WikiばなVol.4 Wiki博覧会に行ってきた

wikibanavol4.jpg ※産業プラザ6Fは眺めがよかったです。

■3月12日に大田区産業プラザで行われた「WikiばなVol.4」に参加してきました。WikiとWikiばなというものがどの程度認知されているのかよくわからないんですけども、Wikiというのはおおまかに言うと「いつ誰からも書き換えられるWebページ」というコンセプトとそのためのソフトのことで、「Wikiばな」というのは、このなんでもありのWebコラボレーションツールとどうやってうまくつきあっていくか、Wikiが今後どうなっていくかについて、Wikiっぽく「ざっくばらん」に話し合うというイベントです。

Vol.4である今回は万博イヤーらしく(なのかな)「Wiki博覧会」ということで、各地で発表されている定番/先鋭/変態Wikiエンジンについて、開発者やユーザーみずからにプレゼンテーションしてもらおうというイベントでした。僕は前2回のWikiばなにも参加していて、過去はわりと少人数によるディスカッションが主だったのですが、今回はわりと学会ぽいというか、たくさんのWikiについてみんなで知ろうという会になってましたね。

*Wiki博の各パビリオン紹介 というわけで、各発表についての気の抜けた感想を書いておきます。

Hiki(かずひこさん)

「Rubyの国、松江からやってまいりました!」というツカミからしてばっちり。関西系プレゼン! じつはHikiは書法がなじめなくてあんまり使ってないんですけど、「とにかくアジャイル」というスローガンは素敵。使ってみたくなりました。

PukiWiki(増井さん)

僕がふだん立ち上げるWikiもほとんどPukiWikiだし、「たぶん日本で一番設置されているWiki」というのには納得。でもなぜなんだろう、というとこはちょっと気になりますね。

増井さんの発表はPukiWikiのプレゼンモードを使われていました。

PukiWiki本が夏あたりに出る予定だそうですが「まだ1ページも書いてません」とのこと。それはまずWikiを立ち上げるとこからでしょう。

FreeStyleWiki(たけぞうさん)

FSWikiはPDF出力に興味があって導入しようとしたんですが、重すぎてサーバで動かなくて断念したままでした。PDF出力機能ってもうちょっと注目されてもいいような気がするんですが(出版用の草稿にwikiを使う、という話も多いみたいだし)、どうなんでしょうね。

MoinMoin(とくひろさん)

とくひろさんもMoinMoinのページでプレゼンしてたのかな?

NOTA(洛西さん)

NOTAすごくオモシロそう。タブレットPCで使ってみようかなと。

wema2(kanさん)

wema2のバージョンアップぶりにはかなりどよめきがおきていました。インクリメンタルに付箋が絞り込まれる機能はかなりいい。

付箋の動きを録画するプラグインとかどうかなーと思いました。

ContentEditableWiki(たつをさん)

前回Wikiばなでも発表されていたWYSIWIGWikiがバージョンアップされていました。リンクははてな方式というか、ページ名のオートリンクで実現。なんとなくこのへんはもうちょっとシステムにあった仕組みが模索できそうな気が。

ThreadWiki(久末さん)

名前空間とツリービューが特徴のスレウィキ。ツリービューでページの移動や順序変えがドラッグ&ドロップでできたりすると、ほかにはない使いかたがでてきそうなんですがどうでしょうか。

RandomNote(ninjinさん)

ninjinさんのプレゼンのフリースタイルぶり!

個人用のWiki風ツールには興味あるので、RandomNoteの次の展開も見てみたいです。

MirrorMan(malaさん)

今もっともとんがったWikiエンジンMirrorManは、人間の思考のミラーリングのためのインターフェイスを目指しているとのこと。最終目標だという「MirrorMan上でのリアルタイムリモートペアプロによるMirrorMan開発」というのは、最近聞いた中で最大級の野望に聞こえました。

malaさんもMirrorManのプレゼンモードでプレゼンしてました。

懇親会でmalaさんがどうやってjavascriptの開発やらデバッグをしてるのか聞こうと思ってたんですが、お話できなくて残念でした。

Clockworks(たろうさん)

Wikiというか、cgiベースのS式インタプリタ。かっこいいかも。

qwikWeb(etoさん)

