マイナーなSF映画

(最近こればっかりだけど)SF作品をいろいろ調べていて、観たことなくて設定的に面白そうなSF映画のDVDを借りてきていろいろ観た。

ダグラス・トランブル『サイレント・ランニング』

『2001年宇宙の旅』特撮監督ダグラス・トランブルの監督差品なんだそうで、1972年の作品としては特撮や宇宙船内描写が凝ってておもしろい。本来作業用なのにプログラムを書き換えて主人公の怪我を手当したりカードゲームの相手をしてくれるロボット(作中ではドローンと呼ばれる)がかわいい。映画としてはテンポが昔の映画だなあという感じだったけどおもしろく観れた。

マイケル・クライトン『未来警察』

マイケル・クライトン自身の監督作品なんだな。ロボットのトラブル専門の警察チームのバディムービーで、いろんなロボットが出てきておもしろい。B級映画ぽい感じで楽しく観られた。

マルコ・ブランビラ『デモリションマン』

タイトルは聞いたことあるけど観たことなかったやつ。管理社会で人々がだいぶマヌケな感じになっている未来社会に、冷凍睡眠から目覚めたデモリションマンことシルベスター・スタローンが大暴れという映画なんだけど、未来社会のディテールがギャグタッチで細かく描かれていて興味深い。映画としてはあんまり面白くないけど。


深田晃司『淵に立つ』を観た

映画『淵に立つ』公式サイト


『ほとりの朔子』を観てよかったので内容全然知らないまま『淵に立つ』も楽しみとか言ってたんだけど、観てみたらタイプがまったくもって違う映画でびっくりした。『ほとりの〜』からの流れで観た僕としてはちょっと話を劇的に盛りすぎかなという気もしてしまったけど、気合いの入った、イヤさに身を揺さぶられる映画だった。


深田晃司『ほとりの朔子』を観た

映画『ほとりの朔子』公式ホームページ


WOWOWの録画で観た。すごいよかった。深田監督の映画はじめて観たけど会話シーンの自然さがすごいね。うまいのでエキセントリックな役になりがちな二階堂ふみがただただ迷っている浪人生という役なのもよかった。あの意味もなく華やかな水着シーン(薄曇りの天気のほうが登場人物の心情をうつしているような)もよかった。

『淵に立つ』も録画したので観るの楽しみ。たまたまだけど劇中の日付がちょうど8月31日をはさんだ日々で、あっと思った。


宮藤官九郎『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』を観た

映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』公式サイト | 鬼ヒット 上映中!


WOWOWで録画してたのを観た。面白かったけど映画という感じじゃなかったな。序盤のたたみかけるような台詞ギャグのシーンで、いくつかのテイクをぶつ切りでつないだ、映画はもちろんTVのバラエティとも違う、どっちかっていうとYouTuberの動画みたいな編集になっているとこがあって、すごい違和感あったけど意図的だったのかな。


ジョン・ワッツ『スパイダーマン:ホームカミング』を観た

映画『スパイダーマン:ホームカミング』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ


観てきた。スパイダーマン経験的にはサム・ライミ版は1と2をリアルタイムで観てとくに2はすごい感銘を受けたんだけど、3にはあんま乗れず脱落してアメージングは全然観ていない。ジョン・ワッツ版っていうかMCU版の本作はかなり思い切ってハイスクールものになってて成長やヒーローの陰の部分を描かれないけどまあ楽しいよねーという感じだった。「ホームカミング」ってサブタイトルがまさに学園ものに徹していることを示してるんだとおもうけど、ソニーピクチャーズから引っ越しして(エンドクレジットの「BE MOVED」も楽しかった)マーベルのコントロール下に返り咲いたという意味もあるのかな。

奥さんが未体験だというのでMX4Dで観たんだけど、手前の人物を肩をなめた対話構図で手前の人物が字幕(おそらくオンスクリーンの定位)よりも手前側(より飛び出す位置)に見えるように視差がつけられたカットがけっこうあり、これだとそのシーンで話されているダイアローグの字幕が物質化して対話している自分物の間にあるように見えるので、なんかちょっと不思議だった。


