Tropy(とろぴぃ)のことを考えている

■ご多分にもれず、Tropy(とろぴぃ)のことを考えている。Tropyとは、結城浩さんがつくり、つい先日公開されていたソフトウェアだ。サーバ負荷の問題があり、いまは稼動していない。

現在「お休み」しているTropyのことを記憶と想像だけで語るのはむずかしくあぶなっかしいのだが、それをしてみたい。たぶんおぼつかないので、間違いのないところは結城さん自身による解説を読んでもらったほうがいいだろう。

Tropyには「どこにも中心はない」、と結城さんが解説しているとおり、http://www.hyuki.com/tropy/ を開いたとき表示されるページは、毎回ランダムに決定される。だから、Tropyを見た多くの人が、じっさいに最初にどんなページを見たかはわからない。にもかかわらずそれなりに確信があるのだけど、興味をもってTropyのページへ移動した人が、最初にTropyのページを見たとき、みんな「はっとした」んではないだろうか。Tropyのページは、いままで自分がみてきたいわゆるwebページの「なににも似ていない」、と感じただろうと想像する。それはおそらく結城さんが、「なににも似ていない」ようにTropyを設計していたからだ。

しかし、その「なににも似ていない」Tropyが、初対面の仕事相手のように緊張を誘うものだったかというと、そうでもなかったはずだ。むしろ逆だろう。ここはやや大胆に言ってみようと思うけども、Tropyのページを見たとき、そのページに書かれたテキストを、「どこかのだれかが実際につぶやいているところ」をイメージしたんじゃなかっただろうか。Tropyのページには、どれにもちょうど「どこかのだれかの実際のつぶやき」分くらいの真実が含まれていたような気がする。その「つぶやき」を、ほかならぬ「どこかのだれかの実際のつぶやき」を聞くために、多くの人は「Random」のリンクを何度もクリックしてみたんだと僕は思う。そして、おそらくそれも、結城さんがTropyをそのように設計していたから、そうだったのだ。

Tropyを見て、べつに最初からこういうことを考えていたわけではない。「Tropyが何をしていたのか」を考えるようになったのは、すでにたくさん開発されているTropyクローンをひととおり見てからだ。それらは、同機能を実現しているという意味では間違いなくTropyクローンだった。のだが、それらの多くは、Tropyよりも、「Tropy以外の別のもの」に似すぎているように感じられたのだった。どういうことだ? と考えはじめたのは、それからだ。じっさいのところ、まだよくはわからない。

結城浩さんご自身によるTropy設計判断というメモが公開されていて、Tropyのいろいろな要素を、なぜそうしたのかがわかるようになっている。僭越ながらコメントをつけさせてもらうと、これらの判断そのものは、プログラムやデザインをする人なら、特にwebアプリケーションの開発者やwebデザイナーなら、だれでもやっていることであり、驚くところではないと思う。驚くべきはそこではなくて、結城さん自身が語っているとおり、開発の時点ではTropy(開発されていた時点では、まだ名前のついていなかった「それ」)が、いったいどういうものなのか結城さん自身にもわかっていなかったにもかかわらず、そうした自覚的な判断をしていたというところではないかな。

Tropyでは、書かれたページの全貌や関係を、できるだけ”把握させない”ように工夫されています。できるだけランダムに、できるだけバラバラに。

このような、Webの慣習に逆行しているようなページに、いったいどんな意味があるのでしょうか。

結城自身にも、まだよくわかっていません。

でも、あなたには、わかるかも。

たぶん結城さんは、そのページをみて、それがまだ「なににも似ていない」ことを目指して、それを見た人が「はっとする」ところを想像しながら、Tropyと名づけられるそれを作っていたのではないかと思うのだった。

■私見ですが、現時点で本家にもっとも近いTropyクローン「Fropy」をどうぞ。


胡口桂子「1円も儲からずにTシャツを作る方法」

■言うまでもない、のかどうか。この本、つまり「1円も儲からずにTシャツを作る方法—オンラインTシャツショップGbMの伝説」について語る前に、やはりオンラインTシャツショップGbMについて解説しなければならないのかもしれない。

GbMとは、Tシャツ業界に別段縁があったわけでもない漫画家で映像作家のタナカカツキ氏と、編集者でライターでタナカカツキ氏の知人であったコグこと胡口桂子氏が、1999年に突如立ち上げたオンラインTシャツショップであり、原則そのサイトでしか販売されていないオリジナルTシャツのレーベルである。「GbM」とは「Gin bako Money(ギンバコマネー)」を意味し、そのロゴがTシャツのボディにもタグにもでかでかと誇らしげにプリントされているが、その由来はここには書かない。くだらないので。GbMが本業でもないこの7年間の活動でラインナップしたTシャツは実に74種類、そのすべてにタナカカツキの描き下ろしイラストをフィーチャーし、そのすべてに通常では考えられない特殊な加工や多版プリントや刺繍をほどこし、そのすべてに高価な特色後染を含む節操のないほど多彩なボディカラーを配し、そのすべてにわざわざ毎シーズン違うオリジナルタグをぬい込み、そのすべてにいわゆる「こだわりのアーティストTシャツ」と呼ぶにはあまりにも控えめな価格を設定し、さして宣伝も営業もせず、自宅の部屋に在庫のダンボールを積み上げ、オーダーに合わせてTシャツをたたみ、フルカラーのカタログをバレンで折り込み、頼まれてもいないのにノベルティのステッカーを封入し、年が変われば年賀ダイレクトメールを郵送し、なおかつ1円も儲からなかった。それがオンラインTシャツショップGbMだ。そしてこの本、つまり「1円も儲からずにTシャツを作る方法—オンラインTシャツショップGbMの伝説」は、そんなGbMの7年間の活動を追ったネットビジネス書…、ではない。そうではない。ここからはその話だ。

