『Open Middleware Report Vol.70』を読んだ

vol.70:Open Middleware Report Web:日立

前も触れた日立の広報誌「みどる(Open Middleware Report)」の最新号にして休刊号。毎回ながら今回もすばらしく充実した内容だった。とくに「みどるな介護のこれから」はとても背筋の伸びる介護の現場の話。

…というか、このみどるの各連載もっと読まれたほうがいいんじゃないかなと思うんだけどな。いつまでWebで公開されてるのかもわからないので今のうちに読んでおくべき。リンクくらい貼っておきましょうかね。


みどるな仕事を訪ねて 聞き手・文文:西村佳哲

  1. みどるな被災地支援 ETIC.の「右腕派遣」サポート
  2. みどるな会議進行 ミーティング・ファシリテーター青木将幸さんの話
  3. みどるな書店経営 大阪の三軒の書店さんを訪ねて
  4. みどるなオフィスづくり プロジェクトが生まれ、育ちやすい仕事場のデザイン
  5. みどるな障がい者施設の冒険 福岡の障害福祉サービス事業所「工房まる」を訪ねて
  6. みどるな会社をつくる パタゴニア日本支社の‶働くプロセスづくり″
  7. みどるな幼稚園づくり 狭山ひかり幼稚園の改築工事
  8. みどるな求人サイト 場所と人をつなぐ「日本仕事百貨」
  9. みどるな市議会議員 これからの‶コミュニティ″のあり方
  10. みどるな事業継続の試み 価値の遺し方、会社の渡し方
  11. みどるな介護のこれから 医療と治癒のあいだで

数理的発想法 聞き手・文:仲俣暁生

  1. ニコニコ学会βは〈野生の研究者〉を可視化する 江渡浩一郎
  2. コミュニティが〈アーカイブ〉をアップデートする 渡邊英徳
  3. 数学をめぐる〈対話〉を「物語」にする 結城浩
  4. 「弱い」ロボットが、新しい「人間観」を切り開く 岡田美智男
  5. 電子書籍の作家が心ひそかに抱く、「ラボ」への大志 藤井太洋
  6. セミとモンシロチョウが教えてくれた進化の真実 吉村仁
  7. 「連想検索」が文化や地域の記憶を可視化させる 高野明彦
  8. 「目に見えないもの」から天の川銀河の「地図」をつくる 本間希樹
  9. バーコードリーダーが「本」と「図書館」をオープンにする 川村奨・地藏真作
  10. 誰が発明したのかわからないUIが社会を便利にする 増井俊之
  11. 「物語」から遠く離れて科学と詩のほうへ 高野文子

中間小説集 文:円城塔


僕は新卒で入った会社が日立の子会社だったのでいかにも日立な感じの封筒で毎号社内便が戸塚から送られてくる感じがなつかしくもあり、内容的にも元日立グループ社員として誇らしいというか、在籍時にいい思い出ないのでむしろ日立のイメージが浄化されるというか、毎号届くと嬉しい感じでした。以後の情報発信は日立ITプラットフォームマガジンに引き継がれるとのことで、まあなんというか。

あと最後の最後に例によって円城塔さんと編集ebimayuさんのタイムラインストーリーがとり行われていたのでまとめておいた。


dyson-dc62


子供を育てるようになるまで想像もしていなかったことのひとつに、一日二日掃除しないだけで家がマジ本気で汚くなるということがあり、それもおもちゃとか紙ごみがちらかるとかならともかく小学生ならびに幼児の食べこぼしには毎食心がぽっきり折れるほどであり、せめてテーブルの下は即座に掃除すべくハンディクリーナーを買うべきなのではという話にだいぶ前からなっていたんだけどマキタの充電式クリーナーとかさんざん検討した結果ダイソンになった。ダイソンぽいなあと思うところは多々あるけど(変なデザインとか、下にパカっとフタが開くゴミケースがどう考えてもゴミを捨てにくいしメンテナンス性が悪いとか、パワーノズルの空力を考えるのはいいんだけどスリットにほこりや毛や糸ゴミがつまりやすいのは百歩譲ったとしても詰まっているのかどうか見にくいのはなんとかしてほしいとか)おおむね納得して使っている。

あと子供が持ちだして掃除するんだけど、装備のスケール感的にスプラトゥーンのウォーターガンぽくなる。



マット・リーヴス『猿の惑星:新世紀(ライジング)』を観た

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前作観たのいつだったか忘れた(おもしろかったのは覚えている)くらいの感じでの続編視聴で、ひじょうに安定感のあるおもしろい作品だったけど、でも前作のほうが盛り上がった気がするな―という感じだった。創世記のほうももう一度観ようかな。


