平倉圭×細馬宏通+畠山宗明「ゴダール、3D、そして運動――映画にとって「深さ」とはなにか?」を聴いた

平倉圭×細馬宏通 司会:畠山宗明「ゴダール、3D、そして運動――映画にとって「深さ」とはなにか?」@hirakurakei @kaerusan @gilledwhale | Peatix

楽しみにしていたトークイベントだけど、期待どおりすごく面白かった。平倉圭さん(不勉強ながら僕は今回初めて知ったのですが)がゴダールの映画のディテールやそれに対する細馬さんの分析について、本当に楽しくてたまらない、興奮が抑えられないというかんじの話しかたをされる方で、その平倉さんの熱狂を空回りさせないで絶妙のコメントでテンションをつなてていく細馬さんと司会の畠山さん三者のトークがほんとうに息があっていて音楽のライブのような快感があった。

同一カットでの複数の運動を多層化させることで現実とは異なるリアリティを構築するという映画の歴史が獲得した撮影と編集の技法を(3D以前でさえも)徹底的に推し進めたゴダールが、カメラや観客の視覚体験そのものが多層化された3D映画において何をしているのか。何がどう変で、どこまで意図されているのか。現実世界では同じような平面として認識される鏡とモニターが、3D映画のなかではまったく異なる「深さ」を持つことをさまざまなかかたちで見せているという指摘がすごくおもしろかった。後半の物語にまつわるメタファーの展開(犬・フランケンシュタイン・映画/自然・テクノロジー・編集)も圧巻だった。