ブックス文庫を使って授業課題の「本」をつくりました


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■9月末から10月にかけて、女子美の一年生後期授業「コンピュータ実習B」を担当しておりました。学生は2組80名超、週4日なんで講師も4人2日づつというハードな授業が先日なんとか終了したところですが、この授業のなかで、現在BCCKSがクローズドベータで運営しているオンデマンド出版サービス「bccksBunko(ブックス文庫)」を使った作品集を使う課題をしましたのでせっかくなのでレポートしておきます。

ブックス文庫についてはサイトのほうを見てもらえればわかりますが、「文庫サイズモノクロ48ページ、1冊525円から出版可能!!」という、いわゆってしまえばいわゆるオンデマンド出版サービスですね。電書だ自炊だとやたらと「紙の本」がおとしめられがちな世の中ではありますが、BCCKSの場合は「もともとオンラインでコンテンツをつくれるサービスだったのに、いまから紙をはじめる」という、時流の逆行ぶりがただごとではないサービスとして提供されようとしているわけです。ちなみにクローズドベータは第一期モニターが受付完了していて、今後も時期をみて増員されたりするみたいです。今回はBCCKSさんに授業課題での使用をご理解いただいて特別にモニター参加させていただいています。

ブックス文庫むけの課題としては今回、学生全員に「Looking Into a Drawing」というタイトルで、「ある風景の写真と、その風景の一部をその場でドローイングしてその絵と風景がつながるようにかざしながら撮った写真とを並べる」というルールの写真を制作してもらいました。これは講師の一人である西本太郎さんがアイデアとして紹介してくれたflickrグループの「Looking Into the Past」(昔の写真と同じ地点で撮った写真を公開するグループ)をアレンジしたものです。学生には各自テーマを決めてこのルールの写真を連作してもらい、BCCKSの本として編集してもらってもいますが、ブックス文庫には各自そのなかから1枚づつ提出してもらって、それぞれを見開き裁ち落としのレイアウトで配置した写真集になっております。BCCKS側での編集、出版の作業は助手やら講師やらでおこない、バグに遭遇したりしてバタバタしつつも10/10に出版完了し、10/16には無事に届いて10/18の授業最終日に学生に配布することができました。ちなみに今回160pまでのプランでカラー/カバーありで95冊発注したので、1冊1,922円になりました。

オンラインのブックはこちらで見られます。出版したブックはそのまま販売もできるんですが、授業の本は印税が誰に入るべきか微妙なんで販売はしておりません。

実際に使ってみて、こうした授業だとかワークショップのたぐいなどで、ブックス文庫をアウトプットにするのはかなり使えるんではないかなーと思いました。ブックス文庫の印刷や製本、レイアウトの「本物の本」感については天然文庫を購入するなりして実際に手で確かめてみていただきたいですけど、たとえば1日くらいでBCCKSで作成したポートフォリオやプロジェクトドキュメントが、1週間そこそこ後にこの形ででてくるというスピード感までふくめたコストパフォーマンスは驚異的だなと。授業を構成するうえで課題の最終的な落としどころというのは結構迷ったり困ったりするものなのですが(やりすぎると授業時間内に終わらずそのために出校したりとか大変だったりする…)、その意味でブックス文庫のまとめやすさと仕上がりの充実感はすばらしいものがあります。そのあたりお悩みのかたがいたら検討してみたらいかがでしょうか。

ちなみに今(というか今日まで)開催中の女子美祭の授業課題展示にて、このブックス文庫も展示されているのでお寄りのさいはお手に取ってみてくださいませ。