イェスパー・ユール『しかめっ面にさせるゲームは成功する: 悔しさをモチベーションに変えるゲームデザイン』を読んだ

しかめっ面にさせるゲームは成功する|書籍|株式会社ボーンデジタル


MIT Pressの「Playful Thinking」というゲームにまつわるひとつの論点をゲーム研究者など専門家が解説した短い本のシリーズで、日本的にいうと「MITゲーム新書」みたいな感じなのかな(たぶんもうちょっとアカデミックなシリーズなんだろうと思うけど)。この本は「ゲームにおける『失敗』」とは何か、というテーマで議論が展開されていた。われわれは一般に失敗を嫌い避けたがるが、優れたゲームはプレイヤーが「楽しく失敗できる環境」をつくりだす。その意味でゲームは「失敗の芸術」(art of failure これが原題)なのであり、この本ではゲームのデザインにおいて失敗がどのように組み込まれていて、それをプレイヤーがどう感じるのかが分析される。コンパクトながらも新鮮な論点がいっぱいあっておもしろかった。