MLとwikiの連携が主ながら、いろんな機能をプラグインで節操なくとりいれていくとのこと。ビデオ編集プラグインはかなり便利そう。

mp3もカット編集したいなーとetoさんに言ったら「じゃあそれは作ってもらうということで」と言われました。えー!

qwikWebにもプレゼンモードがあるそうで、発表に使っていました。


という感じ。プレゼンモードがあって実際にそれで発表している方が目立ってた印象で、まあWikiのイベントだからというのもあるんでしょうけど、PowerPointのスライドのフォーマットとWikiページのフォーマットってかなり近いしプレゼン資料の公開のことなんか考えても全部Wikiでできるってのはたしかにかなり魅力的だなーと思いました。こんどやってみよう。

あとはやっぱりjavascriptによるダイナミックな機能かな。 Wikiを使ってると、いくつかのページを参照しながら新しいページが書きたいみたいなことがわりとあるので、wemaみたいに新規作成ページに既存ページがポップアップしてくれたり、逆に付箋にメモ書きした内容でそのまま新規ページを作ってくれたりすると便利そう。あと TiddlyWiki みたいに今あるページを順序立てて並べて新しいビューをつくるみたいな機能もなんか可能性がありそうな気がしてます。

■参加できないかなと思ってた懇親会もキャンセルに滑り込んで参加できました。これがまた面白かったんですがそれはまたあとから書きますね。

■ああそうだ、 Calki もよろしく!


Network tangram

■えーと、ずいぶん遅くなってしまいましたが2005年正月に公開した年賀flashについて。

そもそも去年までは年賀状も出さない自堕落な正月だったんですが、去年から紙年賀状と、同じデザインでちょっと遊べるflashオンライン年賀状をつくるようにしています。ちなみに去年は こんな感じ 。今年はサーバ通信のあるflashをつくってみたかったので、タングラム(正方形を6つのピースに切り出し、形を作って遊ぶパズル)のピースをみんなで動かして酉を作ろう! というものに。正月のヒマなときにほかの人がピースを動かしてるのがわかるのはちょっと楽しいかも! と思ったわけですけども、そもそも正月からだと同時につなぐ人が少なすぎてあんまり成立しなかったですな。だめじゃん。

flashによるサーバ通信

■ちなみに「同時接続でステージのパーツを動かして遊ぶ」というのは、Just Lettersというflashをみてそのの自由さ(ルールがなんにもないのに、ただ多人数がアルファベットを動かしてるだけで遊べる!)に感銘を受けたんで、自分でもつくってみたくなったものです。flashでサーバ通信が絡むものってそんな簡単に作れるのか? と思いきや、増井 俊之さんのUnix Magazine連載「インターフェイスの街角」で触れられていたサンプルを利用したらサーバ、クライアントともあっけなく動いて拍子抜けしました。勉強になった。もちろんパフォーマンスとか同時接続人数とかを考えるとFCSとかを使うべきなのかな。

タングラムの問題(影絵)やタングラムによるアルファベットフォントなどは「日曜日のタングラム」のものを使用させていただきました。


スケジュール指向Wiki風メモツール:Calki

calki.png

■おもに自分が使う用に作っていたwebツール、「Calki」を公開しました。RandomNoteをベースに改造を加え、日付管理と簡易スケジュール機能を搭載したものです。Ruby(1.8以上推奨)の使用できるサーバにて動作します。

Cakiとは

■概要は AboutPage にあるような感じで、もうちょっと詳しい話は 「 第2回Wikiばな 」にて話したりしたので ポジションペーパー もごらんください。

もともとなぜこういうツールを作ったかというと、それまで日々のwebクリップや日記をはてなダイアリーに書いていたんですが、それだとイベント関係のメモや、会議で出た今後のスケジュールなどのいわば「未来へのメモ」がしにくいなと思ったところからでした。もちろんスケジュールソフトやPIMを使えばよかったのですが、たとえば展覧会情報やテレビ番組の放映情報なんかはwebクリップの情報とほぼ等価値だし、出先から参照するためにも一箇所にwebでまとまってたほうがいいわけです。

それともうひとつ、その手のイベントやスケジュールの情報の扱いかたとして、いままでのソフト(や紙の手帳)が実現できてないことがあるんじゃないか、ということありまして、それは「イベントやスケジュールの情報を、『今日』のメモとしてつける」、ということでした。

