『anarchive n°6 - Masaki Fujihata -』を読んだ

anarchive n°6 - Masaki Fujihata -
[輸入販売]藤幡正樹全作品集MASAKI FUJIHATA Anarchive6 | 左右社

藤幡さんの作品集「Anachive No.6」が届いた。アーティストの全作品とその批評を本や映像メディアなどで多角的に収録した作品集を制作、発行するプロジェクト「Anachive」(anarchy + archiveの造語で「アナーシーブ」と読むらしい)のひとつとして3年ごしで制作されたものだそう。ICCやらいま個展をしているAsk?で直販しているらしいけど、国内販売を委託されている左右社のサイトにあったので注文してみたらわりとすぐに届いた。

作品集全体が3穴リングの分厚いバインダーになっていて、作品ごとのリーフレットや折り込みのシートを順序などを入れ替えつつ綴じて見られるという趣向。藤幡正樹文脈でいうと『脱着するリアリティー』の図録みたいな感じ、ということなのかな(脱リア図録は手にとって読んだことはないので想像)。モノとしてうれしい。そういえば2003年の世界グラフィック会議名古屋(作品集に収録されている藤幡さんの作品「パラレルリアリティ」も上演されてた)のガイドブックもこういう感じだった。

藤幡さんは作品自体の魅力やコンセプトの力強さもさることながら、ご本人の文章におけるメディアとアートについての洞察と作品との対応関係にもほかの作家にない強さがあるので、この作品集はほんとうに幸せなかたちでまとまっていると思う。読んでいろいろ考えたけど「Beyond Pages」の自作解説で触れられている「インプットとアウトプットの間の詩的な関係性」というものは、僕がインタラクティブな作品にもとめているものの核心に近いなと思った。

あとこの作品集にはiOSアプリを通してみるとARコンテンツが見られるという仕組みもあるんだけど、当のアプリがリジェクトを食らってまだリリースされていないということなのでリリースされたらアプリも含めてあらためて再読することにした。