仲谷正史・筧康明・三原聡一郎・南澤孝太『触楽入門――はじめて世界に触れるときのように』

触楽入門|特設サイト


ながらく積んでた本をようやく手にとってみると、お茶漬けのようにさらさらと読めた。おいしいおいしい。ひとの触覚が本来持っている世界の広がりについて、身近ながら意外な事実やその場で試せる実験をふんだんに紹介しながら固定観念をほどいてくれるガイドブック的な本。紙の本の表4にも触覚実験が体験できるパターンが特殊印刷で仕掛けられていて、こういうわくわくする作りの本ひさびさだなーと思った。中学生とかがこういう本で道に目覚めてしまうといい。

共著で書き手がはっきりしない本なのに、「私」を主語にした若干プライベートに踏み込んだエピソード(これ自体は主観的な感覚にまつわるテーマなので当然はいってくるものだと思うんだけど)が書かれていくのがちょっと違和感があった。共著といいつつほぼ筆頭著者の仲谷さんが執筆しているみたいな論文マナーでの記名なのかなとも思うけど、誰の話なのかが変に気になってしまった。