とみさわ昭仁『無限の本棚: 手放す時代の蒐集論』を読んだ

無限の本棚: 手放す時代の蒐集論
とみさわ 昭仁
アスペクト
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幼少期よりあらゆるコレクションに耽溺(そして多くのコレクションを手放)したすえ、特定のアイテムに対するフェティシズムとしてのコレクションを越えて「ある独自のカテゴリが網羅された状態」を純粋に目指す「エアコレクター」へと進化した自身の蒐集者としての人生を振り返りつつ、コレクションの永久機関、「無限の本棚」としての古本屋稼業を蒐集人生の終着点に見据えるという本。

babagiantさんが書いてたけど、「無限の本棚」というタイトルが理想状態を示した象徴や比喩ではなく(もちろん電子書籍なら…みたいなことでもなく)、蒐集され分類され編集された結果、売れて数が減ってまた買い集められるようになるという古本屋そのものを指すのだというところが気持ちがよくて最高だった。エアコレクターのくだりもそうだけど、自分のための遊びを自分で考えてそれで楽しく遊べる人が一番強いな。