Processing days

processingdays.jpg ※dotimpactが「紙相撲の土俵をトントンすると、画面の相撲中継のムービーがコマ送りされる」という改造マウス作品のムービーを発表している様子。「紙相撲」が英訳できそうになくて困った。

書いたとおりTDCDAYのために Processing のプロジェクトリーダー Ben FryCasey Reas (ケイシー・リースという読みかたがなかなか馴染まない…)が来日していました。

で、TDCDAYでのレクチャーはもちろん聴きにいったんですけども、とある筋で両名を招いた日本のProcessingユーザー(…だったのかな?)によるパーティのようなものが企画されていまして、そちらにも参加させていただきました。

てことでそのあたりをレポートしておきます。

Processing Party at OFFICE

■今回の席は UCLA D|MA で学んでいる さいたつ さんが、ちょうど同時期に帰国するのでCaseyと連絡を取って食事でも…という話で当初進んでいたのだそうですけど、せっかくProcessingのリーダーと話できる機会があるのだから日本のProcessingコミュニティから(というか、日本のinteractive design関係の人から)作品が紹介できるといいだろうということで、mixiなどで声がかけられた30人ほどのメンバーでのパーティと軽いプレゼンテーションをするというなかなか貴重な集いとなりました。場所は外苑前の OFFICE というバー? というかイベントスペースというか。名前は知ってましたが初めて行きました。PC持っていって長居するにはいい場所ですねー。もうちょっと無線LANの電波が強いとよかったけど。

紹介された作品についてはまだ未完成でオフレコっぽいものもありましたが、ネットで見れる作品はリンクしておくと、

  • 石澤さんのデジカメの新しいインターフェイスのイメージプロトタイプをProcessingで開発した話
  • eto さんと 渡辺(kuni) さんのプロジェクトの発表と、kuniさんの P/ECE で開発したパーティクル系ゲーム( spout , interground )の紹介
  • Nikita Pashenkov さんの ALPHABOTS や自作デバイスの作品
  • Gil Kuno さんの the six string sonics(1台のギターを1弦ごとに分離したギターを6人で演奏してコンピュータで合成して曲を演奏する! というプロジェクト。かっこいい&笑える)の紹介
  • この春IAMASを卒業した増田さんによるProcessingの作品 haohaoの紹介(群体シミュレーションでの個体の動きにあるルールで線を描画させて、絵を描くという作品)やそのほかの作品など
  • ふくち さんの EffecTV のエフェクトがProcessingだとこんなに楽に開発できる! というお話。
  • 脇田 さんによる、SFC OPEN RESEARCH FORUM での会場インスタレーションの紹介。あれはRFIDリーダと連携したProcessingで動いていて、ソフトは学部2年生(だったかな)が1ヶ月で作ったそうな。おお。
  • Takachin さんによる Particle Typography のProcessingスケッチと、Takachinさんが立ち上げた日本のProcesingポータル Processing.jp の紹介

といった感じでした。それから僕もいちおう発表させてもらって、学校でProcessingを教えているという話と、どんな授業かということで1年の学生がやったマウス改造課題のムービーを見てもらいました。とりあえずウケたようでなにより。ちなみに当日は serendipity(mixi) さんに通訳をお願いできて非常ーに助かりました。ありがとう!

それからもちろんProcessingの次期バージョン(0080)についてもCaseyからプレゼンが。グラフィックをJavaじゃなくOpenGLで描画するモード(かなり速い)がついたりとか、ライブラリ(物理計算、衝突判定付きのパーティクルライブラリとか)の充実とか、ソースを分割できたりするあたりが目玉みたい。公開が楽しみです。

■プレゼン以外でも初めて会った人といろいろ話ができたり、作品を見てもらえたりできてすんごく面白かったです。またこんな機会があるといいですね。そのころにはProcessingコミュニティが増えててより大きなパーティになるともっといい。

TDC DAY 2005

■えーと、あとで書きます。


kaiwarecotonoha powered by AJAX

kaiwarecotonoha.png

■AJAXしてみました。

これはなにか

文字が育つ不思議チャットボード、かな。画面の好きな位置に「かいわれフォント」で文字を入力できます。「かいわれフォント」は打ち込んだときは種の状態ですが、時間が経つにつれて芽を出し成長し、やがて枯れていきます。画面に出ている文字は画面左のスライドバーを操作して時間をもどすことで、成長の様子を見ることができます。

