Fleksy

Fleksy + GIF Keyboard - Google Play の Android アプリ

打ち間違いをインテリジェントに修正してスマートフォンでの高速なタイピングを支援するIMEの「Fleksy」(どういうネーミングなのかよくわからなくて打ちにくい…Flicsyかと思ってた)が日本語に対応したというのを見たので使ってみた。

キーボード上でのタップ操作を領域判定によるボタン押下だけでなく、キーボード上でのタッチ座標シーケンス情報としても活用し、実際にタイプされた文字列をタッチ位置から推定される「本当にタイプしたかった単語」に訂正するという技術がミソっぽい。文脈依存のタッチ位置補正はiOSには搭載されているといわれるし、単語の訂正もふつうの編集距離などから推定される訂正とどのくらい精度が違うのか実際のところよくわからないのだが、使ってみるとどちらかというとフリックをベースにした熟練者志向のUIが気に入るかどうかというタイプのIMEなのではないかという気がした。そういう意味は僕はわりと気に入った。でも日本語モードではQWERTYに加えてひらがなフリックキーボードでの入力がサポートされていて、これを使うと文字入力のフリックとFleksyのジェスチャとしてのフリックが脳内で衝突して逆にいらいらすることが多い。QWERTYで使わざるを得ない感じ。もう一つの難点は辞書の貧弱さで、もともとFleskyは望まない訂正や変換をされる単語に関してはその場でその単語を辞書に登録する機能があるんだけど、これが日本語モードでは機能しないのが残念。タイプされた文字をそのまま新単語として登録すればいい英語に対して、日本語入力では入力された読みだけではなくて望む変換結果も入力しないと辞書登録にならないという問題があって現状の日本語モードβ版ではオミットされるんだと思うんだけど、これはなんとかしてほしいな(設定画面の辞書登録モードでも、よみが入力できないので日本語は辞書登録できない)。


リチャード・セイラー+キャス・サンスティーン『実践行動経済学』を読んだ

実践 行動経済学
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図書館で借りようと探していた本のとなりにあった本。こないだのPersuasive Technologyのときに話に出ていたリバタリアン・パターナリズムとナッジについての本だったのでこれも手にとって読んだ。しばしば状況に流されて判断を間違い、問題が複雑になると判断を放棄してしまう経済学的には非合理な「ふつうの人」が多くいる世界において、そのおぼつかないふるまいを「うまく転ばせる」ような制度設計がこの本のいう「ナッジ」であり、そうした「ナッジ」の方法論を使ってたとえば保険制度改革のような政府が管轄する大きな問題についてもリスクを下げながら自由や選択を尊重すべきだという立場が「リバタリアン・パターナリズム」だということかな。Persuasive Technologyのときに書いてたこういうふるまいをコントロールする制度設計がもつべき公平性や透明性も議論が多くされていてなるほどと思った。