アスキー総研(編)『ゲームってなんでおもしろい?』を読んだ

ゲームってなんでおもしろい?

KADOKAWA (2016-03-09)
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「GAME ON」展の図録的な扱いの本なのでもっと資料価値重視の本かと思っていたけどわりと読み応えのある内容で、「ゲームってなんでおもしろい?」というより「ゲームをおもしろく感じることは人間にとってどういう意味をもつのか」というテーマに多角的にアプローチする本なんだなと思えておもしろかった。「GAME ON」の展示ではゲームの未来として象徴的に扱われていたのはPSVRだったけど、もうひとつの未来は「プレイヤーをおもしろくさせ続けるAIとしてのゲーム」なんだろうな。

ある人が『テトリス』の版権をとりに、ロシア(当時のソ連)に行き、テトリスの作者に「すごく面白いゲームだ」と言ったら怒られたそうなんです。「あれはゲームじゃない、科学なんだ」と。どういう科学かというと、人間はささいなギミックを連続的にあたえることで、いつまでも作業を続けることができる。そのことを実証するための実験だった。どれだけ単純作業を我慢できるのかという目的でテトリスが作られていた、という。

『ゲームってなんでおもしろい?」 - 川上量生インタビュー

似たようなところでは、ビットコインがありますが、あれは(ある種の)ゲームなんだけど、ちょっと違うんですよ。いまは発掘できませんが、努力すれば発掘できてゲーム臭くなかったのが良くて。”意味のない壁”がちょっと高めに設定されていて、ちょっと頑張れば超えられるのが、人類のハマるゲームだと思うんです。安易にハマるゲームほど、資本主義のサブセットみたいになっていて、それって現象として面白いなと思いますね。

『ゲームってなんでおもしろい?」 - 落合陽一×真鍋大度 メディアアーティスト対談(落合陽一発言)

あ、あともう一つゲームの未来あって、本のなかで最新のゲームとして一番言及されているのが『ねこあつめ』だっていう。生かさず殺さず楽しませてくれるAIが猫の姿してるのがゲームの未来っぽい。