ちなみにいわゆる世にいう AJAX スタイルで開発しました。JavaScript上のXMLHTTPRequestで入力されたメッセージを非同期でサーバに保存し、同時に閲覧しているユーザのページが画面遷移なしにリアルタイムで更新されるはずです。

かいわれタイプライターとAJAX

「かいわれフォント(Seed Letter)」というのは元同僚で友達の 小林ますみ さんの作品でして、これちゃんと全てのアルファベット(今回使ってませんが小文字や記号もあります)について字形のベースにカイワレの種を植えて毎日撮影して作ったというドド労作なのですが、このデータを使って好きな単語を打てるようなタイプライター的なソフトを見てみたいという話があって僕が安請け合いしていたのですな。でもprocessingで試作してみたりしてみたもののいまいち面白いものにならなくて放置していたのでした。で、ここのところのAJAXの盛り上がりでなんか作ってみるかと考えてたときにふと思い出して、今回のような形にしてみました。去年の BulletSurf に続いて2年連続Javascriptのアプリをエイプリルフールリリース! というのも考えてたんですが、去年エイプリルフールにリリースしたらただのネタで実装してないと思われたみたいだったので早めにリリースしてみました。

各地でAJAXに触発されて作られているサンプル的なアプリはインクリメンタルサーチを行う(つまりGoogleSuggestをパクった)ものが多いですけれども、個人的にはどうもリモートデータに対するインクリメンタルサーチがぴんとこない気がしますし(インクリメンタルな検索手法って「このへんにあるのは分かってるけどそれがどこだかわからない」みたいな、知っているたくさんのものの中から今いるものを取り出すというシチュエーションにこそ有用なんであって、全ての検索において有用なんではないと思うんですよね。逆に wema2 の付箋インクリメンタルサーチが誰が見ても強力に思えるのはそういった事情ではないかと)、どうせパクるならより強烈なGoogleMapのほうだろーと思っていましたんで、今回のはなかなか気に入っているんですがいかがでしょうか。あと「フォームがなくてタイプするとマウスポインタの位置に直接書き込まれる」というインターフェイスは案外初めて見た気がする。いやじっさいキーボードを触ってるときにポインタの位置を意識させられるのは気持ちわるくて、そりゃ誰もやらんわなと思いましたが。

前このかいわれフォントのデータを使ってサンプルをつくってみた時はそのデータの重さに辟易しましたし、仮にflashでやるとなると大量の画像データの管理で死にそうな気がしますので、HTML+Javascriptで作ったのはそれなりに正解だったかもと思いました。imgタグでの画像データを表示するとこ自体がある意味非同期なわけだし。


WikiばなVol.4 Wiki博覧会に行ってきた

wikibanavol4.jpg ※産業プラザ6Fは眺めがよかったです。

■3月12日に大田区産業プラザで行われた「WikiばなVol.4」に参加してきました。WikiとWikiばなというものがどの程度認知されているのかよくわからないんですけども、Wikiというのはおおまかに言うと「いつ誰からも書き換えられるWebページ」というコンセプトとそのためのソフトのことで、「Wikiばな」というのは、このなんでもありのWebコラボレーションツールとどうやってうまくつきあっていくか、Wikiが今後どうなっていくかについて、Wikiっぽく「ざっくばらん」に話し合うというイベントです。

Vol.4である今回は万博イヤーらしく(なのかな)「Wiki博覧会」ということで、各地で発表されている定番/先鋭/変態Wikiエンジンについて、開発者やユーザーみずからにプレゼンテーションしてもらおうというイベントでした。僕は前2回のWikiばなにも参加していて、過去はわりと少人数によるディスカッションが主だったのですが、今回はわりと学会ぽいというか、たくさんのWikiについてみんなで知ろうという会になってましたね。

*Wiki博の各パビリオン紹介 というわけで、各発表についての気の抜けた感想を書いておきます。

Hiki(かずひこさん)

「Rubyの国、松江からやってまいりました!」というツカミからしてばっちり。関西系プレゼン! じつはHikiは書法がなじめなくてあんまり使ってないんですけど、「とにかくアジャイル」というスローガンは素敵。使ってみたくなりました。