僕の記憶が確かならば、初期のころGbMは「攻め型」のオンラインTシャツショップを自称していたはずだ。GbMは「攻め」なのだと彼らは言っていた。実際のところ僕はGbMの活動をそれほど知っているわけではないんだけども(Tシャツもあんま買ってないし)、この本を読んでGbMはいったい何をどう「攻め」ていたのかが、なんとなくわかってきた。こういうことだ。GbMはオンラインTシャツショップを自称し、事実そうであったにもかかわらず、「まるでTシャツショップではないのかのように」活動してきたのであった。それが彼らの言う「攻め」なわけだ。「1円も儲からない」とは、TシャツショップであるGbMが「まるでTシャツショップではないかのように」活動するための方法のひとつだ。

さて。この本でコレクションを一覧すればわかるとおり、GbMのつくろうとしているTシャツとは、ひとことで言えば「素の」Tシャツ、のようなものだ。なにかばっちりデザインされたカッコイイものとか、見る前からかわいいようなものは目指されていない。むしろ、古着屋のワゴンの底のほうに1枚だけあるような、どこのだれが作ったんだかわからないような、デザインの意図が読めない、でもどこか憎めない、自分がはじめて見つけた感じのするおもしろさを持った、そういったTシャツが目指されている。おそらくそんなオリジナルTシャツをつくろうとしているメーカーは世界で探してもGbMしかいないだろう。だって本来それは、オリジナルTシャツのデザインによって目指せるものではないからだ。GbMが「まるでTシャツショップではないかのように」活動する姿勢は、ここにもあらわれている。

そしてGbMがさらに変わっていることには、Tシャツを「デザイン」しないかわりに、そのTシャツの「ストーリー」を用意するのである。もちろんTシャツに印刷されたキャラクターに設定があるとか、そういうことではない。言ってみればGbMは、自分たちが作ったオリジナルTシャツを古着屋のワゴンに放り込んで、それを底から引っ張り出すわけだ。デザインの意図が読めない、でもどこか憎めない、自分がはじめて見つけた感じのするおもしろさを持った、そういったTシャツを発見したときについぼんやり思い巡らすようなエピソードやストーリーを、GbMはTシャツの「解説」として用意する。この本、つまり「1円も儲からずにTシャツを作る方法—オンラインTシャツショップGbMの伝説」にコグ氏は、74種類すべてのTシャツについてそれを書き下ろしている。この本の内容の大部分をしめる膨大な文章は、GbMのTシャツそのものとは特に関係のない、こういってよければとりとめのない、しかし驚きに満ちわけもなく輝く、自分がはじめて見つけた感じのするおもしろさを持った、夢物語のようなものだ。Tシャツショップの本なのに! 変わっている! と言わざるをえないが、GbMとは、そしてGbMの考えるTシャツとは、つまりそういうものなのだということだろう。

したがって、お分かりと思うが、つまりこの本「1円も儲からずにTシャツを作る方法—オンラインTシャツショップGbMの伝説」は、GbMの7年間の活動を追ったネットビジネス書…、ではなく、「まるでTシャツショップではないかのように」活動を続けてきたオンラインTシャツショップGbMの、最新の活動である。GbMは、だれも目指してないような「素の」Tシャツを、ふつうよりずっと丹念な手間をかけながら、7年間も作り続け、さらにはそれを誰かが見つけたときの74通りの気持ちまでも文章に綴り、いぜん1円も儲からないまま、なぜかそれを本にした。それがGbMというTシャツショップの「攻め」なのだと、彼らは言っている。

GbMの伝説は、おそらくまだ続くのだろう。


ギム・ドワイヤー&ケヴィン・フリン「9.11 生死を分けた102分」

ギム・ドワイヤー&ケヴィン・フリン「9.11 生死を分けた102分」を読んだ。ほんとうにすごい本だった。

■言うまでもないが、この本の言う「102分」というのは、2001年9月11日のワールドトレードセンター北タワーに、ハイジャックされたアメリカン航空11便が激突した瞬間から、2棟あったタワーが両方とも完全に倒壊するまでの時間を意味する。この本は、352名を数えるという生存者、犠牲者の家族や知人、および救助隊員らへのインタビューと交信記録をもとに、ワールドトレードセンターのその「102分」すべての瞬間において、何が起き、人々は何を判断し、どう行動したかを克明に報告しようとするものだ。2機の航空機がビルに突入し、爆発し、ビルに火災が起き、やがて倒壊した。死傷者や被害者の脱出のために現場は混乱し、救助隊がそれを助けた。そこまではすでに誰でも知っている。そうではなく、ビルの内部にいたある人物が、建物を襲った衝撃が93年のテロのような地下の爆弾ではなく、航空機の突入によるものだと知ったのはその瞬間から何分後だったのか。南タワーが倒壊している瞬間、北タワーで避難や救助にあたる人々のうちそれに気付いていたのは何人いたのか。誰が誰とともに行動し、誰が誰を助け、励ましたのか。何人がどうやって倒壊寸前のビルから脱出し、何人の救助隊員が誰と誰を救助したのか。そしてどれだけの被害者と救助隊員が、どういう状況で、倒壊に巻き込まれたのか。そういうことをこの本は明らかにしようとしている(もちろん、本に登場するのは被害者のごくごく一部でしかないのだが)。その作業のためにこの本の執筆には3年間が必要だったとされている。

