TVアニメ『宝石の国』

TVアニメ『宝石の国』公式サイト


さわむら氏に推薦されて観ている。なんかいいですねこれ。原作(未読)によるものなのか、フルCGアニメだからなのか、プレスコで芝居が役者(声優)に任されてるみたいな制作体制によるものなのかわからないけど、日本のアニメっぽい過剰さがあまり感じられなくて、いい意味でたんたんとしているのがいい。主人公であるフォスフォライトのキャラクターが(声優黒沢ともよさんの演技もふくめて)絶妙で、本来とてもフィクション度の高い作品なのに、実写ドラマみたいな親しみが感じられるように思う。なのでこれ舞台っぽい人工的な演出で実写版とかも観てみたい気がする。

後半はフォスのキャラクターが大きく変化していくみたいなので、さてどうなるか。


『フリップフラッパーズ』を観た

TVアニメ「フリップフラッパーズ」公式サイト

気になっていたところでAbemaTVの一挙放送がはじまったところのツイートを見かけて一気見した。

ジャンルとしては魔法少女もののカテゴリになる、のかな? というのはジャンル需要にあてこんだルーチン的な作品ではなくて、なんというか、クリエイターがその個性を最大限発揮することを目的とする、かつてならOVAで展開されていたタイプのアニメーション作品なのかなと思った。絵柄や色使いの個性の強さ(アニメというより少女漫画を感じさせる)も含めとっても好ましい。

あと思ったのは、TVアニメって作品の傾向やら作画の感じと過去の視聴経験から「何曜日の何時頃やってそうなアニメ」という連想が浮かぶことがあるんだけど、これはフジ系列の日曜6時台か7時台かなーという感じがした。個性の強いオリジナル作品というのでタツノコ枠っぽい感じがしたのかも。


NHK Eテレ『浦沢直樹の漫勉』シリーズ1を観た

浦沢直樹の漫勉 | NHK

前の特別番組のときはサイトがなかったけどシリーズ化するとちゃんとしたページができるんだな。こないだ帰省してたときに観てたやつ。なんか実家で深夜に見るとひときわやられる感じがあって一気に観てしまった。さいとう・たかを編は録れてなくて見れてないけど。

このシリーズの面白いところいろいろあって、漫画家の作画をひたすら映す手元カメラの映像をワイプで残しながら漫画家の生い立ちとか浦沢直樹とのクロストークを見せるという形式もマンガのコマ割り風みたいな意図なんだと思うけど独特の番組感の一助になっている気がする。ちょっと擬似ライブ感みたいなのが生まれているんだと思う。こういうコンテンツで画面の分割サイズを変えたりカメラが切り替えられるような仕組みがあるといいのにな。


NHKドラマ『LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと』を観た

LIVE! LOVE! SING!|NHKオンライン(http://www.nhk.or.jp/livelovesing/)

教師と交際している(つまり誰よりも早く大人になりたいと思っている)女子高生とその教師。風俗で身を立てる少女。言葉を発しない引きこもり(気味)少年。いじられキャラの朴訥とした少年。そして20年めの神戸と4年めの福島。この何からも逃げないみたいなドラマを3月10日に放映するのがすごいな。

内容的にはやや予定調和的な後半よりひりひりする前半がよかった。


NHK Eテレ『浦沢直樹の漫勉』を観た

浦沢直樹の漫勉(pdf資料)
NHKの番組ってちゃんとしたパーマリンクページないのな


去年の11月に放映してたNHKの特番をいまさら録画で観た。評判は聞こえてきてたけど絵を描かない人間が観てもおもしろいのかなーと思いながら観たんだけど、思った以上におもしろかった。

ベテランの漫画家たちがその研ぎ澄まされたペンさばきによる「うまい絵」を見せるんではなくて、漫画家が白紙に線を書き始める瞬間からのプロセスを見せることで「うまい絵」になる前の段階の「そんなにうまくない状態」とか「それを思案して書き直すプロセス」もふくめて観られるのがおもしろい。寺田克也さんの『ペインタボン!』もプロセスを見せるという意味では同じアプローチだったけど、デジタルで色塗り中心のプロセスと、手書きのモノクロ漫画のプロセスだとやっぱり後者は失敗と隣合わせというか、どうでもありうる線がラフからペン入れされて絞りこまれていく過程がよりスリリングに思えた。

そういえば、去年3331でやっていた「『リトルウィッチアカデミア』とアニメミライ~等身大原動画でみる作画の魔術~」展」でも会場のプロジェクターでアニメーターの実際の作画(しかもよくある送りの動画じゃなくてキーフレームの作画)の様子の記録動画が上映されていて、あれもおもしろかった。たいていアニメの作画ってふつうはフィニッシュ済みの原画しか見られないのでアニメーターははじめからああいう線でかけるのかと漠然と思ってたけど、実際には(というか当たり前なんだろうけど)ラフの段階では迷った線画何本も描かれるし、描いたコマ間での移動量が気に入らなければ紙を切り貼りして位置を調整したりしていたのが新鮮だった。

こういうゼロからのプロセスを見せる記録映像はもっと観られるといいな。


NHK総合『建築は知っている』を観た

まずこれエントリ立てるときに「hexo new archtecture-knows-」って書いて次になにが来るのか考えた。「〜age」なのか「〜japan」なのか。番組意図としてはjapanなのかなと思いつつageにした。

1月3日の新春特番として放映されてたのをわりと最近録画で観た。日本戦後70年の各時代を象徴する建築がいかなる構想のもとに生まれ、「当時の未来」をどう体現しているのか。藤村龍至さんをナビゲーターに「建築に語らせる」番組。

戦後70年といいつつ、番組の構成としては91年の丹下健三の東京新都庁を頂点として以後は時代を語る建築は生まれていないという感じなのかな。それはバブル崩壊やら震災やらによって未来がうしなわれたためだったのか、それともそもそも建築に未来を託すことそのものが無理になったのか。

建築と時代の記憶というのでいうと、大山顕さんのデイリーポータルZの記事「団地とデモを見に香港へ行った」のことを思い出した。この記事の最後で大山さんは、香港デモでテントで埋まったハイウェイの写真を見せながら、この光景を観た自分や香港市民は、この場所を通るときにその記憶を必ず思い出すだろうと語る。ある意思に基づいて風景が現実を超越する形で書き換えられ、その場に記憶のランドマークが打ちたてられる。

しかし「別の現在があるかもしれない」と想像するのはなかなか難しい。それを容易にするのも場所の機能だと思う。ハイウェイがハイウェイでなくなった、ここで行われたことによって「いま・ここ」にいる「私」とは別の現在と未来があるかもしれないと想像できるようになる。

このデモはそういう「想像」のために行われて、それは成功したとぼくは思う。

日本でもこういう「ランドマーク」が生まれるようになるのかしらん。