーを待ちながら/朱戸アオ 第1話 横走へようこそ - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ
これもBug-magazineの『汽水域の旅』で取り上げられてて読んだやつ(マンバ通信で前さんが紹介してた)。日本国内での致死伝染病(ペスト)のアウトブレイクをきわめてリアルに(漫画的な愛嬌も込みで)描ききった素晴らしい漫画だった。上中下の3巻で完結するところもポイント高い(人に薦めやすい)。
著者の朱戸アオさんのblogにある覚書で、医療関係者であったわけでも医学を専門的に勉強したわけでもない、一介の漫画家だと書かれていてそこもまったく予想外でびっくりした。
手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン
IGN Japanのレビューやコラム連載も楽しみにしている藤田祥平さんの初長編小説。『電脳奇譚(IGNのコラム)』などを読んでいてもこれどのくらい実体験でどのくらい創作なのかなと気になっていたけど、「半自伝的小説」と銘打たれたこの小説でもその多くが実体験からと思われる語りで構成されていて、ヴォネガット流と言えばいいのかな、世界に強烈なNOをつきつけらればらばらになった人間の諦観と、その魂が自分が生きるべきもう一つの世界を探す彷徨とをモザイクにしたような小説だった。とてもよいと思う一方でこういうスタイルの小説に感化されるには自分が歳をとりすぎてしまったなとさびしくも感じた。
奥さんによると、居間に置いてあったこの本を小5の長男が見つけ、ゲームに関係する話らしいことを了解して「これ読んでみようかな」と言ったのだそうだ。奥さんが帯の惹句(『母がリビングで首を吊ったとき、僕は自室で宇宙艦隊を率いていた』)に触れたらじゃあやめとくと引いたそうだけど、若くそして僕よりよっぽどゲーマーの素質がありそうな彼がこの本を読んでいたらどうなっていただろうか。