PukiWiki(増井さん)

僕がふだん立ち上げるWikiもほとんどPukiWikiだし、「たぶん日本で一番設置されているWiki」というのには納得。でもなぜなんだろう、というとこはちょっと気になりますね。

増井さんの発表はPukiWikiのプレゼンモードを使われていました。

PukiWiki本が夏あたりに出る予定だそうですが「まだ1ページも書いてません」とのこと。それはまずWikiを立ち上げるとこからでしょう。

FreeStyleWiki(たけぞうさん)

FSWikiはPDF出力に興味があって導入しようとしたんですが、重すぎてサーバで動かなくて断念したままでした。PDF出力機能ってもうちょっと注目されてもいいような気がするんですが(出版用の草稿にwikiを使う、という話も多いみたいだし)、どうなんでしょうね。

MoinMoin(とくひろさん)

とくひろさんもMoinMoinのページでプレゼンしてたのかな?

NOTA(洛西さん)

NOTAすごくオモシロそう。タブレットPCで使ってみようかなと。

wema2(kanさん)

wema2のバージョンアップぶりにはかなりどよめきがおきていました。インクリメンタルに付箋が絞り込まれる機能はかなりいい。

付箋の動きを録画するプラグインとかどうかなーと思いました。

ContentEditableWiki(たつをさん)

前回Wikiばなでも発表されていたWYSIWIGWikiがバージョンアップされていました。リンクははてな方式というか、ページ名のオートリンクで実現。なんとなくこのへんはもうちょっとシステムにあった仕組みが模索できそうな気が。

ThreadWiki(久末さん)

名前空間とツリービューが特徴のスレウィキ。ツリービューでページの移動や順序変えがドラッグ&ドロップでできたりすると、ほかにはない使いかたがでてきそうなんですがどうでしょうか。

RandomNote(ninjinさん)

ninjinさんのプレゼンのフリースタイルぶり!

個人用のWiki風ツールには興味あるので、RandomNoteの次の展開も見てみたいです。

MirrorMan(malaさん)

今もっともとんがったWikiエンジンMirrorManは、人間の思考のミラーリングのためのインターフェイスを目指しているとのこと。最終目標だという「MirrorMan上でのリアルタイムリモートペアプロによるMirrorMan開発」というのは、最近聞いた中で最大級の野望に聞こえました。

malaさんもMirrorManのプレゼンモードでプレゼンしてました。

懇親会でmalaさんがどうやってjavascriptの開発やらデバッグをしてるのか聞こうと思ってたんですが、お話できなくて残念でした。

Clockworks(たろうさん)

Wikiというか、cgiベースのS式インタプリタ。かっこいいかも。

qwikWeb(etoさん)

MLとwikiの連携が主ながら、いろんな機能をプラグインで節操なくとりいれていくとのこと。ビデオ編集プラグインはかなり便利そう。

mp3もカット編集したいなーとetoさんに言ったら「じゃあそれは作ってもらうということで」と言われました。えー!

qwikWebにもプレゼンモードがあるそうで、発表に使っていました。


という感じ。プレゼンモードがあって実際にそれで発表している方が目立ってた印象で、まあWikiのイベントだからというのもあるんでしょうけど、PowerPointのスライドのフォーマットとWikiページのフォーマットってかなり近いしプレゼン資料の公開のことなんか考えても全部Wikiでできるってのはたしかにかなり魅力的だなーと思いました。こんどやってみよう。

あとはやっぱりjavascriptによるダイナミックな機能かな。 Wikiを使ってると、いくつかのページを参照しながら新しいページが書きたいみたいなことがわりとあるので、wemaみたいに新規作成ページに既存ページがポップアップしてくれたり、逆に付箋にメモ書きした内容でそのまま新規ページを作ってくれたりすると便利そう。あと TiddlyWiki みたいに今あるページを順序立てて並べて新しいビューをつくるみたいな機能もなんか可能性がありそうな気がしてます。

■参加できないかなと思ってた懇親会もキャンセルに滑り込んで参加できました。これがまた面白かったんですがそれはまたあとから書きますね。

■ああそうだ、 Calki もよろしく!