■世界一のフロア数を持っていた2棟のビルのほとんどの階での出来事と、そこにいた被害者と救助隊員の状況と判断と明らかな限りの交信記録とを、 102分の時間に沿って並列させるという、とてつもない構成をこの本はとっている。事故調査委員会の報告書であれば、こんな複雑な構成は不必要だっただろう。けどおそらく著者らは、この把握が困難なほどの同時性こそが、当時のワールドトレードセンターで進行していた事態なのだと確信しているはずだ。混乱と絶望と恐怖、すれ違う報告と伝わらない重大なメッセージ、統率を失った組織の無力と個人の判断の力。こうしたすべてが9.11のワールドトレードセンターに交錯し、人々はそのすべてを経験した。その状況は救助に向かっていた警察官や消防隊員についても同様であり、彼らもある種の被害者であったというのがこの本の基調だ。倒壊寸前のビルの上層部へと、鎮火が不可能なことを知りつつ消火用の重装備をかついだまま、非常階段を使って一段づつ上っていかざるを得なかった消防隊員たちは、その時点で報告や指令を受ける本部とのチャンネルをほぼ完全に失っていたのだと著者らは指摘する。そのために比較的低層にいた隊員たちが、倒壊するビルから脱出できず犠牲になったのだと。9.11の悲劇は「911(アメリカのエマージェンシーコールナンバーだ)」の悲劇でもあった、というのがこの本の最終的な結論のひとつだろう。

■そしてまた、この本はワールドトレードセンターの物語でもある。テロリストに「資本主義の象徴」と呼ばれたこのビルは事実、経済効率のために避難路の確保や耐火構造の検証を極限まで、致命的なまでに軽視していた。40年前に建築法を改正してまで推進されたこのビルの建設は、そこに働く人々の生活を変え栄光のランドマークとしてマンハッタンの風景になっていた一方で、ビル中央に集中したたった3つの非常階段が同時に寸断された場合、上層居住者はどのように脱出したらいいか、といった想定をまったく考慮しないまま、「ボーイング707が激突しても倒れない」と謳っていたという。航空機が突入した階層の上にいた1500名を越す被害者は逃げ場を失い、地獄のような煙と熱に苛まれながら、崩れる床や天井に沈んだ。彼ら彼女らはその直前まで電話やメールで家族や同僚と連絡を取りあっており、その悲痛な声が記録に残されている。この本では、倒れるはずがなかったワールドトレードセンターの2つのタワーがなす術もなく倒壊する姿を何度も、タイタニック号の沈没に例える。二十世紀最大の悲劇は、二十一世紀最初の悲劇の教訓になり得なかったのかと。そしてこの悲劇の教訓こそは、後世に伝えるべきであると。


■ちなみにamazonのレビューに「訳が直訳に過ぎる」という評があるけど、僕はそうは思わなかった。入り組んだ構成を日本語の呼吸に組みなおした良質な訳だと思う。執拗なほどの描写の連続を直訳的だと判断したのかもしれないけど、これは原文もこうだったろうと思える。著者たちはすでに存在しないワールドトレードセンターとそこにいた犠牲者たちの102分を、1センテンスでも多く書き尽くそうとしているのだ。そうなるに決まっているではないか。



WikiBana Vol.5 に行ってきた

※今回写真撮るの忘れてしまった。会場のとなりの児童館は運動会をしていたらしく、割れ気味の音量でハッスル音楽がのどかに流れていました

■10月15日に品川は高輪福祉会館で行われた「WikiBana Vol.5」に参加してきました。Wikiに関心のある利用者・開発者が集まって話題を交換するフリートークイベント。Wikiそのものへの興味はもちろん、参加しているみなさんの雰囲気や、毎回ちょっとづつやり方を変えてよりよくしているスタッフの熱意も刺激的で、いつも楽しみにしているイベントです。僕は今回で4回目。

Wikiをめぐる3×29のキーワード

■毎回イベントのスタイルが変っているんですが、今回はひとり3つづつ自分がwikiについて気になっているキーワードを持ち寄って、4人のグループでそれぞれ自分の持ち寄ったキーワードを中心に30分程度ディスカッションをするというセッションを3回…というスタイル。30分てそんなに会話がもつかなあと思ってましたが、ひとり3つで4人ということは12個の議題がテーブルにのぼるわけで、それぞれにみんなでふたことみことコメントをしているだけで30分はけっこうすぐに過ぎてしまうものでした。時間が短いぶん集中できるのはよかった。

今回29人の参加者がいたので、87のキーワードが集まったことになるんですが、何人もの人が挙げていたBuzzWord(?)は「WikiSpam」「Wikiの移行、バックアップ」「Wiki記法/WYSIWYG機能」「javascript,Ajax」あたりでした。

dotimpctのポジションペーパー

■ちなみに僕がもっていったキーワードはつぎの3つ。

1)「その場で編集」機能とWikiページの再編集

CalkiにAjax機能を入れたときに思った、wikiページの再編集支援機能があるといいなという話。この記事の最後らへんに詳しく書きました。

「たとえば今のwikiで2つのページをまとめようとすると2つのタブにそれぞれのページを編集状態にして、もうひとつのタブに新規作成ページにコピペしないといけないじゃないですか!」という例を出したら、けっこううなづいてもらえました。

