アーネスト・クライン『ゲームウォーズ』を読んだ

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)
アーネスト・クライン
SBクリエイティブ
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盆や正月に実家方面に新幹線や飛行機で帰省するとなると、毎回せっかくだから移動中になかなか読めない長編小説を読もうと文庫で持って行くんだけど、案の定読み終わらないというのを繰り返している。『ゲームウォーズ』もそういうので去年の盆帰省の時に買って読み残してたやつ。この年末年始も懲りずに文庫を持っていたんだけど、今回はわりと興が乗ってちゃんと読み終えた(持っていってたのは上巻だけだったので下巻は帰ってきてから勢いで読み終えた)。面白かったなー。

原題『Ready Player One』が『ゲームウォーズ』なんて常識的な判断ではスルーしてしまうようなタイトルにされてひどい…というのはその通りだと思うけど、さすがに書籍の編集はこんな何のフックもないタイトルにしない気もするので、映画化ありきで邦訳タイトルが決められてそのまま原作小説も出ることになった、みたいな経緯だと考えると合点がいくなと思った。小説の内容のボンクラぶり(オタクで天才ゲームデザイナーの引きこもりが作った全感覚VRゲームに仕掛けられた莫大な遺産を賭けた謎解きゲームを、引きこもりのオタクが見事にクリアして引きこもりのオタクのまま自己実現する)と日本オタクカルチャーの理解度からすると、『ゲームウォーズ』なんてかっこよさのかけらもないタイトルに一番悲しんでいるのは原作者のアーネスト・クライン本人なのかもしれない。