NHK Eテレ『浦沢直樹の漫勉』を観た

浦沢直樹の漫勉(pdf資料)
NHKの番組ってちゃんとしたパーマリンクページないのな


去年の11月に放映してたNHKの特番をいまさら録画で観た。評判は聞こえてきてたけど絵を描かない人間が観てもおもしろいのかなーと思いながら観たんだけど、思った以上におもしろかった。

ベテランの漫画家たちがその研ぎ澄まされたペンさばきによる「うまい絵」を見せるんではなくて、漫画家が白紙に線を書き始める瞬間からのプロセスを見せることで「うまい絵」になる前の段階の「そんなにうまくない状態」とか「それを思案して書き直すプロセス」もふくめて観られるのがおもしろい。寺田克也さんの『ペインタボン!』もプロセスを見せるという意味では同じアプローチだったけど、デジタルで色塗り中心のプロセスと、手書きのモノクロ漫画のプロセスだとやっぱり後者は失敗と隣合わせというか、どうでもありうる線がラフからペン入れされて絞りこまれていく過程がよりスリリングに思えた。

そういえば、去年3331でやっていた「『リトルウィッチアカデミア』とアニメミライ~等身大原動画でみる作画の魔術~」展」でも会場のプロジェクターでアニメーターの実際の作画(しかもよくある送りの動画じゃなくてキーフレームの作画)の様子の記録動画が上映されていて、あれもおもしろかった。たいていアニメの作画ってふつうはフィニッシュ済みの原画しか見られないのでアニメーターははじめからああいう線でかけるのかと漠然と思ってたけど、実際には(というか当たり前なんだろうけど)ラフの段階では迷った線画何本も描かれるし、描いたコマ間での移動量が気に入らなければ紙を切り貼りして位置を調整したりしていたのが新鮮だった。

こういうゼロからのプロセスを見せる記録映像はもっと観られるといいな。