2)どこまでもスクロールできる掲示板、落書き帳

こどもてれびの掲示板とか、ショウジ氏のおえかき掲示板 http://childtv.org/fbbs/ (いま停止中) http://bater.biz/bbs/ を見て、これってwikiかもなーと思った話。具体的には、これらのフリースクロールボードに、座標やオブジェクト間のリンク機能があれば、もうほとんどWikiといえるんじゃないかと。範囲指定してその部分にtagをつける、なんてのもよさそうだなー。

こういうフラットなページになってると、あるページを見ていてぜんぜん違うページが目に入ってくるのもおもしろいかもね、なんて話も出ました。

3)SNSコミュニティにwikiを

ていうかmixiのコミュニティの掲示板って雑談しかできないよね、という話。SNSコミュニティって生産的なコミュニティになる可能性は高いのに、それを支援する機能がないのはもったいないなと。しかもそれをSNSだけでなくオープンコンテンツとして公開できるとなおいい(SNS側から見えないページや、コミュニティメンバーしか見えないページもあってもいいし)。

ちなみにこの話にただただしさんから「それってはてなグループなのでは」とツッコまれたので、「でもはてなグループはダイアリーとの差別化でクローズなコミュニティになりがちですよね」という話をしたところ「確かに以前はその傾向はあったがモヒカン族グループあたりからオープンコミュニティの場になりつつある」という(モヒカンらしく容赦ない)反論をいただきました。たしかに…でも参入の敷居とその後のレスポンス(いまのmixiみたいに新着ページが見られるとか)を考えるとSNS経由というのはいいと思うんですけどどうでしょうか。

懇親会

■全体ディスカッションで中心的な話題を総括しつつ、イベントがお開きになった後は恒例懇親会にも参加してきました。こちらも面白かったです。参加できてよかった。

スタッフのみなさんはお疲れさまでした!

本編や懇親会での面白かったことメモ(思い出したら追加)

  • たろう使ったら負けだと思ってる」発言

    • これどこがおもしろいかというと、たろうさんはS式インタプリタを搭載してweb上でアプリを開発しようと思えばできる! というある意味Web2.0を先取りしたClockWorksというWikiエンジンをずいぶん前から開発されてるんですな…たろうさんの時代キター、というわけ。
    • ほんとのところはたろうさんが言ったというよりnagayamaさんが言わせてたんですが

  • いかにもモヒカン族的な模範解答を「モヒカン回答」と呼ぶ

  • あいまいな部分やだれかに内容を埋めて欲しい部分にフォームを作って簡単に追記してもらえるようにする「Fixme!」記法ってどうかな?
  • ももなさんのお話。引越しの膨大なTODOを管理するのにCheck*padを使用したら、技術に明るくない奥さんにもちゃんと活用してもらえたとのこと。そこでたださん曰く「そう! 引越しとWikiは合う!」
    • たださんも最近新居に引っ越したときに、wikiを活用したとのことでした。
  • 60秒くらいのループにだれでも音声を多重録音(古い音はボリュームが下がる)できる「声のwiki」podcast(otsuneさん発案)これはオモシロそうだなー。

いままでのWikiばなの感想


Piccy : Ajax photo album

piccy.png

■ブラウザ上で気持ちよく使えることを目指した写真ビュアーを作ってみました。かなりのピュアAjax アプリケーションでもあります。

  • おもな機能

    • JavaScriptによる画面更新なしの写真閲覧
    • スライドバーで画像サイズの動的変更
    • 画像のドラッグ&ドロップによるタグ管理
    • 写真タイトルなどのテキストをその場で編集(in-place-edit)
  • こちらでお試しください(アクセス集中すると重いかも…)

■[追記] 公開後の問題を修正し機能を追加したver.001をリリースしました。 – http://collisions.dotimpac.to/works/web/piccy001.html

これはなにか

■ブラウザで使用するweb上のフォトアルバムソフトです。管理が簡単でストレスなく見られる、というものを目指しています。

以前、旅行写真を公開するような機会があって、管理がらくちんでかっこよく見られるアルバムソフトというのを探していたんですが、探しかたが悪いのかうまく見つけられませんでした。そのときは結局SPGMを使ってみて、フォルダに画像をコピーするだけでアルバムを表示してくれるのは楽でよかったんですが、画面遷移がかったるかったり、プラグインを入れないといけなかったり細かい情報をテキストで書いてディレクトリに置かなければならなかったりとなかなかうざったい思いをしました。

いっぽう、ストレスなくきれいに見せるという意味では、たとえばzphotoのようなコンパイルしてflashファイルにするようなものもいいんですが、写真を増やしたり差し替えたりといった場合の手間があるのでちょっとなー…と。

で、その中間というと、やはりAjaxなのではないかと。ちょうどTiddlyWikiLesserWikiのUIをほかのものに使えないかなと考えていたところだったので、思い立って作りました。