『日本のいちばん長い日』の1967年版と2015年版を観た

映画『日本のいちばん長い日』公式サイト


WOWOWで連続放映されてたのを録画して二晩に分けて観た。先に観たのは1976年の岡本喜八版で、クーデター決起にいたる帝国陸軍将校の常軌の逸しぶりには映画なのを忘れるくらい興奮したけど、2015年版は青年将校たちにかなり幼い印象の役者をあててあってかなり印象が違った。阿南役が役所広司なのも含め、あんまりマッチョ感のない帝国陸軍だった。他方2015年版は昭和天皇と宮内庁の描写が多くて、これはこないだ観た原田眞人監督の前作『駆込み女と駆出し男』の駆け込み寺との共通性(政治的な無風地帯の間の抜けたムード)を感じた。


『変態アニメーションナイト2017』を観た

変態アニメーション2017公式ホームページ


上映期間終わってしまいそうだったのでヒューマントラストシネマ渋谷で『変態アニメーションナイト2017』観てきた。8月の終わりに、しかも昼中に短編アニメーションの特集上映を観に行くとなると広島アニメーションフェスティバルに参加しているような気分になって愉快だった。個人の妄想からなる排泄物(いい意味で!)のような短編アニメーションを頭から浴びるように見たあと、暗く涼しい上映ホールに慣れた身体には明るすぎ暑すぎ蝉の声がうるさすぎるホワイトノイズのような外界に出ていくあの感じ。

今回のラインナップのなかではひめだまなぶ『レッツコリツ』、リリ・カレ『ジル』、ダナ・シンクの一連のボールシリーズなどがよかった。とくにダナ・シンクの作品のしつこさ。どういう情熱がああいう作品をあれだけ作らせるのか。

ちなみにダナ・シンクの作品の最後にfreesoundのサンプルを使ってるというようなクレジットがあって、あれなんだろうと思って作家のサイトを見たりしてみたら、freesoundのdownloaded_listページを示して権利表示がわり(?)にしてるようだった。


『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』を観た

映画『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』公式サイト 大ヒット上映中!


映画の日に。まあなんというか、夏休み映画としては楽しめたけど大味さはいかんともしがたく、2時間切る上映時間のわりにはもったりして長く感じた。いわゆるユニバース展開のためのキャラ配置も嫌いじゃないけどなんかもっとうまくやってくれという感じ。ダーク・ユニバースはまずカプコンにキャラ設定と対戦格闘を作らせてから映画化するといいと思った。


アヒチャッポン・ウィーラセータクン『ブンミおじさんの森』を観た


所用でDVDレンタルしにいくときに奥さんが観てみたいから借りてきてと頼まれて週末に観た。アヒチャッポンは名前は聞いたことあったけど観るのは初めて。

筋の通った物語としてはかなり飲み込みづらいいっぽうでたいへん不思議な幻想性を味わえる作品で、なんかこういう映画久しぶりに観たなと思った。奥さんは「ぜんぜん意味わからなった…」という感想だったけど僕は嫌いではなかったな。

アヒチャッポンについては、ゼロベースに最近入社したイガラシさんがアヒチャッポンフリークなので(オフィスでDVD借りたといったら、「いまここでBGVとして流していいですか?」って言ってた)、振ると喜んでいろいろ話してくれるので楽しい。


原田眞人『駆込み女と駆け出し男』を観た

『駆込み女と駆出し男』大ヒット成就!


奥さんが大泉洋が生理的にだめで週末観ることがかなわないのでなかなか観れなかったやつ。想像してたより堂々の江戸時代劇でセリフもぜんぜん聞き取れないなと思ってたけど、それは冒頭だけで全体的にはわりと甘口のエンターテインメントになっててそのバランスがよかった。