たとえば、今日あったある会議で、来月のイベントの日程が決まったとして、そのイベント日程というのは来月の情報であるのと同時に、「今日決まった」という情報でもあるんではないか、ということです。あとから「たしかあの日の会議でこの日程が決まったはずだ」という手がかりで検索される場合もあるだろうし、来年の同じ会議で同じスケジュールを決める時にも、「それを何日後にしたか」とかいった情報は参考にしたいはずです。だからそのイベント日程は来月のカレンダーに書き付けるだけではなく、今日のカレンダーにも残っているべきだと。Calkiのスケジュールキーワード機能は、こういった考えかたからBracketNameライクな書法でスケジュールを今日のメモに書けるようになっています。

とりあえず僕はわりと便利に使えていますが、どうでしょうか。

OnTVrss

おまけのスクリプト。ONTV JAPAN からの番組表メールをRSS化して、必要なものだけCalkiにスケジュール登録できます。


ニッポンカン新聞「さわってみよう」

sawattemiyou.png

えーと昨年の話ですがいちおう記録しておきます。

ひょんなことで愛知万博の日本政府パビリオン公式サイト「 サイバー日本館 」の小学生むけ(?)コンテンツ「 ニッポンカン新聞 」 のflashゲーム(というほどゲームではないですが)を4つ担当してつくりました。内容的にはいちおう環境/自然をテーマにしたもの。

ニッポンカン新聞の「さわってみよう」ってコーナーはちょうど新聞の4コマ漫画的な位置づけにあって、ステージが妙に縦長になるという制約がなかなか面白かったです。隔週更新に間に合わせるのがきつかったですが…インタラクションとしては「水でてるよ!」のコックをプレスして閉めるのとか、「くもったガラスに絵をかこう」の妙にリアルな感覚が気に入っています(どれも処理が重くて嫌がられましたけど…)。

ビデオキャプチャ映像をリアルタイムでぼかして、指でこすれるバーチャルバスミラーとか作ってみようかな。Processingなら作れるかな?



GA的驚き盤作成ツール GenekistiScope

genescope.gif

Genetic Algorithmで驚き盤の絵を進化させるflashアプリケーションです。

これは何か

  • 驚き盤のパターンを半自動生成するflashアプリケーションです。GA(Genetic Algorithm)によってパターン同士を交配し子孫を残すことで、独創的でありながら均整のある美しい驚き盤が作成できます(かも)。
  • aiscript(Illustrator10用スクリプト)をflashに移植し、web上で作成できるようにしました。

GA(Genetic Algorithm)

遺伝的アルゴリズムと呼ばれます。ビット列で表されたパターンを遺伝子にみたて、二人の親の遺伝子を継承(時には突然変異)する世代交代を繰り返すことで、最適解へと収束させていくアルゴリズムです。今回は最適解というのは存在しないので、完全にランダムなパターンからユーザーの好みへとすり寄せていくための手法として使用しています。

GAによるパターン交配の例

  • 親になるパターンを決めます。パターンにはそのパラメータをビットで表現したコードがあります(ここでは適当です)。

genescope1.png

  • 親パターンのコード(遺伝子)を交配します。具体的には任意の部分から先のコードを入れ替えます。

    • 親1: 01011011011 → 子1: 010110”10100”
    • 親2: 00011010100 → 子2: 000110”11011”
  • 遺伝子の突然変異の表現として、決まった(低い)確率でビットが反転したりします。

    • 子1: 01011010100 → 0101101010”1”
  • このように交配すると、親の性質を受け継ぎながら親とは違うパターンが誕生します。

genescope2.png

遊ぶ

genescope3.jpg

操作

  • 驚き盤本体
    • ドラッグ:円盤を回転させ、動きを確認できます
    • プレス(押しっぱなし):回っている円盤を止めます
  • Genekis(円盤に配置されているオブジェクトをここではそう呼んでいきたい!)
    • ドラッグ:Genekisの配置位置変更(回転/拡大縮小)
    • ダブルクリック:必要ないGenekisを消去
  • [Generate Now!]ボタン
    • クリック:円盤上のGenekisを交配し、子孫を作ります
  • [Auto Rotate]ボタン
    • クリック(トグル):円盤が自動的に回転/停止します

