『ゲンロン1』を読んだ

ゲンロン1 現代日本の批評
株式会社ゲンロン (2015-12-23)
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年末から読んでたやつ。メイン特集「現代日本の批評」もおもしろかったけど、小特集のほうの「テロの時代の芸術」がよかった。鈴木忠志さんのトークはゲンロンカフェの放映でも見ていたけど、亀山郁夫さんのドストエフスキー鼎談(『カラマーゾフの兄弟』からチェルノブイリへ「悪霊」が世界を徘徊している)も観ようかな。本のゲンロンの記事や論考とゲンロンカフェの放送をつないでナビゲートするようなページがあるといいんじゃないかと思った。ついでに電子書籍版から各論考の注釈部分だけでも公開してくれると(参照リンクを見たりしやすいので)うれしいんだけど。

読んでみてよかったのは。クレイグ・オーウェンス『アレゴリー的衝動』。この抄訳が唐突に掲載されている意図はいまいち図りかねるけど(「テロの時代の芸術」特集の一部なのかとおもったら目次的には分かれているし)、ちゃんと読むと批評という廃墟を蘇らせ未来へ向けて現代を読み替えようとする『ゲンロン』の各論考の縦糸になっているなと思った。