遠藤周作『沈黙』を読んだ

遠藤周作 『沈黙』 | 新潮社


新潮社の本のランディングページがわりとちゃんとつくられたコンテンツとしてまとまっていて、回遊を促す仕掛け(関心空間ぽい)があるのを初めて知った。「新潮文庫の100冊」キャンペーンとかの蓄積があるからかな。しかし白みが多いサイトデザインは(意図はわかるけど)落ち着かないな…

映画を観たタイミングでせっかくなので原作も読んだ(電子書籍をどこで買うかいろいろ比べたんだけど、プレミアムフライデーのキャンペーンでポイントがいちばんつくKinoppyにした)。遠藤周作の小説初めて読んだけどたしかに素晴らしい文章。前半は主人公の司祭による手記の体になっていて、隠れ切支丹に匿われ身じろぎもできぬなか綴られたかたちの非常に主観的な記述なせいか、意外とスマホのような小さいディスプレイでの読書が合っているように感じたのがおもしろかった。

読んでみるとマーティン・スコセッシがほぼ忠実に映画化していたこともわかったけど、映画においてはあまり明確に語られない司祭の心境の変化において、キリスト教における「裏切り」という行為の意味が関わってくることは原作の心理描写でようやくわかった部分があった。映画も改めて観たいな。