機能の詳細

■基本的にはデモサイトで触ってもらえばわかるかと思います。

フォルダウインドウのオープン/クローズ

TiddlyWikiスタイルと思ってもらっていいです。フォルダを開くと中にある写真画像が一覧できるウインドウが開き、写真をクリックするとそのウインドウの下に大きな画像を見るウインドウが開きます。それぞれのウインドウは個別に開閉できます。

ズームスライドバー

写真ウインドウにはそれぞれスライドバーがついていて、表示画像の大きさを変えることができます。

フォルダ/写真タイトルのin-place-edit

フォルダと写真のタイトルは編集することができます。タイトルの文字をクリックすると編集フォームに切り替わり、その場で編集できます。

ドラッグ&ドロップによるタグ編集機能

いわゆるタグというか、いくつかのフォルダから写真を選んで別のアルバムをつくることができます。

タグの編集は写真をドラッグ&ドロップすることで行えます。タグのウインドウに写真をドロップすると、非同期リクエストを行い情報を自動的に保存します。

script.aculo.usを使ってみた

■ご覧のとおり、JavaScriptをふんだんに使用していてスゲー感じになってますが、見栄えの部分ではscript.aculo.usというJavaScriptユーティリティライブラリを全面的に利用しています。使いかたについてはLesserWikiをものすごく参考にしました。

具体的にどのあたりを使っているかというと、

  • Effect.Appear
    • ウインドウや写真がフェードインしてくるところに使用してます。これがあると見栄えがだいぶ違いますよね。
  • Effect.HighLight
    • mouseoverでのハイライティングに。
  • Draggable
    • 写真をドラッグさせるために使っています(スライドバーも)。やったことある人はご存知の通り、JavaScriptでのマウスポインタ位置とレイヤーの相対位置を調停するのは死ぬほど面倒なんですが、

      new Draggable(‘idofelement’,[options]);
      とかエレメントを指定してやるとそれだけでドラッグできるようになるという。とはいえ、ワナがいろいろあって面倒なことをしてますが…。

  • Droppables.add
    • こっちはタグウインドウのドロップイベントリスナ。ライブラリがなければ絶対にやろうと思わなかっただろう処理です。
  • Ajax.inPlaceEditor
    • タイトル編集のその場で編集モードを自動設定してくれます。すげえ便利。

といったところです。ただデメリットとして、script.aculo.usフルセットとprototype.js(必須)でファイルサイズが130KBくらいなので、ページのロードがちょっと遅くなるかなと。

それとあと、データ関係は全面的にJSONを採用してみました。なるほど便利かもと思いました。

今後

■まだつくりたてほやほやでひどいものなので、もうちょっとなんとかしてからサポートしたいと思います。

  • IEだとときどき表示がくずれます。謎です。
  • IEだとドラッグ座標がずれます。これも謎です。
  • ユーザ管理をして、タグ編集はログインしないとできないようにします。

使えるかどうかわからないですが、いちおう現状のアーカイブも置いておきます。ドキュメントはありません。ご参考に。


webページの数字をルーズソックス数字に変換するbookmarklet(終了)

betsuyaku.png

デイリーポータルZサイト開設3周年 24時間ウェブもぶじ終了したようなので、bookmarkletは動かなくしました。お楽しみいただけましたか?

まあ単純なものなので、ソースを置いておくのでご参考にどうぞ。

ちなみにこの手の遊びは「document.body.innerHTML」で検索するといっぱいありますので、こういうのは一瞬で作って一瞬で飽きていくとよいと思います。

ついでに:デイリーポータルZ「ちょっと見てきて」

■せっかくデイリーポータルがらみなので、mixiに書いてたものも公開しておきます。

■デイリーポータルZが「ちょっと見てきて」という企画をやってて、これにちょっと、いやかなり感動しました。

昔すんでいた家の近くはどうなっているだろう。学校はまだあるんだろうか。昔よく買ったパンはいまでも売ってるのだろうか。
気になる場所を、近くに住んでいる人に見てきてもらおう。そして、あなたの家の近くにある「誰かの見てきて欲しい場所」の写真を撮ってきましょう。

という、だれかが気になっている場所を投稿して、だれかがそこに行って写真を撮ってくるという企画。この内容と「ちょっと見てきて」というタイトルがすでにいいんですけども、しかもこれ当然のごとく、GoogleMapsにマッピングしてあるんですよ。 これが、すごくいい。

なにがいいって、みんなGoogleMapsで「自分の場所の記憶」にはじゅうぶんにアクセスしたと思うけど、この「ちょっと見てきて」の GoogleMapsを見ると、「どこかのだれかの場所の記憶」にアクセスできるわけです。それはとりたててなんでもない場所なのかもしれないけど、そこを知っていて、今も気にしている人がいること。その「本来ぜったいに地図には載らない情報」が、いま世界一大きな地図の上で俯瞰できる。これ、ちょっとしたひみつ道具ですよね。

この投稿をマッピングした地図があるおかげで、この「ちょっと見てきて」という企画にコミットする方法がものすごく広がっているというのが GoogleMapsの使い方としてすごく正しいし、しかもこの地図が結果的にものすごくピースな表現になっているというのが本当にすばらしい。