操作の流れ

  1. flashがロードされるとGenekisがランダムに生成されます
  2. 生まれたGenekisから気に入らないものを消したり、位置を変えたりします
  3. 円盤をまわして動きを確認します
  4. [Generate Now!]ボタンを押し、Genekisを進化させます
  5. 気に入った動きができたら、プリントアウトして裏の黒い厚紙に張り、縁とスリットを切り抜きます。割りバシにピンで留めれば驚き盤の完成です
  6. 鏡をスリット越しにのぞきながら円盤をまわして楽しみましょう

こまかい仕様とうまく作るコツ

  • 世代交代時、子供パターンは親パターンの数だけ生成されます。それだけでパターンの最大数(デフォルトだと8)が埋まらない場合は、ランダムパターンが充填されます。
  • 親を選ぶとき、ついつい奇抜なものばかり選んでしまいがちですが、違いすぎるのばかり親にしてるといつまでたってもパターンが収束しないので、ある程度目標とするパターンを軸にして考えたほうがよさそうです。
  • パターンはほとんどが3制御点のベジェ曲線ですが、たまに2制御点のとか4制御点のとかが混ざるので、それらをうまく交配させてくとおもしろいかも。
  • 同様に、スリットよりフレーム数の少ない(多い)パターンが混ざります。これらは実際にのぞいたとき、パターン全体が右回転したり左回転したりするパターンです。

問題点、バグ

謝辞

  • GAや遺伝子コードの表現については森川幸人さんの『マッチ箱の脳 使える人工知能のお話』を参考にしました。ありがとうございます。

dance and media 2004/TOKYO Opening party

■ニシモトタロウ氏のパフォーマンス発表にサポートで参加します。僕の担当はステージ(?)のライブ映像を15ピースのスライドパズルに分解して、それをライブで解くというパフォーマンス部分。仕事帰りに現場合わせで10分ほどやってみる感じなので、どうなるかいまいち予測がついてませんが、よろしければご覧になってください。

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広島国際アニメーションフェスティバルに行ってきた(2)

hiroshimaanim2.jpg1日目に続いて、2日目のイベントレポートです。

ポール・ブッシュ特集

■フェスティバルではコンペ作品上映以外にも、特別プログラムと呼ばれる企画上映がありまして、長編作品の記念上映とか、ある作家のレトロスペクティブ(過去作品の一挙上映)だとか、あと世界のフィルムスクール、アートスクールの学生が自主制作した作品から優れたものを集めたプログラムなどなど、いろんな企画がいくつかのホールで並行して上映されおり、どれを見に行くかで参加者を悩ませます。

この日僕が見たのは今大会の国際審査委員であるポール・ブッシュさんのセミナーをまじえた特集上映。ポール・ブッシュさんの作品を僕は前回の大会で見てまして、その、「まったく同じ演技をした多数の役者のフィルムをフレームごとに入れ替えて、『多重人格を視覚的に表現』する」という、「ジキル博士とハイド氏」という作品のアイデアとアホらしいほどの労力のかけかたに感動していたんで今回のセッションもかなり楽しみでした。

過去の作品も「ジキル博士とハイド氏」みたいなものばかりかとおもったらそうでもなく、ライブアクションの映像を元にすべてのコマをカリグラフィ(絵を感光させてフィルムを現像するんではなく、フィルムそのものを針などで削って、線を描き着色してアニメーションを製作するという非常に肩の凝る手法)で表現した長編(!)など、わりと手法(ただし、どれも手間がかかる)をとっかえひっかえして作ってるみたい。わりと学究肌っぽい感じもしました。

ダーウィンが眠っている間に While Darwin Sleeps

■そのポール・ブッシュの新作がこれ。昆虫標本の静止画がつぎつぎと切り替えられて、昆虫の進化のアニメーションのように見えるという。これはかなりかっこよかった。

  • もう一回見たい度:★★★☆☆

リチャード・ウイリアム・セレクション

■つぎに見たプログラムがこれで、リチャード・ウィリアムは「ロジャー・ラビット」をはじめ、ハリウッドの重要なアニメーションを手がけた偉大なアニメーターにして、こないだ日本語翻訳版が出た「 アニメーターズ・サバイバルキット 」の著者。すいません、知りませんでした。仕事があまりに膨大なため、とくに重要な作品(ロジャー・ラビットやピンクパンサーのオープニングなど)をリチャードさんの解説つきで観られました。

