松永伸司『行為のシミュレーションとしてのビデオゲーム』を読んだ


オープンした渋谷MODIのHMV&BOOKSにいったら「音楽が終わる時」が面出しで並んでいたので買ってこないだのレジュメで参照されていた論文「行為のシミュレーションとしてのビデオゲーム」を読んだ(「音楽が終わる時」のほかの文章はまだ読んでない)。

ゲームにおける「虚構的行為文(『プレイヤーはクッパを倒した』『プレイヤーは発電所を建てた』といった)」の奇妙さと主観的な感覚としての正しさを出発点に、プレイヤーが実際にゲームに対して行う行為(ボタンを押すようなこと)と、ゲーム内の虚構世界での行為(クッパを倒すようなこと)とが間違いなく互いに独立していることを確認しつつ、前者の行為が後者の行為のモデル化として了解された「行為のシミュレーション」として成立しているとみなすことにより、「虚構世界のシミュレーション」という表象を持つビデオゲームにおける写実性を表象一般の写実性の議論に接続できることを示す論文だった。おもしろい。

こないだ書いてた野球ゲームのリアリティの話は参考文献にあがっていた松本健太郎「スポーツゲームの組成――それは現実の何を模倣して成立するのか」にもうすでに書いて≠ありそうなので今度はこれ読んでみよう。