こういう企画を考えてちゃんと実行してるデイリーポータルZの編集部はすごいなーと思いました。


2005年の夏休み


summersummary2005.png

■夏はもうずいぶん前に終わってしまった気がしていましたが、8月はまだ終わっていなかったんですな。

まあいまさらではあるのですが、この夏に行ったところのことなどをまとめて書いておこうかなと。

※写真は万博で買ったモリゾーテンガロンハット

日本国際博覧会(と豊田市美術館)に行ってきた

■7月の終わりにいわゆる「愛γ地球博」を見に行ってきました、というか、行く人がいたのでそれに便乗させてもらったというか。そんな感じなんでトヨタ館や日立館を見るでもなく(日本館とかめざめの方舟とかはいちおう見ましたが)、といって端から端まで見るでもなく、ゆるーい遠足といったかんじでしたがまあでっかいテーマパークで朝から晩まで遊んだなあという満足はあったかな、万博だったかはともかく。

細かいパビリオンの話などははてなダイアリーのほうに書いてみました。おすすめはチェコ館とイエメン館かな。キャラが出ているという意味で。

■翌日の帰りに豊田市美術館にも寄ったんですが、こちらも万博がらみでスペインパビリオン主催の「ネイチャー&アート ガウディ ミロ ダリ」という企画展をやってて、これが万博会場とはうってかわったひんやりとした展示になっていて、とてもよかった(ボリュームはちょっと少ない気もしましたが)。会場に入るとまず暗い大きなプロジェクター室に通されて、今回の企画のコンセプトである3人の作家を育てた地中海の風景と自然を紹介する映像(ナレーションも字幕もいっさいなし。音も現場の自然音のみ)をしずかに見せる、というイントロダクションには感心しました(リピートしている映像がいったん終わるたびに、部屋の出口にゆっくりと照明が灯り、順路をナビゲートする仕掛けもよかった)。作品展示も長い展示室を透明なカーテンで縦に3分割して3人の作品を並列に並べていて、とてもおもしろかった。

同時に展示しているヤノベケンジ「キンダガルデン」も見ました。ジャイアントトラやんは、(作品としてはぜんぜん違うんだけど)どうも実物大スコープドッグと比較しちゃったなあ。巨大ロボには重量感を求めてしまうというか。もともとヤノベ氏は中日新聞(だったかな)から愛知万博への提供作品を打診されて、20世紀の非エコの機械部品からなる動くロボマンモスをつくり、それをヘリで吊って北極に空輸して永久凍土に埋めるというウルトラなプランを提出して(当然)ぽしゃったらしいんですが(それをヤノベ氏が語るビデオが展示で上映されていました)、どーせならそれを見たかった気も(ムリだけど)。

佐藤雅彦研究室展に行ってきた

■銀座グラフィックギャラリーに「佐藤雅彦研究室展 設問とその回答」を見に行きました。映像の展示が多いので、さらっと見ても1時間以上かかってしまい、そのあとの打ち合わせに遅れちゃったりしましたが…。

すでに発表されてたりほかの記事や講演で見てた作品や映像も多かったのですが、基本的にはいつもどおり面白かったです。ただしかしうーん、あまりに「課題とその解答」すぎるのかな、とも思いました。

「定理や原理をわかりやすく説明する表現」そのものは僕も大好きだから会場に展示してあるどれもこれも見る分には面白いし気持ちよかったんだけども、どうも、「それを見て別のことを考える」ということがしにくかったというか。ちょっと説明しにくいんですが、トップダウンにあらかじめ決まった(つまり「設問」された)世界から踏み出すようなものがあまり感じられなかったということかな。まあ単純に、もうそれ知ってるよ、という感覚なのかもしれませんけどね。

会場で見たもののなかでは、佐藤研の学生作品として上映されてた「反復かつ連続」(だっけ?)というのは、これはもうちょっと奥行きあるかもーと思えた作品でした(これ自体は以前佐藤雅彦さんと佐藤卓さんのgggのトークショーで見たことがあったんですが、今回見直してやっぱり面白かった)。

ア ヤ   ズ「バ  ング  ント展」に行ってきた

■六本木ヒルズを裏に回って人通りもまばらなあたり、唐突にあるオフィスビルの、さらに地下に、おそらくもともとはビルの地下駐車場だったスペースをリフォームして作られたとおぼしき、そのギャラリーはありました。P-HOUSEというギャラリーの名前は、90年代にわたってメディアをにぎわしていたいわゆる伝説のあれですから僕も知識としては知っていましたが、行くのは今回が初めてです。というか、作家さんも伝説のあのかたですね。90年代は東京にいなかった僕にはやっぱり作品を見るのは初めてでした。

内容についてはいまさらな感じが激しくするので大幅に省略しますが、会場の作品を見てる間終始落ち着かなかったのは記しておきましょう。落ち着かなかったなー。人が箱に入ってると思うとぜんぜん落ち着かなかった(ノックもできませんでしたね。告白すると)。落ち着かないのでドリンクも思わずノンアルコールのにしてしまいました。ちなみに僕が見に行ったときはア ヤ氏が国際電話の応対をするというようなイベント(?)があったらしくそのリハーサルをするので「今はほかの音の出る作品に触れないようにしてください」と言われていて、しょうがないのでそのリハーサルの模様を見てたんですが、電話線を長くひっぱって作品まで届かせて、スタッフの方が白い箱に受話器をくっつけてる様子にはかなり吉田戦車的なキュートがありました。ノックしかしてなかったんだけどね。

