『ユリイカ2016年11月号 特集=こうの史代』を読んだ


まず表紙がすばらしい。あらためて見るとこうの史代のカラー原稿(のなかでも特に「波のうさぎ」)は羽良多平吉のデザインを待っているような色彩で、力が入ってる感じ。

論考のなかでは『『漫画アクション』の片隅に 『この世界の片隅に』の居場所』(細馬宏通)『覚え損ねたあのひとの記憶/書き留められた大文字の歴史』(雑賀恵子)『私たちの右手の行方』(土居伸彰)『世界が混線する語り』(中田健太郎)あたりをとくに面白く読んだ。『《記録することの力》 雑誌/生活/考現学』(田中里尚)の、こうの史代の作品の方法論的特質は「記録」で、それは作品タイトルにも現れているという指摘もなるほどと思った。あと読んでなかった『平凡倶楽部』が面白そうだったので買った。