「アニメーターズ・サバイバルキット」(これ、動画を描くひとの教科書になるのはもちろん、テキストの部分にも動きやタイミングに関して示唆的なことがいっぱい書いてあってすごくおもしろいです。アニメーター以外のひとも必読です)にもあるんですが、リチャードさんは「リアルで正確」なアニメーションを本来身上としていて、トムとジェリーとかバックスバニーみたいな足が伸びたり体が縮んだりするようなアニメーションを認めつつもよしとしていなかったんですが、ロジャー・ラビットではそういうスタイルの、つまり1940年代のアニメーションを再現することを要求され、さまざまな研究のすえに(監督の要求も超えて)それを完璧に再現して、結果的にそれが一番有名な仕事になってしまった、ということらしいです。でも実際ロジャーラビットのオープニングは素晴らしいし、ロジャーラビットのキャラクターが過去作品のどういうリミックスのすえに成り立っているか、なんてこぼれ話はたいへん面白かった。

遥かなる戦場 The Charge of Light Brigade (のアニメーションパート)

■でそのリチャードさんのプログラムで見た、(あんまり有名でないらしい)映画のアニメーションパートが素晴らしかった。イギリスの新聞に載っているような外交や政治を揶揄する銅版画の1コマ漫画を動かしたような。かなりモンティパイソンのような。もっかい観たいですね。 きくところによると DVDが出てる らしい。

  • もう一回見たい度:★★★★★

アニメーテッド・センチュリー The Animated Century

■リチャードさんのプログラムが終わってからもぐりこんだ隣のホールで上映されてた作品。途中からだったんですけど、これもとんでもなかった。

世界のアニメーション史を扱うTVの特別番組として作られたフィルムだそうですが、アニメーション史で重要な作品をあまさず触れたうえ、ちゃんと動画のクリップが収録されているんですな。フライシャーやディズニー、ワーナーから、トルンカやノルシュテインから、はては攻殻機動隊とかまで。その数120作品だって。

どう考えてもDVDとかにはならないだろうなあ。こういうのはどこに向かって祈ればまた見れるんでしょうか。

  • もう一回見たい度:★★★★★

2日目(8月20日) コンペ作品よりぬき

ストーミー・ナイト Stormy Night

■こちらもNFB(カナダ)の作品。自分が書いた本を原作にして映像化したらしいですが、えーとこれはもともとアニメーション作家で本も書いたってことだったのかな。逆だったらすごいけど。

嵐の夜に眠れなくなった女の子が自分の存在とその不思議について物思いしはじめる、という思春期ストーリーがやわらかなタッチですっきり描かれた、気持ちのよい作品。ちょっと優等生すぎ?(なんつうのは、思春期もたいがい過ぎたおっさんの考えですな)

こちらは審査委員特別賞受賞。マイケル・デュドク・デゥ・ヴィットさん(前回グランプリ「 岸辺のふたり Father and Daughter 」監督)がプレゼンターで、氏が推したとすれば納得。

  • もう一回見たい度:★★★☆☆

サウス・オヴ・ザ・ノース South of the north

■じつは2日目のコンペ作品は全体的に低調だったのですが、そのなかで最も観客を沸かせていたのがこの作品(そのため票が集中したのかみごとコンペ観客賞を受賞しました)。ロシア発。

性格が両極端のふたりのイヌイット(イヌイットネタってアニメにしやすいのかしらん)漁で争ったあげくふたりして難破してしまい、しぶしぶ二つの船をつなげて陸地をめざすも、さまざまなハプニングが待ち受けているのであります。細かいギャグや目配せの入れ方がとてもうまくて楽しめました。うますぎてなんだか普通のアニメを見た感じなんでもう一回見たい度は低めだ(受賞作品上映で2度目も見られたしね)。

  • もう一回見たい度:★★☆☆☆

インスティンクト Instinct

■おのずとヘンな作品を期待してしまうエストニアからの、やっぱり変な作品。技術的にはすごく優れたクレイアニメです。

設定からして全部変わってるから説明が大変なんですけど、えーと、白い神様と黒い神様(悪魔?)がいてですね、いわゆる大ガメが支えてる系のひらっぺたい世界で天地を創造してるわけですよ。泥からキリンとかゾウとかシマウマとかをささっとつくって、重りのついた長いひもを結んで、その重りをぽいっと世界の外に投げると、動物がその世界で活動するわけですな。活動つってもヒモに引っ張られてるだけだから世界のはしっこでつっかえちゃうんで神様あわててその動物の重りを世界の反対側に投げてやると。あと動物同士がひもに引っ掛かってこけたりするからヒモを持ち上げて動物を通してあげたり、手が空いたらアトリエに戻って次の動物を作ったりして大忙し。神様系のRTSをクレイアニメで見せてるような感じで、ここんとこがまずヘンに凝ってておもしろい。