「リビングワールドの仕事展」に行ってきた

■8月も下旬に入った21日の日曜日、栃木県の益子まで足を伸ばしました。具体的には3〜4時間ほど足を伸ばしたのですが、思ってたほど遠いという印象はなかったですね。知らない街のローカル線はそれだけでけっこう楽しいです。益子には学校かんけいでお世話になったりしてるbouさんが住んでるので現地では車で案内してもらいました。感謝感謝。

リビングワールドは西村佳哲さん西村たりほさんのデザインオフィスで、おもに博物館展示、展覧会のプランニングやワークショップなどのプロジェクトを企画運営されているそうですが、今回の展示はそれらの活動のなかで生まれた考えやプロダクトをスターネットというギャラリー(? なのかな? いろんなことをするフリースペースという感じでしょうか)のためにまとめた、といったものだったようです。どれもおもしろいというか、なにげないのに思わずじっと見てしまうような細やかさがあって、気に入りました。

窓をひらいた瞬間、外の空気や音、あるいは光が
部屋の中に流れ込んでくる。
その感じにまさるものは、なかなか無いと思うのですが、
それに近づいてみたいと考えながら、この展覧会を準備しました。

というコメントが会場にあって、この文章の風通しのよさがそのまま作品になっているように思いましたよ。

■そのあとカフェで陽が落ちるのを待ってから、風灯(風が吹くと風鈴が鳴るようにほのかな光がまたたく、という作品)を見にまた会場に。どうやら僕が行った日はよく風が通ったようで、見に来たかいがありました。

ところでこの作品のことは前から知ってたんですが、聞きかじって見ないうちはそれってどうなのーと思ってたんですな。風鈴という「風を聴くことができる作品」としてシンプルに完成しているものを、電子制御で複雑にして「音のかわりに光が出ます」というのはどうかな、しかも光って音より効果が弱いきがする…というぐあいに。

でも実際に見てみたら風灯は風鈴とはぜんぜん別のことが実現されてるみたいでしたね。音は見てなくても聞こえるけど、光は見てないと見えないんですよ。あたりまえだけど。つまり風鈴は風がなくて鳴ってなければそれは無いものとしてじっと見ることもないわけだけど、風灯の光を見るには高く吊られたそれを見ながら風を待つことになるわけで、スターネットに集まったひとびとがみんなして頭を上に向けながら、「風が吹かないかな」とだまって地球の気まぐれに気を揉んでいる、という模様はなかなか趣がありました。ユーモラスというかね。ちなみに風灯はガラスのカップに太陽電池やランプやセンサーを仕込んでそれを蝋で鋳込むという手作り感のある面白い加工がしてあって、それもよかった。

東京ジオサイトプロジェクト4に行ってきた

■とどめとして、地下にもぐってきました。といっても、11時に着いた時点で最後尾の「2時間待ち」という看板の「2」が横線で消されて「3」に書き換えられており、それを待ったわけです。トヨタ館や日立館の未来パビリオンには並ばないくせに地下の穴ぼこを通るのに3時間も並ぶというのはどうしたもんでしょうか。

ようやく受付までたどり着いて、ヘルメットと軍手を装備し、いざ地下へ! と思ったら入り口が工事現場の移動トイレぐらいな感じでさっそく意外でした。いやでも、パイロンで区切っただけの日比谷の道路のど真ん中に5メーター径の横穴が1.5kmつづく地下への入り口が飄々とあるという感じがよかったなあ。地下にとって入り口とはさほど重要なものではないのでしょう。

ジオサイトプロジェクトは前回も(やっぱり3時間並んで)参加したんですが、立抗を降りてシールドマシンを見る、というものだった前回とは違って今回はそのシールドマシンが掘った直径5メートル長さが1.5キロメートルほどのトンネルを自由に歩けるようになってました。トンネルには平らな足場がつくってあってそこを通るようになっていて、寸分の狂いもなく鉄骨やコンクリートのブロック(セグメント)が組み込まれた無機質な空間がとにかく非常にかっこよい。昼前から3時間も並んでなのでけっこうおなかも空いていたんですが、ぱしゃぱしゃ写真を撮りながらずんずん歩いてしまいました。ただしかし、無機質すぎて味わいにかける嫌いはあったかなあ。工事が完了して実際に使われ始めてからまたもぐってみたいものです。


スケジュール指向webメモツール:Calki ver.002

calki002.png

■夏の自由研究がわりにcalkiに手を入れてバージョンを上げてみました。Ajax系支援機能の追加でおもにデザインとユーザビリティがリファインされています。

prototype.jsを使ってこりこりと地味に非同期ロード系の機能を盛り込んでみたら、なんとなく便利っぽくなってきましたがどうでしょうか。とりあえずサンプル(というか自分で使ってる)サイトをごらんくださいませ。

Calkiとは

■日付管理、簡易スケジュール機能のあるWiki風のメモツールです。RandomNoteがベースになっています。詳しくは以下のページをごらんください。

新機能

■最近になってWebDesigningの今月号を立ち読みしてたら、JavaScript/Ajaxの特集にkaiwarecotonohaが紹介されてて驚いて、それでAjaxの検索が多かったのかー、あれすごい適当だしメンテもしてないしその後Ajaxもとくに触ってないから恐縮だなー、などと思いまして、じゃあprototype.jsでもちょっと触ってみるかと思ったんですな。せっかくだからとcalkiにいろいろ機能をつけていったら、インターフェイスの部分がかなり刷新されてしまいました。おおむね使いやすくなってると思います。

