デヴィット・ヴェント『帰ってきたヒトラー』を観た

帰ってきたヒトラー(字幕版)
(2016-12-23)
売り上げランキング: 12

会社のSlackで今年の映画でよかったやつの話をしてて、弊社デザイナーで映画好きのクロカワさんが『帰ってきたヒトラー』を挙げていたので、評判聞いてたけど見逃して忘れていたなーとAmazonビデオのレンタルで観た。コメディでヒトラーが出てくるんでしょ? とちょっとなめてかかってたとこがあったわけだけど、その油断した観客を搦め手に捕らえて磔にして、くすぐり責めと水責めの拷問をうけた、と思ったらそれが全部妄想だったみたいなすごい映画だった。これは確かに今年のベストにも入るわ。

もちろん現代にヒトラーがよみがえったら…という世代ギャップコメディが基調ではあるんだけど、それにさらに「ヒトラーとしてネオナチの集会に行ってみた」的な突撃ドキュメンタリーのヒヤリとする感触(ここは実際にゲリラ撮影だそうな)に加え、メディアを通じて強力なカリスマが思想を伝播していくという、いかにもありそうな過程もリアルに描いていて、さらにメタフィクションであり、サイコホラー的な展開もあるというものすごく重層的な映画だった。