ザック・ペン『アタリ:ゲームオーバー』を観た

ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバー [DVD]
ポニーキャニオン (2015-09-16)
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PS4にNetflixのアプリがあったので初回登録期間でいろいろ観ている。うめのんさんがオススメしてたPrint the Legendを観ようかとドキュメンタリーのリストを探していたら『アタリ:ゲームオーバー』があったのでまずそっちを観てみた。いわゆるアタリショックの象徴とされる伝説のクソゲーATARI VCS版『E.T.』の不良在庫を産業廃棄物として埋めたという都市伝説的エピソードを、当時の資料をもとにその場所を特定し、実際にアラモゴードの埋立地をパワーショベルで掘り起こして検証するというプロジェクトを追ったドキュメンタリー。タイトルは当時隆盛をきわめていたはずのアタリが突如評判を落とし売れないゲームソフトを大量に捨てた、という強烈な「ゲームオーバー」と、そうした「アタリに関する都市伝説」をめぐるゲームそのものの「ゲームオーバー」とが重ねてあるのかな。ドキュメンタリー映画としても比較的よくできてておもしろかった。

このエピソードは日本でいうと高橋名人にまつわる都市伝説とかと同様に、80年代当時のテレビゲーム市場とそのユーザー(10代の少年少女)がいかに熱狂していたかということ、そうした熱狂がうわさのネットワークを通じて誰もが知る都市伝説を生み出しやすかったかということの代表的な例なんだと思うけど、そのソフトがかのSFファンタジー映画『E.T.』のゲームであり、その舞台が核実験が行われた場所でもあるアラモゴードの産業廃棄物処理場であったことによるスピルバーグ的な想像力の作用も強かったんだろうなと思った。「アタリショック」そのものの実質とかVCS版『E.T.』のゲームとしての評価はその後いろいろ出されているけど、『E.T.』と『アラモゴード産廃処理場』の組み合わせのキャッチーさには今でも抗える気がしない。