でまあ、その神様作業を白い神様はうまくやるんだけど、黒い神様のほうはどうも不器用で、人間をつくろうとしてついうっかりパルテノン宮殿とかストーンヘンジとか、余計なものをさんざん作った後にようやく人間ができたと思ったら・・・という。こっからのやり取りとかオチも妙に凝ってて、好きな作品でした。また見たいですねえ。

  • もう一回見たい度:★★★★★

広島国際アニメーションフェスティバルに行ってきた

hiroshimaanim.jpg ※写真はイメージです

■8月19日から23日にかけて5日間開催された、第10回広島国際アニメーションフェスティバルに行ってきました。毎年行ってるわけではないんですが、前回に続き連続の参加となってますね。回数としては3回目です。

広島国際アニメーションフェスティバルというのは

■2年に一度、毎回広島市のアステールプラザにて行われているアニメーションの映画祭です。今年は第10回大会で、つまり20周年でした。

どのくらい知名度があるものなのかよく知らないのですが、これよくある自治体とか広告代理店が旗を振る町おこしやプロモーション的なおざなりイベントではなくてですね、芸術としての(かならずしも商業的でない、作家の表現手段としての)アニメーション作品の振興をめざす国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)が主催する、れっきとした国際コンテストなんですな。だから世界中(韓国からアルゼンチンまで)のインデペンデントのアニメーション作家から、アードマンだとかNFB(カナダ国立映画制作庁、のアニメーション部門。ひじょうに優れて個性的な短編アニメーションを毎年送り出しています)とかの有名スタジオまでがこぞってコンペに応募してくるし、その公開審査では当然、その世界中の作品から選ばれた優れた(千をゆうに超える応募作品からの一次選考の時点で、少なくとも技術や表現のレベルでは水準以上のものばかりです)アニメーションがまとめて見られるという、たぶんこれは国内に較べられるイベントがないくらい充実した映像の祭典です。それがじつは、2年に一度コンスタントに行われているわけです。

あとアニメーションという表現の多彩さ、「なんでもあり」さも魅力で、紙やセルやCG、クレイや人形はもちろん、実写のストップモーション撮影(いわゆるピクシレーション)、砂とか油絵とか布とか編み物とか、ありとあらゆるものを使ったどう考えても手間の根気のいる作品が、しかも長くは30分短くは30秒、制作期間は短くても3年! とかいったものが、「スクリーンの上で動く」という原理のもとにその表現の粋を競うというおそるべき状況も、ほかに類を見ないように思います。

まあそんな広島アニメを今年も楽しみにして行ったわけで、せっかくなので面白かった作品(ともう一回観たい度)をメモしておきます。 (リンクは 快速化学 のコンペ作品情報)

1日目(8月19日)

ティクハヤ・イストリヤ(Quiet Story)

■勢いのあるペンと透明水彩の塗りによる(デジタルかもしれないけど)絵本ぽいタッチのロシア作品。薄いグリーンが重ねられた画面がきれいでした。

話はクマの親子が森で…というわりとたあいのない(というか、やや意味不明な。全編セリフなしだったんですけど)ものでしたが。いまプログラム見ていてはじめて、登場するクマの親が「母親」だと知りました。それともなく父クマかと思ってたよ。

この作品はコンペ優秀賞でした。

  • もう一回観たい度:★☆☆☆☆

スケルトン・ウーマン(Skelton Woman)

■鉛筆のタッチとイヌイットの顔が印象的だった作品。イギリス発。
イヌイットの民話にもとづくらしいんですが、なんとも不思議なストーリーで、こういうのがいちばん観てない人に勧めるのがむずかしい。プログラムの作家コメントには「心ならずも骸骨を釣りあげてしまった漁師を語る、悲しくも美しいイヌイットの民話」とあるんですが、アニメーションの印象だと悲しくも美しくもないっていうか、むしろユーモラス。