Network tangram

■えーと、ずいぶん遅くなってしまいましたが2005年正月に公開した年賀flashについて。

そもそも去年までは年賀状も出さない自堕落な正月だったんですが、去年から紙年賀状と、同じデザインでちょっと遊べるflashオンライン年賀状をつくるようにしています。ちなみに去年は こんな感じ 。今年はサーバ通信のあるflashをつくってみたかったので、タングラム(正方形を6つのピースに切り出し、形を作って遊ぶパズル)のピースをみんなで動かして酉を作ろう! というものに。正月のヒマなときにほかの人がピースを動かしてるのがわかるのはちょっと楽しいかも! と思ったわけですけども、そもそも正月からだと同時につなぐ人が少なすぎてあんまり成立しなかったですな。だめじゃん。

flashによるサーバ通信

■ちなみに「同時接続でステージのパーツを動かして遊ぶ」というのは、Just Lettersというflashをみてそのの自由さ(ルールがなんにもないのに、ただ多人数がアルファベットを動かしてるだけで遊べる!)に感銘を受けたんで、自分でもつくってみたくなったものです。flashでサーバ通信が絡むものってそんな簡単に作れるのか? と思いきや、増井 俊之さんのUnix Magazine連載「インターフェイスの街角」で触れられていたサンプルを利用したらサーバ、クライアントともあっけなく動いて拍子抜けしました。勉強になった。もちろんパフォーマンスとか同時接続人数とかを考えるとFCSとかを使うべきなのかな。

タングラムの問題(影絵)やタングラムによるアルファベットフォントなどは「日曜日のタングラム」のものを使用させていただきました。


スケジュール指向Wiki風メモツール:Calki

calki.png

■おもに自分が使う用に作っていたwebツール、「Calki」を公開しました。RandomNoteをベースに改造を加え、日付管理と簡易スケジュール機能を搭載したものです。Ruby(1.8以上推奨)の使用できるサーバにて動作します。

Cakiとは

■概要は AboutPage にあるような感じで、もうちょっと詳しい話は 「 第2回Wikiばな 」にて話したりしたので ポジションペーパー もごらんください。

もともとなぜこういうツールを作ったかというと、それまで日々のwebクリップや日記をはてなダイアリーに書いていたんですが、それだとイベント関係のメモや、会議で出た今後のスケジュールなどのいわば「未来へのメモ」がしにくいなと思ったところからでした。もちろんスケジュールソフトやPIMを使えばよかったのですが、たとえば展覧会情報やテレビ番組の放映情報なんかはwebクリップの情報とほぼ等価値だし、出先から参照するためにも一箇所にwebでまとまってたほうがいいわけです。

それともうひとつ、その手のイベントやスケジュールの情報の扱いかたとして、いままでのソフト(や紙の手帳)が実現できてないことがあるんじゃないか、ということありまして、それは「イベントやスケジュールの情報を、『今日』のメモとしてつける」、ということでした。

たとえば、今日あったある会議で、来月のイベントの日程が決まったとして、そのイベント日程というのは来月の情報であるのと同時に、「今日決まった」という情報でもあるんではないか、ということです。あとから「たしかあの日の会議でこの日程が決まったはずだ」という手がかりで検索される場合もあるだろうし、来年の同じ会議で同じスケジュールを決める時にも、「それを何日後にしたか」とかいった情報は参考にしたいはずです。だからそのイベント日程は来月のカレンダーに書き付けるだけではなく、今日のカレンダーにも残っているべきだと。Calkiのスケジュールキーワード機能は、こういった考えかたからBracketNameライクな書法でスケジュールを今日のメモに書けるようになっています。

とりあえず僕はわりと便利に使えていますが、どうでしょうか。

OnTVrss

おまけのスクリプト。ONTV JAPAN からの番組表メールをRSS化して、必要なものだけCalkiにスケジュール登録できます。


ニッポンカン新聞「さわってみよう」

sawattemiyou.png

えーと昨年の話ですがいちおう記録しておきます。

ひょんなことで愛知万博の日本政府パビリオン公式サイト「 サイバー日本館 」の小学生むけ(?)コンテンツ「 ニッポンカン新聞 」 のflashゲーム(というほどゲームではないですが)を4つ担当してつくりました。内容的にはいちおう環境/自然をテーマにしたもの。