JavaScriptによる動的なページ操作

  • 日付ページへのマウスオーバーでその日付ページに対するツールバーが出ます。直感的な操作が可能です。
  • 見出しをクリックすることで、メモを畳んで隠すことができます。
  • 開いている日付から「前の日」「次の週」のように順番に日付ページを開くことができます。

JavaScriptでの動的なスタイル操作で、見たくない情報は隠せてちょっと気持ちがいいです。まだ開いてないメモを開いたり、日付を進めたり戻したりするときは、Ajax式の非同期ロードをします。

非同期ロード/セーブによるシームレス編集

  • 以前までは画面が切り替わっていたメモの編集がその場でできるようになりました。
  • 追記の書き込みもその場で非同期に行います。
  • 編集時にほかのメモが参照できるので、コピー&ペーストが簡単です。

TiddlyWikiのサクサク感を目指してみました。やや重いので待ち時間なしとはいきませんが。使ってみて編集時にほかのメモが見られる(そのメモも編集状態にしてwikiフォーマットでコピペできる)ってのがわりと重要だなと思ったんですが、それは後で書きます。

MM/memoインポート機能

  • MM/memoから自分のブックマークを日付ごとに取得してメモを作れます。
  • ちゃんとタグをキーワードリンクにするので、うれしいかも

おまけというか、自分が欲しかったのでつけました。ほんとは毎日自動取得したほうがいいかもしれないけど。

ダウンロード

■Ruby1.8.1の環境が必須です。また、非同期編集とMM/memoインポートは、別途Uconvをインストールしないと使えなくなっちゃったんで、デフォルトでは無効になっています。そのあたりご了承のうえ設置・使用してください。もちろん無保証です。

設置方法はAboutPageをごらんください。

雑談:シームレス編集とwikiページの再統合

■上にもちょっと書きましたが自分でちょっと使ってみて、シームレス編集(というかJavaScriptでエレメントを差し替えてその場で編集できる機能)とwikiはかなり相性がいいんじゃないかと思いましたね(TiddlyWikiはもともとそれを狙っているのかもしれませんが)。とくに、編集しながらほかのページを見たり、そのページから(しかもWiki書式で)コピーしたりできるのがwiki的にうれしい。wikiエンジンによるアジャイルなコンテンツ作りには、方針の変更とか内容の再統合というプロセスが絶対に避けられないわけで、長くなりすぎたページの株分けとか、よく参照する内容を集めた新しいページの作成みたいなことが極力やりやすくないといけないのではと思いました。

CalkiにはRandomNoteから継承した検索キーワードリンク機能があって、この検索結果の一番上に「このキーワードの新しいメモを作る」というフォームを前バージョンからつけてたんですが、使ってるうちにあんまり便利じゃないんではずしたりしてたんですな。ところが、これが今バージョンからはかなり威力を発揮します。たとえば「JavaScript」を検索すると、いままでメモしたJavaScriptのメモが一覧されますが、この中にはよく見るメモもあればぜんぜん見ないメモもあるわけです。そこでよく見るメモをそれぞれ編集状態にしてコピーして、新しいフォームに入れて別のキーワードをつけてメモを作成すれば、いままでより情報が簡単に引き出せるようになるというわけ。これかなり便利じゃないすか? 便利だと思うんですが、どうでしょう。

というわけで、もし興味があったら使ってみてください。たぶんバグはたくさんあると思いますが。バグがあったらサンプルサイトに[[バグ]]とか検索キーワードをつけてメモを作っておいていただけるとたすかります。


Autostitchの間違った使いかた

autostitch.jpg

Autostitchというソフトを最近知りました。カメラを振りながら撮った連続画像をつないで、いわゆるパノラマ画像にするソフト。同様の処理はいまやたいていのデジカメに同梱ツールでついてそうな気がしますが、ふつうはなんからの手作業が必要そうなところがこれは処理が完全全自動で、それらしい画像を多数つっこんでやれば、なんとなく画像を作ってくれるというところが特色なんでしょうか。

せっかくなので試してみようと思ったんですがあんまりパノラマっぽい連続画像を撮ったことがなかったので、去年金沢21世紀美術館に行ったときに外周を回りながら撮影していた連続画像をつっこんでみたところ、ぜんぜんパノラマではないですが奇妙な画像ができました。なんかがんばって整合させようとしてるとこが泣ける。よく見ると建物のガラスに映った自分の像をキーにつなごうとしてたりして。

金沢21世紀美術館人力タイムスライス

去年の11月ごろ遊びにいった金沢21世紀美術館は、上から見ると建物が完全な円形をしていることで有名な美術館なんですが、構内に建物に沿って敷かれた遊歩道もあって、つまりこの道も円形になっているわけです。てことはこの遊歩道を数歩づつ歩きながら建物をデジカメで撮影していけば、円形の建物を周回するムービーができるなーと思ってやってみたんですな。当時サポートしてた映像の授業でデジカメでなにかのモノを周回しながら撮影してその静止画をタイムラインに並べて、いわゆる「タイムスライス(「マトリックス」にあるような、時間の止まった世界でカメラだけが移動するような効果を得られる特殊撮影)」っぽい映像を手作りするという課題を出していたんですが、これは21世紀美術館の人力タイムスライスというわけです。せっかくなんでムービーを公開しておきます。ダウンロードしてループ再生するとおもしろいかもしれません。