もう一回見たいなーと思ってたんですが、賞はかすらず。

  • もう一回観たい度:★★★☆☆

ニブルス Nibbles

■前回の広島でも優秀賞を獲っていたChristopher Hintonさんの作品が作風も独特のスピード感もそのままに今年もエントリー(今年はアメリカから)。

このひとの描画って独特で、割り箸を鉛筆削りで尖らせてインクをつけて描いたような、インクぼたぼた描線カスカス、滲みも汚れもそのままというスタイルで、シンプル(というかかなりラフ)なキャラクタをものすごいスピードで動かします。よくこう、アニメのことよく分からない小さな子にパラパラアニメを描いてもらうと、マンガのコマみたいにフレームごとに話の展開を進めてしまって、パラパラしても速すぎてよくわからない、みたいな状態になりますけど、ちょうどああいう感じで全編進むのをイメージしてもらうと近い。

でもそれが、ちゃんと必要な動きとかタイミングを押さえていて、アニメーションとしてむしろ新鮮に映る(ちゃんとそのように狙っている)ところがすごい。この作品も優秀賞。これはまたどっかで観れるかも。

  • もう一回観たい度:★★★☆☆

ザ・トラムNo.9・ゴーズ・オン The Tram No 9 Goes On

■ウクライナ発のクレイアニメ。いわゆるモデルクレイじゃなくて、油粘土みたいな土色のクレイで、粘土ならではのユーモア(トラムの乗客がつぶれるとか、ちぎれるとか、それをまたくっつけるとか)がたくさんあった作品。おもしろかったです。

こちらも優秀賞で、最終日にもういっかい観られました。

  • もう一回観たい度:★★☆☆☆(2回見たので)

フランク Frank

■これはメディア芸術祭とかでもかかってるから有名ですな。日本の布山タルトさんの作品。ジム・ウードリングの世界を3DCGで再現してます。話の筋とかも漫画のとおりなんだとか。

コンペ後の酒場で杉浦茂もやるべきだ! とか言ってたんですが、もうやってるらしい…わかってんなあ。

  • もう一回観たい度:★★★★☆(杉浦茂のほうを)

ザ・トール・コレクター The Toll Collector

■アメリカのパペットアニメーション作品。ティムバートンを思わせるキャラクター造形と雰囲気あるアニメーションになってたんだけど、うとうとしてしまってぜんぜん観てなかったかも。

作品としてはいまいち、ときいてるんですが、そんなわけで再見してみたい。

  • もう一回観たい度:★★★☆☆

バッド・ボーイ A Bad Boy

■わりとふつうのカートゥーンっぽいロシア作品。両親が目を離したすきに家で悪さしてペットに罪をなすりつける系。普通におもしろかったです。

  • もう一回観たい度:★☆☆☆☆

メドレノイェ・ビストロ Medlennoye Bistro(Slow Bistro)

■ロシアの作品なんですが、どっちかっていうとエストニアのアニメみたいな、濃厚なナンセンスとブラックユーモアがただよった作品。大好き。

客がただただ料理を待たされる、という内容なんですが、その待たされる客が、なんというかカフカ的な変化を… これも観ないと伝わらないですね。

ぜひもう一度観たかったんですが受賞もなく、これはまた見る機会あるのだろうか…

  • もう一回観たい度:★★★★★

ロム・サンズ・オンブル L’Homme Sanz Ombre

■ガッシュかなにかで塗ったかのような重厚な画面が縦横無尽に変化していくという、アニメーションとしては特筆したいものがあった作品でした。ジョルジュ・Sという名前で有名な作家だそう。これはNFB(カナダ)発。

男が自分の影を売り渡すというストーリーと展開もおもしろくて、ぜひもう一回みたいな。NFBの作品なので、トリウッドとかで上映されたらいいなあ。

国際審査委員特別賞受賞。

  • もう一回観たい度:★★★★★

エアメール Air Mail

■フィンランドの人形アニメ作品。これもいい感じだなと思って見てたら途中寝てしまってあんまり覚えてません。おもしろかったらしいです。見たいぞ。

  • もう一回観たい度:★★★★☆

二日目以降もまた書きます。


弾幕webブラウザ BulletSurf

bulletsurf.gif

  • もう普通の弾幕では歯ごたえがなくてやってられない!
  • もう普通のブラウザでは歯ごたえがなくてヲチしてられないよママン…
  • もうゲームロートルで弾避けも満足にできんわい、ていうかネットが気になってゲームがプレイしてられません

