真魚八重子『バッドエンドの誘惑 なぜ人は厭な映画を観たいと思うのか』を読んだ

バッドエンドの誘惑 - 株式会社洋泉社 雑誌、新書、ムックなどの出版物に関する案内。


救いのなさや後味の悪さにおいて特筆すべきバッドエンド映画のみを、そのバッドさのテーマごとにいくつも紹介する本。その映画に流れる逃れがたい因果の、その「重さ」を書こうとするような真魚さん独特のあらすじの紹介と、扱われる映画がすべてバッドエンドというトーンの統一があいまって不思議な小気味よさがあった。同出身国のバッドエンドフィルムメーカーの作品から「バッドエンドの地方色」をさぐる第二章「世界イヤ映画紀行」が興味深い。