山本貴光『世界が変わるプログラム入門』を読んだ

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ちくまプリマー新書だけど横書きの、コンピュータでの演習なしでプログラムについて学ぶプログラム入門の本。筆者の山本さんは専門学校生や高校生にプログラムを教える機会のなかで手軽にプログラムについて学べる本が必要だと感じて書いたのだそう。たしかにプログラムを学ぶにはモチベーションがどうしたって必要だという序盤とか、3目並べを題材にプログラムそのものではなく、プログラムを書き始めるための問題のブレイクダウンのやり方を丁寧に解説する構成とか、問題意識はすごくわかるなーという感じがする。ただ、プログラムについて知りたいという初心者の読者がこの本を読み物として最後まで楽しく読めるのかはどうなんだろう。すごく工夫して書いてあるのはわかるのだけど、読み物としての推進力はたりないのではないかなと思ってしまった。授業のテキストとして使うのはよさそう。


クレイグ・モド『僕らの時代の本』

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クレイグ・モドさんのこの本がいいのは、こうでなくてはいけないとか、このままではダメだみたいな脅迫的なところがなくって、すでにわれわれが手にしている紙の本の世界の心躍るところと、おなじくわれわれが手にしているデジタルデータとネットの世界の心躍るところを両方活かした「われらの時代の本(の現在進行形)」を言論と実践で描き出そうとしているところだと思う。ベストプラクティス志向っていうか。

やっぱり本のなかで一番おもしろいのはキックスターターでの実践のところだと思う。まだクラウドファンディングのプロジェクトをしたことがないので細かい方法論がすごく明確でまんまとクラウドファンディングやってみたくなった(やったら絶対大変だと思うけど)。


名和晃平『FORCE』を観た

SCAI THE BATHHOUSE | Exhibitions | 現在の企画展 | 名和晃平 「FORCE」

小学生のころ、図工の版画で使う黒インクが好きだったのを思い出した。深い黒と鋭いハイライト。張り付いた面をはがすときの裂けるような音と模様、滴が黒い糸のように細く高速でからまりまだ平滑な面に戻っていく感じ。濃い匂い。

匂いはなかったけど(着色して粘度を調節したシリコンオイルらしい)黒インクのかっこよさ(スペーシーな感じ)を全面展開した作品群でとてもよかった。


全自動コーヒーメーカー

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去年の10月くらいから家でこのコーヒーメーカーを使っている。豆を挽いたあとに抽出中にミル内にお湯を噴射してミル内に付着したコーヒー粉を流すので洗浄がほとんどいらないのが売りのやつ。もともと家のコーヒーはネスプレッソのカプセル式のマシンで入れていたんだけど、1つでの抽出量が少ないのもあって毎朝夫婦で4つづつ飲むみたいになっててまあいいんだけどどうなんだというのと、ためしに手入れのドリップコーヒーにしてみたらたくさん飲めるし冷えてもおいしいしいいねということになってマシンを買い換えた。

このマシン、最初びっくりしたのは何度入れても味のしないまずいコーヒーができ続けたこと。説明書には購入後は1,2回湯通ししろとあったのでそれをして、あと設定とかミルのフィルターのタイプとか水の量とか豆でとか粉でとかどんなにいろいろしてもカップベンダーでももうちょっと味があるというコーヒーしかできなかったので絶望しかけたのだけど、その後きっかけもなく改善した。機械油とか離型剤とかそいういう製造過程の不純物の問題だったのかもしれないけど、ミルを使わない粉を使ったときも変だったのでコーヒーサーバーの蓋に付いている活性炭フィルタが効きすぎたみたいなことかなと思っている。

いまは普通においしい(といってもそんなにコーヒーにこだわりないので一般的にはどうかわからないけど)コーヒーができる。


World IA Day 2015 Japan の録画を観た

Tokyo, Japan - World IA Day 2015
World IA Day 2015 Japan - YouTube

そのうち見ようと思っていたWorld IA Day 2015の録画をYoutubeで観た。「弱いロボット」の岡田さんやetoさんのプレゼンはどのへんがIAなのかいまいちわからなかったというかそういう細かいことは別にいいよという感じなんだと思うけど、etoさんがクロストークで言っていた、いまはへんに強がるより絶妙な弱さを身につけてしれっと上にあがるようなやり方が一番クレバーだという指摘はそうだなーと思った。あと弱いアーキテクチャとゲームの話で「くまうた」について言及していたのもそうだよなーと思った。「弱いロボット」を読んでいちばん連想したのはゲームAIのキャラ付けのことだった。


Pyonkee

Pyonkee - iPadでビジュアルプログラミング

長男(小2)がゲームがつくってみたいというのでじゃあキッズプログラミング環境でも触ってみるかという話になった。いまどきはScratch Jrなのかしらと思ったらこれは低年齢(5〜7歳)むけでゲームのようなものは作れないみたい。iPadに本家のSkratchはないのか、たしか以前Appleにリジェクトされてたよなと思いつつ探していたらいまは「Pyonkee」というアプリがiPadでScratch互換の環境を提供しているみたい。UIがタッチの環境に最適化されていないので操作がかなり厳しいけどいちおう使えた。ひとまずスクリプト父親+アセット長男のチームでゲームっぽいものを数時間でつくってみたらかなり楽しめたようなので今度はちゃんとPCと参考書を用意してやってみることにした。

ちなみに「iPad Scratch」で画像検索するとiPadの引っかき傷の画像だけなのはちょっと笑った。