というあなたに送る弾幕対応webブラウザ。ネット巡回を弾幕がこしゃくに演出します。

これはなにか

  • 表示中のwebページの画像で弾幕を生成し、プレイヤーのポインタを襲います。
  • 弾に当たるとページバック! スリルに満ちたwebブラウズが可能です。
  • 弾幕記述言語 BulletML に対応しており、bulletmlのリソースを利用して順次拡張予定です。

プレイ方法

  • 下の「launch BulletSurf」というリンク(bookmarklet)をブックマークしてください。
  • お好きなページで「launch BulletSurf」のブックマークを選択してください。
  • ページのローディングが完了すると弾幕がせまってくるはずです。表示されたページはふつう通りスクロール/リンクジャンプができます。
    • 機構上((インラインフレーム上のマウスイベントをひろうために、強引にも透明レイヤーを出したり消したりしています…))リンククリックの反応が悪いので、根気づよくクリックしてみてください。
    • ジャンプすると別ウインドウが表示されちゃったり、BulletSurfページから移動してしまう場合もあります。そのへんは多めに見ていただけるとありがたりです。
  • 弾幕(というか画像)に被弾するとウインドウが振動してひとつ前のページに戻ります。
    • 実際のマウスポインタをブラウザ上のダミーポインタが追う仕組みになっていますが、被弾するのは”本物の”マウスポインタのほうです。
    • 被弾後ダミーポインタにフレームが表示されている間は無敵時間です。フレームが小さくなり表示が消えるとアタリ判定が再発生します。
    • 最初にBulletSurfを開いたページに戻ってから被弾するとダイアログがでて一応ゲームオーバーです。
  • リンクジャンプ数が5つ増えるたびに、弾幕パターンが変更されます(超暫定仕様)

launch BulletSurf!

[launch bulletSurf!!(bookmarklet)][2]

[Asahi.comからbulletSurf][3]

[GoogleNews日本版からbulletSurf][4]

動作環境

  • 動作確認OS:WindowsXP, MacOSX(非推奨)
  • JavaScriptで記述されています。JavaScript対応ブラウザでJavaScript動作を有効にしてください。
  • かなり重いです。それなりのスペックのマシンをご用意ください

対応ブラウザ

  • (Win)Mozilla 1.6/Firefox 0.8
    • 推奨ブラウザです。
  • (Win)InternetExplorer6.0
    • バージョンアップ後それなりに動くようになりました。準推奨ブラウザです。
  • (MacOSX)Mozilla/IE
    • ものすごく遅いですが、いちおう動くかもしれません。

非対応ブラウザ

  • (Win)Opera
    • Iframeの上位にレイヤーが描画できないバグがあるようです。
  • (MaxOSX)Safari
    • 弾幕が表示されないみたいですね。

参考など

  • BulletMLのレンダリング部は ABAさんの BulletMLデモJavaapplet のソースをほぼそのままJavascriptに移植しています。また弾幕サンプルも使用させていただいています。
  • JavaScriptのXMLパーザには Jeremie氏のxparse をほぼそのまま使用しています。

履歴

  • 2004-04-01
    • 超アルファ版をエイプリルフールリリース
  • 2004-04-02
    • bookmarkletをつけた
    • やっぱりリンクがクリックしずらかったのでちょっと改善した
    • プロキシのUAをちょっと変更(つーかUAちゃんと送れてるのかな。確認してない)

[2]: javascript:(function(){window.open(“http://doppac.cc/work/bulletSurf/bulletSurf.html?"+location.href,"BulletSurf“, “width=645px,height=700px, directories=no,status=no,menubar=no,toolbar=no,location=no,resizable=no,scrollbars=no”);})();
[3]: javascript:(function(){window.open(“http://doppac.cc/work/bulletSurf/bulletSurf.html?http://www.asahi.com/","BulletSurf“, “width=645px,height=700px, directories=no,status=no,menubar=no,toolbar=no,location=no,resizable=no,scrollbars=no”);})();
[4]: javascript:(function(){window.open(“http://doppac.cc/work/bulletSurf/bulletSurf.html?http://news.google.co.jp/","BulletSurf“, “width=645px,height=700px, directories=no,status=no,menubar=no,toolbar=no,location=no,resizable=no,scrollbars=no”);})();