スーパーマリオギャラクシー

発売日に買って、例によって自分はプレイしないまま子供たちがプレイしているのを見ている。2コンでキャッピーが操作できるおすそわけプレイモードはゲームしたいけど操作はうまくできない年少の子がプレイに参加するのには最適なつくりになっていてものすごくありがたい。内容もゲームがおもしろいのは当然として、デザインの力をフル活用してリッチでスムーズなプレイ体験を提供するというSwitch以降の(あるいは『Splatoon』以降の)「クールな任天堂」のラインがキープされていて恐ろしい。他方一連の任天堂スマホゲーでは旧来の「ダサい任天堂」の体験がキープされているのも興味深いのだけど。


ヘンリク・ルンデ、ヤコブ・イェルゲンセン『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』を観た

映画『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』公式サイト


観るでしょと思いつつうかうかしてたら終わりそうだったのであわててUPLINKに行った。UPLINKで映画観るの久しぶりだなあ。椅子がいわゆる映画館の椅子じゃないの忘れててそうだったなーと思った。映画は2008年の「ザ・ニューヨークシティ・ウォーター・フォールズ」の制作を進めるオラファーと彼のスタジオを追うドキュメンタリーで映画そのものも2009年公開のものだそう(オラファーの使っているMacがユニボディ以前のものだったのが時代を感じさせた)。オラファー・エリアソンはトム・クルーズ的と言えそうな(完全な自己プロデュース能力を持っているであろう)ハンサムガイで本人はいままで見たことなかったと思うけど初めて見た気がしなかった。オラファー自身が観客に向かって観客がいま見ている光学現象とその知覚について語るシークエンスもあったりして(原題は『Space is Process』だけど、これは白く四角いだけのスクリーンにオラファーがフレームインしてくることで、平面に見えていたスクリーンに空間が生まれる…という冒頭のシークエンスから取ったもの)気が利いててよかった。


Almin on Next.js

いまつくってる新しいアプリで、せっかくなので新しいフレームワーク使おうとAlminNext.jsを使っている。

最初のころNext.jsのクライアントレンダリングとサーバサイドレンダリングの違いの意味がよくわかってなくて、Alminとどう連携させればいいのか試行錯誤が続いたんだけど、ようやくこうすればいいというのがわかった。

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
const dispatcher = new Dispatcher()
const storeGroup = new StoreGroup({
DataState: new DataStore(dataRepository)
})
const appContext = new Context({
dispatcher,
store: storeGroup,
options: {
strict: true
}
})
async function loadData(req) {
return new Promise(resolve => {
if(req) {
// サーバサイドだったらdbから読む
const data = db.data.find().toArray()
resolve(data)
} else {
// クライアントサイドだったらapiから取得
axios('/api/data.json')
.then((response) => {
resolve(response)
})
});
}
}
export default class extends React.Component {
static async getInitialProps ({req}) {
const data = await loadData(req)
return { data }
}
componentWillMount () {
// Alminにデータを渡すのはgetInitialPropsではなくここで
if (this.props.data) {
appContext.useCase(LoadDataUseCase.create()).execute(this.props.data)
}
}
}

「『21世紀のアニメーションがわかる本』刊行記念 土居伸彰×細馬宏通トーク」を聞いてきた

というわけで2冊読んだうえでブックファースト新宿での土居さんと細馬さんのトークを聞いてきた。ブックファーストの書店イベントって初めて参加したと思うけど思ったよりこぢんまりした会場で、司会からの各人紹介みたいな手続きもなくわりといきなり細馬さんから核心の質問が飛ぶようなガチ感のあるイベントだった。ゲンロンカフェで『個人的なハーモニー』についての土居さんと佐々木敦さんがトークしたときに冒頭のプレゼンを受けての佐々木さんの第一声が「なんかいきなり学会発表ぽくなりましたね」だったけど、今回も別の意味でイベントというよりも学会感があった。僕はまだ観てないのいまいち判断できないけど、『21世紀〜』での『聲の形』の扱いをについては異論が多い(『聲の形』という作品を「『私たち』の時代の作品」として捉えるのは捨てるものが多くないか、という)ところのようでトークはかなりの部分その評価ポイントのすりあわせに修正していた。

お二人の著書にサインももらったけど(土居さんにはようやく挨拶できた。以前土居さんがBCCKSで個人的に自身のアニメーション評論集をまとめて紙本を発注してくれたことがあって、そのときにネット上でやりとりして以来初めての対面だった)、細馬さんに『CupHead』を見たか聞いてみようと思ってわすれてしまった。


細馬宏通『2つのこの世界の片隅に』を読んだ

青土社 ||批評/文明論:二つの「この世界の片隅に」


こっちも途中まで読んで止めてたので読み終えた。もちろんマンバ通信でのコラム連載は読んでいたしその時点で驚嘆してたわけだけど、評論集として書籍化された本書は当然ながら各コラムがそれぞれの着眼点(「ことば」「かく」「くらし」「からだ」「きおく」)にそって再構成されていて、なかでも最終章になっている「きおく」は、テキストを読み解くにとどまらず、読み進めていくと作品の鍵を開けてその中に入り、本来ならば知り得ない「秘密」を知ってしまうような感触があり素晴らしかった。「すずの描く絵はほとんどが誰かに向けて描かれている」という指摘も細馬さんならではの指摘でどきっとした。