ニッポンカン新聞の「さわってみよう」ってコーナーはちょうど新聞の4コマ漫画的な位置づけにあって、ステージが妙に縦長になるという制約がなかなか面白かったです。隔週更新に間に合わせるのがきつかったですが…インタラクションとしては「水でてるよ!」のコックをプレスして閉めるのとか、「くもったガラスに絵をかこう」の妙にリアルな感覚が気に入っています(どれも処理が重くて嫌がられましたけど…)。

ビデオキャプチャ映像をリアルタイムでぼかして、指でこすれるバーチャルバスミラーとか作ってみようかな。Processingなら作れるかな?



GA的驚き盤作成ツール GenekistiScope

genescope.gif

Genetic Algorithmで驚き盤の絵を進化させるflashアプリケーションです。

これは何か

  • 驚き盤のパターンを半自動生成するflashアプリケーションです。GA(Genetic Algorithm)によってパターン同士を交配し子孫を残すことで、独創的でありながら均整のある美しい驚き盤が作成できます(かも)。
  • aiscript(Illustrator10用スクリプト)をflashに移植し、web上で作成できるようにしました。

GA(Genetic Algorithm)

遺伝的アルゴリズムと呼ばれます。ビット列で表されたパターンを遺伝子にみたて、二人の親の遺伝子を継承(時には突然変異)する世代交代を繰り返すことで、最適解へと収束させていくアルゴリズムです。今回は最適解というのは存在しないので、完全にランダムなパターンからユーザーの好みへとすり寄せていくための手法として使用しています。

GAによるパターン交配の例

  • 親になるパターンを決めます。パターンにはそのパラメータをビットで表現したコードがあります(ここでは適当です)。

genescope1.png

  • 親パターンのコード(遺伝子)を交配します。具体的には任意の部分から先のコードを入れ替えます。

    • 親1: 01011011011 → 子1: 010110”10100”
    • 親2: 00011010100 → 子2: 000110”11011”
  • 遺伝子の突然変異の表現として、決まった(低い)確率でビットが反転したりします。

    • 子1: 01011010100 → 0101101010”1”
  • このように交配すると、親の性質を受け継ぎながら親とは違うパターンが誕生します。

genescope2.png

遊ぶ

genescope3.jpg

操作

  • 驚き盤本体
    • ドラッグ:円盤を回転させ、動きを確認できます
    • プレス(押しっぱなし):回っている円盤を止めます
  • Genekis(円盤に配置されているオブジェクトをここではそう呼んでいきたい!)
    • ドラッグ:Genekisの配置位置変更(回転/拡大縮小)
    • ダブルクリック:必要ないGenekisを消去
  • [Generate Now!]ボタン
    • クリック:円盤上のGenekisを交配し、子孫を作ります
  • [Auto Rotate]ボタン
    • クリック(トグル):円盤が自動的に回転/停止します

操作の流れ

  1. flashがロードされるとGenekisがランダムに生成されます
  2. 生まれたGenekisから気に入らないものを消したり、位置を変えたりします
  3. 円盤をまわして動きを確認します
  4. [Generate Now!]ボタンを押し、Genekisを進化させます
  5. 気に入った動きができたら、プリントアウトして裏の黒い厚紙に張り、縁とスリットを切り抜きます。割りバシにピンで留めれば驚き盤の完成です
  6. 鏡をスリット越しにのぞきながら円盤をまわして楽しみましょう

こまかい仕様とうまく作るコツ

  • 世代交代時、子供パターンは親パターンの数だけ生成されます。それだけでパターンの最大数(デフォルトだと8)が埋まらない場合は、ランダムパターンが充填されます。
  • 親を選ぶとき、ついつい奇抜なものばかり選んでしまいがちですが、違いすぎるのばかり親にしてるといつまでたってもパターンが収束しないので、ある程度目標とするパターンを軸にして考えたほうがよさそうです。
  • パターンはほとんどが3制御点のベジェ曲線ですが、たまに2制御点のとか4制御点のとかが混ざるので、それらをうまく交配させてくとおもしろいかも。
  • 同様に、スリットよりフレーム数の少ない(多い)パターンが混ざります。これらは実際にのぞいたとき、パターン全体が右回転したり左回転したりするパターンです。

問題点、バグ

謝辞

  • GAや遺伝子コードの表現については森川幸人さんの『マッチ箱の脳 使える人工知能のお話』を参考にしました。ありがとうございます。

dance and media 2004/TOKYO Opening party

■ニシモトタロウ氏のパフォーマンス発表にサポートで参加します。僕の担当はステージ(?)のライブ映像を15ピースのスライドパズルに分解して、それをライブで解くというパフォーマンス部分。仕事帰りに現場合わせで10分ほどやってみる感じなので、どうなるかいまいち予測がついてませんが、よろしければご覧になってください。

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広島国際アニメーションフェスティバルに行ってきた(2)

hiroshimaanim2.jpg1日目に続いて、2日目のイベントレポートです。

ポール・ブッシュ特集

■フェスティバルではコンペ作品上映以外にも、特別プログラムと呼ばれる企画上映がありまして、長編作品の記念上映とか、ある作家のレトロスペクティブ(過去作品の一挙上映)だとか、あと世界のフィルムスクール、アートスクールの学生が自主制作した作品から優れたものを集めたプログラムなどなど、いろんな企画がいくつかのホールで並行して上映されおり、どれを見に行くかで参加者を悩ませます。

この日僕が見たのは今大会の国際審査委員であるポール・ブッシュさんのセミナーをまじえた特集上映。ポール・ブッシュさんの作品を僕は前回の大会で見てまして、その、「まったく同じ演技をした多数の役者のフィルムをフレームごとに入れ替えて、『多重人格を視覚的に表現』する」という、「ジキル博士とハイド氏」という作品のアイデアとアホらしいほどの労力のかけかたに感動していたんで今回のセッションもかなり楽しみでした。

過去の作品も「ジキル博士とハイド氏」みたいなものばかりかとおもったらそうでもなく、ライブアクションの映像を元にすべてのコマをカリグラフィ(絵を感光させてフィルムを現像するんではなく、フィルムそのものを針などで削って、線を描き着色してアニメーションを製作するという非常に肩の凝る手法)で表現した長編(!)など、わりと手法(ただし、どれも手間がかかる)をとっかえひっかえして作ってるみたい。わりと学究肌っぽい感じもしました。

ダーウィンが眠っている間に While Darwin Sleeps

■そのポール・ブッシュの新作がこれ。昆虫標本の静止画がつぎつぎと切り替えられて、昆虫の進化のアニメーションのように見えるという。これはかなりかっこよかった。

  • もう一回見たい度:★★★☆☆

リチャード・ウイリアム・セレクション

■つぎに見たプログラムがこれで、リチャード・ウィリアムは「ロジャー・ラビット」をはじめ、ハリウッドの重要なアニメーションを手がけた偉大なアニメーターにして、こないだ日本語翻訳版が出た「 アニメーターズ・サバイバルキット 」の著者。すいません、知りませんでした。仕事があまりに膨大なため、とくに重要な作品(ロジャー・ラビットやピンクパンサーのオープニングなど)をリチャードさんの解説つきで観られました。

「アニメーターズ・サバイバルキット」(これ、動画を描くひとの教科書になるのはもちろん、テキストの部分にも動きやタイミングに関して示唆的なことがいっぱい書いてあってすごくおもしろいです。アニメーター以外のひとも必読です)にもあるんですが、リチャードさんは「リアルで正確」なアニメーションを本来身上としていて、トムとジェリーとかバックスバニーみたいな足が伸びたり体が縮んだりするようなアニメーションを認めつつもよしとしていなかったんですが、ロジャー・ラビットではそういうスタイルの、つまり1940年代のアニメーションを再現することを要求され、さまざまな研究のすえに(監督の要求も超えて)それを完璧に再現して、結果的にそれが一番有名な仕事になってしまった、ということらしいです。でも実際ロジャーラビットのオープニングは素晴らしいし、ロジャーラビットのキャラクターが過去作品のどういうリミックスのすえに成り立っているか、なんてこぼれ話はたいへん面白かった。

遥かなる戦場 The Charge of Light Brigade (のアニメーションパート)