土居伸彰『21世紀のアニメーションがわかる本』を読んだ

21世紀のアニメーションがわかる本 | 動く出版社 フィルムアート社


トークショーの前にと思って。アニメーションドキュメンタリーというジャンルの重要性の話など土居さんの前著『個人的なハーモニー』のおさらい的な部分もありつつ、本書の要旨である「21世紀のアニメーション」がどこに向かっているかいう議論はかなりアクロバティックというか乱暴ともいえる整理が炸裂していた。個別の作品の扱いがこれでいいのかという話は多そうだけど(僕はそこまで気にはならなかった)、「『私たち』の時代」の作品とは何かという定義については腑に落ちたというか、いわゆるポストインターネットの世界観とか、インディーゲームのナラティブとか、気になっているものを同じ枠組みで見ることができるんじゃないかと思った。

つまり『動物化したポストモダン』なんじゃないかという気もちょっとしたけど。


ロロイ『塔』を読んだ


』 ロロイ著


不思議な塔を上っていく、という体の超超短編集。電子書籍のショートショート集をスマホで読むとそうそうこういうのでいいんだよなーと思うけど(BCCKSだとヨシカワシオさんの『懐中小話』もいい)、このロロイさんの『塔』は「不思議な塔の各階の描写」というルールになってるのが本全体としてもフレッシュでとてもいい。ショートショート版『100かいだてのいえ』っていうか。ちょっとゲームブック感もあるし。

他の人もこのルールで本をつくったのも読みたい。


Duang-Daao『ドゥアン・ダーオのトムヤムクン』を読んだ


ドゥアン・ダーオのトムヤムクン』 Duang-Daao著


初めて判型実寸のブログパーツ使ってみるけど、この本はBCCKSのレイアウトを使いこなしてとても美しい魅力的な本に仕上がっているのでこの見開きリーダーをPCで読んでみてほしい。上の「タチヨミ」から。

しかもデバイスサイズにしてもきれいになってるとこもいい。


ドゥアン・ダーオのトムヤムクン』 Duang-Daao著

種明かしするとこの本を作っているのはBCCKSの開発にも参加している鍵っ子が作った本なんだそうで、BCCKSの機能を使いこなしてあるのは当然といえば当然なんだけど、それだけでもなくて、編集者やブックデザイナーでなくても「こういう本にしたい」「読者にこういう気持ちになってもらいたい」という意図が明確にあればそのような本がつくれるということだと思う。『犬ウォーターメロンシュガー』のぶつ切りにした生魚みたいな乱雑さも個人出版本の痛快さではあるけど、他方でこういう魅力的な本が無料プラットフォームで作れるんだヨということも主張していきたい。

作りのことばっか言ったけど内容もいいんだよなー。タチヨミ以降のとこではトムヤムクンのいろいろなレシピはもちろんのこと、トムヤムクンに捧げられたマンガや小説もあれば、日本で出版されているタイ料理の本10冊12レシピから、材料や分量の平均を求めた「日本の平均のトムヤムクン」(!)レシピ、タイのみそ汁とも呼ばれるトムヤムクンと、日本のみそ汁の境界を探るため、みそ汁にレモングラスやパクチーといったトムヤムクンのスパイスを混ぜていき味わい、それに「トミソシル」みたいな中間状態の料理名(!)をつけていくという「みそ汁とトムヤムクンの境界を探ろう」ワークショップのレポートまで。本の概要からはまったく予測もつかない素晴らしい内容。電子版400円でいろんな味が楽しめる本。

BCCKS / ブックス - 『ドゥアン・ダーオのトムヤムクン』Duang-Daao著


アルテ on Mozc

アルテ on Mozc 日本語入力キーボード


最近Androidで使っているIME。かなり意欲的な開発が行われているようで経緯がわかりにくいんだけど、まず、ローマ字入力をテンキー+フリックでの入力に合わせて再構築した新しい日本語入力メソッド「アルテ(ARTE)」というのを実装したAndroid用のIMEが開発されて、それの変換エンジンをMozc(Google日本語変換のエンジンがオープンソース化されたもの)にした最新版が『アルテ on Mozc』。で、このアルテのローマ字入力とは別に選択できる日本語入力メソッドとしてフリック入力を拡張した「ターンフリック入力」というのも別途実装されているということみたい。アルテの開発趣旨を読んでもとても実直にスマホでの日本語入力環境を整えることを考えていることがうかがえてとても好ましい。無料版の「動画広告を見ると4時間拡張入力が使えます」という大胆なシステムもおもしろかったんだけど、いまは課金してフル版を使っている。

ターンフリックでの濁点小文字シフトはわりとすんなり慣れたのでいまはアルテローマ字入力に慣れてみようかと切り替えてみている。なかなか新鮮。