■でそのリチャードさんのプログラムで見た、(あんまり有名でないらしい)映画のアニメーションパートが素晴らしかった。イギリスの新聞に載っているような外交や政治を揶揄する銅版画の1コマ漫画を動かしたような。かなりモンティパイソンのような。もっかい観たいですね。 きくところによると DVDが出てる らしい。

  • もう一回見たい度:★★★★★

アニメーテッド・センチュリー The Animated Century

■リチャードさんのプログラムが終わってからもぐりこんだ隣のホールで上映されてた作品。途中からだったんですけど、これもとんでもなかった。

世界のアニメーション史を扱うTVの特別番組として作られたフィルムだそうですが、アニメーション史で重要な作品をあまさず触れたうえ、ちゃんと動画のクリップが収録されているんですな。フライシャーやディズニー、ワーナーから、トルンカやノルシュテインから、はては攻殻機動隊とかまで。その数120作品だって。

どう考えてもDVDとかにはならないだろうなあ。こういうのはどこに向かって祈ればまた見れるんでしょうか。

  • もう一回見たい度:★★★★★

2日目(8月20日) コンペ作品よりぬき

ストーミー・ナイト Stormy Night

■こちらもNFB(カナダ)の作品。自分が書いた本を原作にして映像化したらしいですが、えーとこれはもともとアニメーション作家で本も書いたってことだったのかな。逆だったらすごいけど。

嵐の夜に眠れなくなった女の子が自分の存在とその不思議について物思いしはじめる、という思春期ストーリーがやわらかなタッチですっきり描かれた、気持ちのよい作品。ちょっと優等生すぎ?(なんつうのは、思春期もたいがい過ぎたおっさんの考えですな)

こちらは審査委員特別賞受賞。マイケル・デュドク・デゥ・ヴィットさん(前回グランプリ「 岸辺のふたり Father and Daughter 」監督)がプレゼンターで、氏が推したとすれば納得。

  • もう一回見たい度:★★★☆☆

サウス・オヴ・ザ・ノース South of the north

■じつは2日目のコンペ作品は全体的に低調だったのですが、そのなかで最も観客を沸かせていたのがこの作品(そのため票が集中したのかみごとコンペ観客賞を受賞しました)。ロシア発。

性格が両極端のふたりのイヌイット(イヌイットネタってアニメにしやすいのかしらん)漁で争ったあげくふたりして難破してしまい、しぶしぶ二つの船をつなげて陸地をめざすも、さまざまなハプニングが待ち受けているのであります。細かいギャグや目配せの入れ方がとてもうまくて楽しめました。うますぎてなんだか普通のアニメを見た感じなんでもう一回見たい度は低めだ(受賞作品上映で2度目も見られたしね)。

  • もう一回見たい度:★★☆☆☆

インスティンクト Instinct

■おのずとヘンな作品を期待してしまうエストニアからの、やっぱり変な作品。技術的にはすごく優れたクレイアニメです。

設定からして全部変わってるから説明が大変なんですけど、えーと、白い神様と黒い神様(悪魔?)がいてですね、いわゆる大ガメが支えてる系のひらっぺたい世界で天地を創造してるわけですよ。泥からキリンとかゾウとかシマウマとかをささっとつくって、重りのついた長いひもを結んで、その重りをぽいっと世界の外に投げると、動物がその世界で活動するわけですな。活動つってもヒモに引っ張られてるだけだから世界のはしっこでつっかえちゃうんで神様あわててその動物の重りを世界の反対側に投げてやると。あと動物同士がひもに引っ掛かってこけたりするからヒモを持ち上げて動物を通してあげたり、手が空いたらアトリエに戻って次の動物を作ったりして大忙し。神様系のRTSをクレイアニメで見せてるような感じで、ここんとこがまずヘンに凝ってておもしろい。

でまあ、その神様作業を白い神様はうまくやるんだけど、黒い神様のほうはどうも不器用で、人間をつくろうとしてついうっかりパルテノン宮殿とかストーンヘンジとか、余計なものをさんざん作った後にようやく人間ができたと思ったら・・・という。こっからのやり取りとかオチも妙に凝ってて、好きな作品でした。また見たいですねえ。

  • もう一回見たい度:★★★★★